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ミャンマー西部のシットウェと昆明を結ぶ石油パイプライン建設

2007年04月22日 | 地域経済
2007年4月21日の時事通信記事

ミャンマー縦断の送油管、年内着工へ=マラッカ海峡依存を緩和-中国
【北京21日時事】新華社電によると、中国の石油大手、中国石油化工は4月21日、ミャンマー西部の港湾都市シットウェと中国雲南省の昆明を結ぶ石油パイプラインの建設が年内に始まるとの見通しを明らかにした。中国石化はミャンマー国営石油ガス公社と覚書を交わし、研究を進めてきた。

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)http://www.jogmec.go.jp の05年5月の調査レポート「中国:ミャンマー~雲南~重慶原油パイプライン構想具体化へ」によれば、
もともと雲南省政府が中央政府に上程した計画でもあるミャンマー~中国パイプライン計画につき、2005年3月頃、中国最大の精製企業Sinopec(中国石油化工)と重慶市が、ミャンマー西部のラカイン州(アラカン州)州都シットウェー(Sittwe)~昆明~重慶間石油パイプライン建設に係る事業計画を策定し国務院に提出。シットウェー~昆明約1,956km,40万バレル/日のパイプライン建設後、その後、重慶まで延伸する計画。中国の輸入原油は8割がマラッカ海峡を経由しており、このパイプラインが完成すると中国は中東原油の輸入ルートを複数持つ事ができ供給の安全性が高まるという、中国のエネルギー安全保障の観点から検討されてきた計画。