那須つれづれ日記

何気ない野の風景や暮らしの中から

疑心暗鬼の下では肉親も・・・兄キム・ジョンナム氏暗殺

2017年02月27日 | 時事放談

北朝鮮の独裁者キム・ジョンウンの実の兄がマレーシアのクアラルンプール国際空港内で暗殺された。
このニュースは世界中に衝撃を与えた。謎の多い実行犯女性二人と共に彼女らを指揮したと思われる
男性4人はいずれも北朝鮮人であると確認され4人の内3人はすでに北朝鮮に戻っているらしいが残る
1人は途中ジャカルタで降りている。次の工作のためではないかと言われている。
白昼わざとしか思えない空港内での暗殺で、VXを巧みに使ったもので、現在のところ女性2人は殺人
と知らずにテレビのいたずら番組の一部と言われて実行したと自供しているらしいが真偽のほどは全く
分からない。犯行前の遺留物などもアジトになったマンションに無造作に残されていた事や、空港という
多くの人間が行き交う中での暗殺は大胆とも言えるし杜撰とも思われ謎は多い。
何れにせよキム・ジョンウンが自分の存在を侵しかねないという強い疑念を持って命令したに間違いなく
息子のハンソル氏にも危害が及ぶ怖れがあるとして警戒が続いている。又、殺された男性がキム・ジョン
ナムであると断定するには家族のDNA提出が必要だが家族はまだマレーシアには入っていない。

こうした世襲制を取っている体制での肉親間の殺し合いは日本で言えば奈良時代からあり、最も顕著な
のは戦国時代であり、自分の生き残りを賭けて平気で肉親を滅ぼした。そうした何百年も前の日本の姿
がこの現代に隣国の北朝鮮では当たり前のように行われているのだから驚くべき国家である。
世界中で唯一の元首世襲制のテロリスト国家が日本海のすぐ隣りに存在するのは非常に不気味である。


ジョンウンの兄キム・ジョンナム氏


キム・ジョンウン


暗殺現場 クアラルンプール国際空港自動チェックインカウンター付近


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