気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

バジルへ自動水やり

2014年06月19日 | マイ レシピ

朝夕水やりをしているからかバジルの成長が良く嬉しいことですが、もし長期に家を空けるようなことになったら枯れてしまうことになります。
現在予定もありませんが、出来るだけ長持ちする水やり方法を調べて実験してみようと思います。

(1)市販自動水やり装置
自動水やり装置には、タイマーを使ったものがありますが高価です。比較的安価なものに、PETボトルを利用したものが幾つか市販されています。

その1つを購入してみました。SIMERUS 水やりテープです。
2Lの PET ボトルにセットした3日後の写真です。


ふたの絞め具合、土壌の条件などによって違ってくると思いますが、数日は大丈夫のようです。
6日で2Lとすれば、約330ml/日です。
倒れないように、後ろにブロックを置いてロープで固定しています。

(2)自作装置 ロープの精練
綿ロープを使った自動水やり装置を考えました。
綿ロープです。


浸透性を良くするよう精練します。

浴比1:10、下記処方で、95℃ x 2時間処理します。
NaOH(F) 10g/L
浸透剤 2g/L

浸透剤には、台所用洗剤、ファミリーフレッシュ(花王)を使いました。
主成分は、アニオン活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル 硫酸エステルナトリウムです。


かなり灰汁がでます。



精練上がりです。精練前より褐色になっています。


過酸化水素(オキシドール)で漂白します。


浴比1:10、下記処方で、85℃ x 1時間処理します。
オキシドール 330ml/L
NaOH(F) 2g/L
浸透剤 2g/L
珪酸ソーダ(3号) 5g/L

珪酸ソーダは、過酸化水素の安定剤です。
消泡剤がないので吹きこぼれに注意です。2L の容器に、液量 1L ですが、泡がここまできます。


漂白上がりです。


精練効果を吸い上げ法(バイレック法)で確認します。

1時間後です。16cmぐらいまで上がっています。



(3)自作装置 実験
精練したロープで実験してみます。
下記のような装置を組みました。
ロープを5分ほど水に浸します。1本は、中間をラップで包みます。
桶を3cmほどたかくし、下のビーカーにロープを伝って水が落ちるようにします。



直後です。


20時間後です。


30-40ml 溜まっています。ラップを巻かなかった方が多くなっています。


このような使い方が考えられます。


2本で、約80ml/日ですので、SIMERUS 水やりテープと同等な量には8本ぐらいが必要です。大きな桶を用意すれば、その量に応じて長期の水やりが可能なことが利点ですが、壁を乗り越える高さの限界がありますので、背が高い桶では途中で止まってしまいます。平たい桶の方が利用効率が良いでしょう。

さらに、日陰に移し、土壌表面にアルミ箔を敷き、水の蒸発を防ぐ、桶の水面にラップを張り、水の損失を無くすなどのことも有効でしょう。