本日は台風が大接近というか、10Kmも離れていないところを通過中です。
つい1時間ほど前のことです。私は台風で負傷しました。
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玄関で「ガチ、ゴチ」と、なにかが暴れている?扉の下をガンガンどついている音がするのです。
台風が来るので危険なものは片付けたはずなのに、なにが暴れているの?
って、扉をそーっと開けて確認すると....
どこかの看板が玄関前でくるくると暴れています。
どこぞから飛来した物体です。
我が家の側壁を回り込む風が、ちょうど玄関前で渦巻いているんですね。
ブラ系樹脂の看板が割れたやつだと思います。座布団ぐらいの大きさです。
このまま玄関前でクルクルパタパタされると扉がどんどん傷つくので、さっさと回収しなければなりません。
嫌だねー。と思いながらも回収する決心をします。
玄関がちょうど風裏にあたりまして雨のつぶてがそうでもないので回収できるだろうと外へ出ました。
私が近づくと風の対流が変わるのか看板がひょいと逃げるのです。
おいおい。本当かよ。こんな飛来物まで私をいじめるのかよ。とか思いながら、うんしょうんしょと頑張るのです。
相手は暴れているのでひょいと手を出せません。だって割れた部分でサッと手首を切られそうです。
角材で押さえつけようと頑張るのです。
そうしたら、突風が定期的に吹いているのがわかりました。
といっても風裏の位置なので、家の側面から「ビュー」ってものすごい風雨が抜けていくだけです。
その突風が吹く度に、問題の飛来物がクルクルって舞い上がって我が家の玄関と壁にアタックするのです。
ふむふむ。突風の合間でこの看板が下にへばりついた瞬間を狙うしかないな。と構えました。
すると、ものすごい突風がきました。
おおお~っ。すごい勢いで看板が舞い上がります。そのまま塀を超えそうだけど超えません。
腹立つなー、この看板どこのやつなんだよー。と思いつつ....
やっと角棒で抑え込みに成功です。
よしよし、と看板を踏みつけまして、さて回収と屈んだときに、強烈な突風です。
風裏なので突風を体で受けませんが、壁のすぐ横はゴォーッって凄い音で横殴りのえげつない雨です。
嫌な看板だねー。ここをつまんだら手を切らないよね。と用心してつかんで立ち上がったら、バサッ、ゴチ、ガチャっていうような音と同時に目の前が突然真っ暗になりました。
そして倒れている私です。
なにがおこったのかわかりません。
塗れた地面に尻をつけたのがすごく不快なことだけ覚えてます。
次に見えた景色は....なぜか曇っているようなはっきりしない景色です。いつもの玄関前の景色がぼやけてます。
あーん。なんで?と、目に手をやりますよね。
すると、なにやらヌルヌル感あり。
あっ。そんなことより、さっきの看板を....
と、足元を見たら看板は行方不明です。
そして、今度はトタンが転がってます・
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???
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あっ。
と気づきます。
もしや、さっきのえげつない突風で....
このトタンが私を襲ったのか。
もともと飛来していた看板は、その突風で入れ替わりでどこかへ飛んで行ったのか?
ともかく、こんどは座布団2枚より大きくなったトタンを回収しなければなりました。
えげつない錆びた切断面が見えるトタン板です。
角棒で押さえにいくのですが....
何故か見える景色が赤いのです。
もしやこれって....
と、手で右目の瞼を撫でたら赤いじゃないですか?
あちゃー、どこか切っているよ。だめだよー。
流血していることを知ってテンションが逆にあがりました。
さっきの看板より悪戦苦闘です。相手がでかくなったので風ですごくあばれます。
玄関前に塀がなければそのままどこかへ飛んでいくはずのどこから来たのかわからない飛来物です。
用心しながら攻めていったら、また凄い突風が吹きまして....
重そうなトタンがゆっくりとふわりと本当に空中浮揚です。まさに、トタンのねずみ色した妖怪「一反木綿」が目の前に立ち上がりました。
思わず立ちすくむ私。妖怪が怖いんじゃないですよ。このトタンが突然方向を変えて暴れないか用心したんですよ。
そうしたら、スーッと塀の高さを超えた瞬間に高速で横移動というか吸い込まれるようにすっ飛んでいきました。
目の前の道路に着地してスイーッてものすごいスピードで視界のかなたへ消えていきました。
まさに妖怪が去って行ったようなことに....
ともかく自宅前の飛来物の恐怖は消えたのでひっこみます。
さてさて....
風呂場へ向かいます。
顔を洗います。手が赤いです。
赤い色がなくなるまで顔と頭を洗います。
すると、おでこ、右まぶた周辺、鼻が痛いことに気付きます。触れるとなんか痛いという状態です。
嫁が「なにシャワーあびてるねん。外でそんなに雨にうたれたんか。」とバスタオルを持ってきます。
私の顔を見て....
「あはは、ブッチャーになっているでー」
どういうこと?
と、ここでいろいろありまして、とりあえずブログネタにすべく写真を撮影です。
はい、よりによって眉間の真ん中を深めに切りました。
飛来してきたトタン板の切断面を額の硬いところで受けとめているということですか?
脳天や眼球でなかったのがせめてもの救いってことですか?
ちょっとの違いで失明確実のところじゃないか。脳天にトタンが刺さったら、まさにホラー映画じゃないか。
それよりなにより、メガネをかけてなくて本当によかった。
右目周辺と鼻が痛いのは、トタンに叩きつけられているということだよね。
あっ。でも鼻血はでていないから鼻先をこっぴどくやられているわけではないよね。
まあー、死なないでよかった。下手したら台風9号の被害者としてニュースになるところだったじゃないか。
あとは明日に顔が腫れないことを祈るだけです。
顔が腫れると、さらに強モテ指数の顔が上昇することになります。もう、その筋の顔には育ちたくありません(笑)。
と、こんな不幸なことになりました。
台風の時に外へ出るな。というのは鉄則だろうと思いますが....
自宅を叩きつける飛来物が目の前にあるときはあなたならどうしますか?
私はそれを回収に行きました。それが間違っていたということなんでしょうけど....
世間の親父なら、きっと、「我が家を殴るんじゃねー」となんとかしようとするよねー。
命と家とどちらが大事やねん。と責められる事案でしょうけど、当人はそこまでのことになるとは思っていないからねー。扉のすぐ前にある物体をなんとかしたいよねー。
と、いろいろと反省しなければなりません。