なごらいの活動レポート

なごや外来種を考える会
・・・略して「なごらい」です。
http://nagorai.org/

なごらいの活動紹介プレゼン

2023-05-01 | 日記

先日の2023年4月15日、なごらいの日ごろの活動紹介プレゼンを行ってきました。
「かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議」の総会に招かれたものです。

30分間で外来種を食べて減らすイベントや外来樹木の駆除実験やオオキンケイギクの調査駆除活動について
お話ししてきました。
中でも食べるイベントについては皆さん関心があるようで、ザリガニの調理法など質問もたくさん受けました。

今年は活動を休止するなごらいですが、こんなことで他の環境団体活動の参考になればうれしいことです。


今年度の活動休止

2023-04-10 | 日記

2023年4月9日になごらいの総会を開催しました。
議題は今年度の活動について

会長 野中の体調不良と スタッフ減・スタッフ多忙などのために

今年度計画した活動は残念ながら休止させていただきます。

なごや環境大学などでご案内したアメリカザリガニ調査や7月外来種を食べる会は休止です。
問合せをいただいた方、参加申し込みされた方、申し訳ありません。
 

また来年以降、状況が良くなれば開催します。
その時はよろしくおねがいします。


外来種「モウソウチク」の駆除実験

2023-02-02 | 日記

 ‘23年1月28日(土)10時~12時

モウソウチク
は中国原産で、江戸時代中期に食材または竹材として移入し広まった移入種です。竹林では地下茎が太く横走し、お互いにつながって、地下茎に養分を蓄えています。そこからタケノコを生やしてすばやく繁殖し、勢力を拡大しながら周辺の植物相や住居に悪影響を与えます。里山・社寺林に多く見られますが、近年特に耕作放棄や竹林の管理放棄に伴って竹林の侵略的拡大の被害が増えおり、「愛知県で対策の必要な外来種30」に選定されています。なごらいでは繁殖力の強い外来樹木を食塩を使って駆除する実験を10年来続けてきましたが、トウネズミモチの駆除実験に一定の成果を確認できたことから、今年は緑地公園内で増殖しているモウソウチクの竹林を、塩を使って駆除する実験を試みます。

 

方法としては①竹竿にドリルで直径15mmの穴をあけ、②そこに飽和食塩水100ml(食塩30g弱)を注入します。③雨水の混入を防ぐため布製ガムテープで穴にふたをします。一番下の位置だと節間が狭すぎるので、下から3~5節目を選び、節と節の間で上の方に穴をあけるようにします。100mlの根拠は今までトウネズミモチ盛塩法で行ってきた食塩の数量に準じました。注入には先の細い灯油用ポンプやポットを使います。当初はサラサラの食塩そのものをドリル穴から投入することも考えたのですが、それだとジョウロを突っ込むためのドリル径を35mmぐらいに広げなければならないので、時間もかかるしドリルのバッテリーもすぐ切れるのです。径15mm穴なら20秒ほどで穴が貫通してバッテリー負担もかからず、灯油用ポンプやポットで食塩水を注入するのも手間取りません。ただし、あらかじめ飽和食塩水を大量に作っておく必要があります。

  
 

モウソウチクの駆除には管理者の方が苦労されていますが、皆伐でも1m高さの伐採法でも非常に労力と時間がかかり、チェーンソーによる伐採は危険もあり、しかも前者は数年間繰り返す必要があるとのことです。またグリホサート系除草剤は効果が高いようですが、環境汚染や人体への発ガン性などの懸念もあるため、食塩水注入による駆除方法を実験してみます。もしもうまく行けば、コスト・労力・環境負荷がいずれも軽いと考えました。

緑地内のモウソウチクの竹林に入ってみると、竹の間隔は数mでも太くかたいヨシの藪が灌木のように密生し、斜面もあるので歩くだけでも体力を消耗します。やはり径15mmで塩水注入にしておいて良かった。実際にやってみると、用意した4リットルの塩水を40本の竹に注入するのに要した時間は2人で80分ほどで済みました。

