デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

特定分野の記事を集中的に読まれる場合は、「カテゴリー」を御利用ください。

わしがいた頃の中大法学部教授陣(きら星のごとく) 各論⑫ 刑事訴訟法

2009年04月30日 | 中央大学

わしが学生であった頃の

中大刑事訴訟法講座には

大スターである

渥美東洋教授の存在が

大きすぎるほど大きい。

 

渥美教授は、中大出身の

学者の中でも

抜きんでたスターの

一人だ。

  

中大の教授陣には

司法試験に合格してる人

が多いのだが

その中でも渥美教授

特に優秀な成績で

司法試験に合格したとして

その名は、

中央大学のみならず

他大学にまで鳴り響いて

いた。

 

Cimg2968    

  

 

 

渥美教授

司法試験委員に

なられてからは

司法試験受験生も

司法試験予備校も

渥美対策で右往左往、

色々と大変だったらしい。

            

 

その辺は、

 

「思い出の学者⑪-1

  渥美東洋教授(その1)」

 

「 ⑪-2 (その2)」

 

「 ⑪-3 (その3)」

 

を御覧ください。

                                  

わしの学生時代は、

渥美教授の陰に隠れたか

のような

椎橋隆幸教授(渥美教授の

弟子)であったが

椎橋教授も後年、

司法試験委員になられた。

Cimg2969

 

わしは、椎橋教授が単独で

刑訴法の教科書・体系書を

書かれないかと

期待しておったのだが

なかなか実現しないのが

ちょっと寂しい。

                   

椎橋教授についても、

以前、

「思い出の学者⑬ 椎橋隆幸教授」

で紹介させて

いただきました。

 

渥美先生中大から去られ

(最終講義は、どんな

 だったんだろ?)、

椎橋教授もお歳を召された

現在、

中大の刑訴法講座は、

果たしてどうなってるのか?


日本の伝統芸能としての古武道「 各論③ 日下捕手開山竹内流(1) 」

2009年04月30日 | 武道・武術

Cimg3035       

   

竹内流(たけのうちりゅう)は、

日本最古の柔術である。

もっとも、伝承としては竹内流より

古い流派が存在する。

しかし、文献(=証拠)が確認できる

最古の流派は竹内流である。

  

系書古語伝によれば、天文元年(1532年)、

流祖 竹内久盛が開眼した記録がある。

 

2代 竹内久勝は、

文禄元年(1592年)に豊臣秀次から

常陸介(ひたちのすけ)の名を受け、  

 

さらに、元和6年(1620年)には、

久勝・久吉親子は、

後水尾天皇から

日下捕手開山(ひのしたとりてかいさん)の

称号を受けた。

   

俗説に言われる、

日本へ柔術を伝えたとされる陳元贇が

初めて来日したのは元和7年(1621年)であり

竹内流が成立した90年ほど後のハナシ。

  

竹内流の分派には

竹内畝流、高木流、荒木流、不遷流、

双水執流、竹内三統流、伯耆流、無関流、

日本伝三浦流、真得流、等々

数多くの流派があり、

まさに竹内流日本柔術の大本の一つ

いえる。

 

なお、竹内流は日本最古の 「柔術」 とされるが

その技法体系は柔術のみに限られない。

小具足組打(脇差を持って行う組打)、

捕手(自ら技を仕掛け、敵を制圧する法)、

捕縄(捕縛術)、羽手(拳法体術)、斎手(剣術)、

居合術、棒術、杖術、槍術、薙刀術、鉄扇術、

十手術、鎖鎌術、鍋蓋術(鍋蓋を用いて敵を制圧する法)、

手傘術(傘を用いて敵を制圧する法)、手裏剣術、

活殺術(仮死者を組成させる活法と敵を殺傷する当て身殺法)

などを伝える総合武術である。 

      

昔ながらの技術体系・形が維持・保存されており

まさに国の無形文化財に指定されてもおかしくない

というより

指定されるべき古武道であり

伝統芸能であるともいえる。