明日は、安倍官房長官へ質疑

明日は、衆院イラク支援特別委員会の質疑に立ちます。
たった今しがた準備が完了しました。
冒頭15分という限られた時間ですが、安倍官房長官に、ずばり集団的自衛権の行使についての見解を質します。

安倍さんは、これまでにも度々この問題で(与党の立場から)政府を追及して来ました。今度は、私が野党の立場で、ご本人に質問します。論点は、「歴代政府は、一貫して集団的自衛権の行使を否定してきたわけではないのではないか」というものです。「えっ?」と感じるかもしれませんが、今から2年前に予算委員会の席上で私が直接耳にした安倍さんの質問の趣旨もまったく同じものだったのです。

私自身、浪人中に月刊誌『論座』(01年8月号)に寄せた論考で、1950-60年代の政府見解(答弁)に遡って検証し、少なくともその時期までの政府が集団的自衛権の行使を全て否定していたわけではない、集団的自衛権の中核概念は、「他国の防衛のために海外出動して実力を行使すること」であってそれ以外の例えば、輸送や補給、通信、情報共有、警備、共同訓練などは合憲である、ということを書いたことがありましたから、安倍さんの質問に思わず身を乗り出したことを覚えています。

あれから2年余、ようやく直接質問する機会が巡ってきました。あの時の安倍さんの質問は、法制局長官に対するものでしたが、惜しくも時間切れで何となく尻切れトンボに終わってしまいました。今度は、与えられた15分の枠を有効に使って、核心に切り込んでみたいと思っています。官房長官という立場上、もちろんストレートな答えをしてくれるとは思いませんが、安倍さんが、結局、どういった自衛隊の行動が、憲法上許容される集団的自衛権の行使にあたると考えているのか、質したいと思っています。

私としては、例えば、我が国近海の公海上で共同行動している米艦艇に加えられた攻撃を排除する行動は、外国領土や領海に入って武力行使するわけではないので、いわゆる集団的自衛権の中核概念からは外れるものであると考えています。これが認められれば、周辺事態にかかる日米の共同行動は格段に実りあるものとなり、日米の防衛当局者も作戦計画が立てやすくなり、したがって、有事における対処の信頼性は飛躍的に高まると思います。まさしく、「治にいて乱を忘れず」です。

ところで、衆院千葉7区補選は、予想外の(?)接戦になっているそうです。私は、まだ現地へ応援に行けてませんが、候補者をめぐるいやな噂、怪文書などが激しく、いささか心配です。本ブログへのコメントにも多くありました。かりにそれらの情報が正確なものであれば、たとえ選挙に勝ってもそれからが地獄です。私としては、確認のしようもありませんが、応援に入る以上、有権者に訴える(候補者を売り込む)わけですから、最低限のチェックは必要です。党本部や千葉県連の候補者選考プロセスが適切なものであったことを信じたいと思いますが、県連の野田さんや長浜さん、選対委員長の安住さんに確かめるつもりです。反転攻勢を窺う民主党の将来にとって大事な大事な選挙でもありますから、スカッと結果を出さなければなりません。
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