実験経過を見ないと効果はわかりませんが、作業手間とコストについては予想以上に順調です。とりあえず3か月後、6か月後ぐらいでモニタリングしていこうと思います。


「センターまつりにブース出展」

2022-10-31 | 日記

 ‘22年10月29日(日)10時~15時  なごや生物多様性センター

 

なごや生物多様性センターまつりにブース出展しました。学校の生物系クラブや生物系市民団体、生物系の行政団体など合わせて26団体が集ってブース出店しました。食べ物屋さんのブースも出ていて、お祭り気分で大勢のお客さんが来てくれました。なごらいの出し物は「立体パズル」。遊びで子供たちを呼び込んで、活動報告のパネルなどを見ていってもらおうという作戦です。なごらいのスタッフは野中と宇野さんの2名だけですが、ブースがひしめき、お客さんも次々来るので、にぎやかで大忙しでした。
https://www.city.nagoya.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000156/156818/centerfeschirashi.pdf

 

数日前に愛知学院大学1年生のグループから外来種問題と活動について問い合わせメールをもらったので、この日センターまつりの会場に4名来てもらってお話ししました。SDGsの中でも生物多様性とりわけ外来種問題に興味があるそうで、野中おじさんもうれしくなっていっぱい語りました。センター職員の西部さんと曽根さんからも植物や動物の生物保全活動の実際についてレクチャーしてもらえたので、学生さんにとってすごく有意義な学習タイムだったと思います。

他にも名大付属中学の生徒12名からも、外来種を食べて減らす活動について、熱心な質問を受けました。最近、若い人で外来種問題に関心が深まっているようでうれしい限りです。

 

立体パズルもイベントではいつも好評で、子供も達中心に大賑わい。途切れずに遊んでもらいました。この立体パズル、静岡県の生命の星・地球博物館で見て、マネして作ったんです。5センチ角のサイコロ状の木材を縦横3個ずつ9個並べて、上から9分割にカットした写真をサイコロの面・6面にそれぞれ張り付けるだけです。これをもとの写真に組み合わせるパズルで、簡単そうな割には「あれ?違う」ってなって、真剣に3分間ぐらいやり遂げた時には、スタッフがメチャメチャほめてあげる。子供も大人も達成感で喜んで帰ります。短時間で大勢の人が回転してくれて、イベントブースの出し物として、ちょうどいい感じですね。イベントの客寄せに困ったら、マネしてみてください。呼び込みしやすいです。

    

   

   

   

   

  


「サマースクール・外来種の昆虫を捕って駆除しよう」

2022-08-04 | 日記

 ‘22年8月2日(火)9時30分~11時30分 猪高緑地

今年も、猛暑の中で、なごビオ(なごや生物多様性保全活動協議会)主催のサマースクールを開催しました。
テーマは外来昆虫を見つけて駆除する体験です。応募者も多く20名の定員に達しました。

9時半に集合して涼しい森の木陰で朝礼を始めます。昆虫に詳しい宇野さんの紙芝居で猪高緑地にどんな外来昆虫がいるのかお話を聞いてスタート。

 

最初にキマダラカメムシの群生する桜林へ道路に沿って向かいます。幹にたくさんいるのを捕獲しました。なんと近くにセアカゴケグモとヨコヅナサシガメも発見。宇野さんが慎重に捕獲しました。

 

その後森の中を移動しますが、オオカマキリやショウリョウバッタなど在来の昆虫がたくさん見られました。そしてセミが羽化しているところをみんなで見ることができました。きれいですねー。子供たちも目がキラキラさせて見とれていました。

 
最後に集合場所に帰ってきて原っぱでも昆虫採集タイム。元気いっぱいに昆虫採集ができました。

 

最後に捕った昆虫の名前を調べて書き出しました。外来種はスタッフが集めて処分します。
外来種カードをお土産に解散しました。みなさん暑い中 おつかれさまでした。