失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「WHO WANTS THE HULA-HOOP?」 VAGABOND & HARRY 1997年

2005-12-22 | クリスマス
daisyworldレーベルから届けられたクリスマス8cm。細野晴臣のレアトラックでもある。

右下のビニール・パッケージに入ったCDが、左の二つ折りのハガキに挟まれていた。

①WHO WANTS THE HULA-HOOP? (3:45)
作詞:tomoko kataoka、作曲:takashi okada
オフィシャルのdiscographyから引用。
「レーベルオーナーでもある細野晴臣さんをヴォーカルに迎えてのクリスマス・ノヴェルティー・ソング。ハリー細野Jr.とチップマンク・ヴォーカルが絡むカワイイ曲。」
「チップマンクス」とは米国アニメのシマリス3匹組。(詳しくはこちらを。岡田崇さんが書いてます)
ヘリウムガス吸った声みたいな、アニメに出てくる小動物が歌ってる、と思っていただければ間違いない。あとから出てくる細野さんは、コンピューターヴォイス(?)とのユニゾンで歌う。クリスマスに合ってるなあ、細野さんの声って。
英語詞はインスタントシトロンの片岡知子。
なお、この曲はDavid Seville(チップマンクスの生みの親)とLes Paulに捧げられている。

②CHRISTMAS WAS LATE!!! (2:31)
コレは…曲というより音響によるショート・コントという感じか。1分半ほど教会の鐘の音が鳴り響く。チップマンクスの囁き声(?)も聴こえる。そしてしばしの沈黙のあと、除夜の鐘が。それに重なって、手をこすり合わせる音。そして細野さんの声「おぉ、寒。」でお終い。何てことないんだけど、不思議な余韻のある作品。
何とこの曲、4枚組み「HOSONO BOX」のDISC3のラストを飾っている。細野さん自身によるライナーを引用。「VAGABONDの曲だけどここに入れてもいいのかな、これ。まっ、いいか。」だって。

③WHO WANTS THE HULA-HOOP? (instrumental-version) (1:21)
ヴォーカルヴァージョンよりかなり短いインスト。

定価の1200円で購入。

上述のオフィシャルには、
「自主制作で500枚だけプレスされた5インチのアナログ盤には、同曲のショート・ヴァージョンと、『ブラックピーナッツ』の「1粒 頂だいか~」みたいな感じのナマ虫声でとオーダーして、レコーディングした細野さんによるナマ虫声ヴァージョンが収録されています。」
という情報も。これは持ってないけど聴いてみたいなあ。ところで、「ナマ虫声」って?5インチって!?

私のCD棚、湾岸系の占有率もかなりのものだと思うが、やはりワン・アーティストで一番多いのは細野さんの音盤なんだな。先ごろ平凡社ライブラリーで再刊された「THE ENDLESS TALKING」もようやく読了。興味深いインタビューだった(うかつにもオリジナル版は買い逃していた!)。読みながらBOX聴いたりしてプチ細野祭り状態。
そして今年のライブ納めは九段会館で細野さんの予定。あああああ楽しみ!




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2 コメント

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Unknown ()
2005-12-23 00:43:09
ちょっ…ちょ、ちょ、ちょっと待ったー!

これ、持ってたよ!なのに何でないの??(泣)

まさかアイツ(誰?)に貸したまま戻ってこないシリーズ?

ああ…へこんでしまいました~(T▽T)

だけどとてもステキな8cmだったのは覚えてます。

>そして今年のライブ納めは九段会館で細野さんの予定。

羨ましいです。細野祭りもここで開催されるのでしょうか?楽しみにしてます。
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ムシ声 (nakamura8cm)
2005-12-23 09:58:04
こういう変則ジャケットは、どこかに行ってしまう率高いですよね。私も「短冊の部屋」と別に置いといたので、少し探しました。祥さんも「アイツ」のとこかも知れませんが(笑)、よく探せば出てくるかもよ。



ところで「ムシ声」という言葉はチップマンクスの声の一表現のようです。「帰ってきたヨッパライ」もムシ声ですね。

細野祭りは開催したいけどもう8cmがないんですよね…(笑)でも、ライブレポートは来年やります!
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