渡り鳥の休息地

社会人アマチュアギター弾きNa-Neの頭ん中。
滞る割に突如アップする不定期ぶり。
北極星を見失って漂流中。

2016年5月28日 - ご当地物見遊山 (武蔵野市→墨田区)

2016-05-28 | 
ぐるっとパスのスタンプラリーを達成
するという目的を兼ね、今回も教養
施設のはしごに挑戦して参りました。
どちらも初めて訪れる場所です。

一箇所目は武蔵野市にある、井の頭
自然文化園。
動物園と水族館と美術館と、ボートを
漕げるぐらいの大きな池のある公園を
くっつけたようなところで、散歩しな
がらあれこれ楽しめる場所です。


しかし前々日、悲劇が起きてしまい
ました。
ここの動物園にいた、日本最高齢の
インドゾウのはな子が老衰で亡くなって
しまったのです……。
ニュースを知ったのは前日の夕方。

行こうと決めた時は、はな子の悲しい
エピソードのこともお恥ずかしながら
全然知らず、行くにあたって軽く調べ、
戦後から生きてきたと知って驚いた
程度でした。

子供の頃に読んで強く心を揺さぶられた
絵本『かわいそうなぞう』に登場した
象の花子(ワンリー)から付けた名前と
聞いて会ってみたかったのですが、
現在に至るまでに壮絶な出来事が
あったんですね……。

こちらのブログの過去記事で知って
ショックを覚えました。


※また、こちらのブログでは、この
絵本の背景に隠されていた真実が
あったと書いてあり、大変衝撃を
受けました。

http://www.imishin.jp/hanako-the-elephant/

海外から飼育環境について批判されて
いたということですが、象舎の構造を
それ以上変えることはできなかった
にしても、老いて弱ったはな子に対して
は、飼育員の方々は悩み抜いて工夫を
凝らし、大変尽力されたようです。

だから私はあまり責める気にはなれ
ません。
動物に愛のない飼育員はいないはず
ですから。

でも、今後もしまた象を飼育すること
があるならば、経営されている方には、
次の象を急ぐよりも先に、年老いても
体が辛くなりにくい、象の心と体に
優しい仕組みを持つ、より自然に近い
象舎のリニューアルを期待したいです。

ついでに言うと、他の動物のゲージも
もっと広くするなどしてストレスを
軽減する努力をして欲しいですね。

(動物のことを最優先するとしたら、
世の中から動物園というものはない方が
良い、ということになってしまう
でしょうか…。
全ての動物園・水族館を一般公開しない
研究施設という形態に変えることが
絶対的に良いのか、そしてできるのか、
気になる点は個々あるかと思いますが、
この記事の目的からそれるので、
これぐらいにしておきます。)

二つ目の目的地まで距離が少しある
ので、開園時間からあまり時間が
経たない内に入園しようと決めて
臨みました。
ざっくりといえど計画性を持って。

行ったことのない場所ですし、園内も
広そうなので、鑑賞時間と移動時間と
食事や休憩の時間もある程度イメージ
しながら。





訪問してまず感じたのは、緑が多くて
気持ちがいいということ。



山に行かなくてもちょっとした森林浴
ができる場所です。

来園してまずは、期間限定の特別展
『カエル学にゅうもん』を見て
みました。


ゲーム要素のあるアクション付きの
小さな子供向けのコーナーもあります
が、解説文も、生物学的な話から自然
環境の問題の話まで、大人も関心を
持てそうなまとめ方をしていてわかり
やすかったです。

先に知っていれば、子供の頃、飼った
おたまじゃくしを死なせずに済んだ
かなぁ…なんて、過去の記憶を振り返
って少し後悔の念を抱いたり。

こうした資料の展示の他は普通の動物園
ですが、幼き頃ムツゴロウ動物王国に
憧れた者としては、やはりリアルの動物
を見たいところ。

一人で動物園を回るのは、実は少し勇気
が要りました(笑)が、ついに気合いで
決行しちゃいました。

お陰で動物の良い表情を写真に収められ
たと思います。
柵の向こうの本体を撮ることの難しさ
といったら!

伊藤若冲がよく描画の対象にしていた
動物もいて、改めてまじまじと眺めて
しまいました。
日本古来からいる動物って素敵。






ホント、思っていた以上に色んな種類
の動物がいて、ここ、オイシイです!

フェネックやシロフクロウも!




そしてはな子…。

沢山の花束と果物が供えられ、多くの
方が告別されていました。。。

動物園から少しそれるとだんだん静か
な森の風景に変わります。

園内にある北村西望(長崎平和祈念象
の作者)の作品やアトリエのある
彫刻園の方に向かった時、写真に収め
ることはできませんでしたが、大きな
キツツキが木登りしているのを目撃
できました。
アカゲラだったかな?

実物を見れたの、多分初めてです。
思ってた以上に大きくてワクワクしま
した。
園内は、野鳥が集まるスポットでも
あるんですね。

となると、水鳥のことも気になります。
池の水質をもっと綺麗にして欲しい
というのが率直な気持ち。

大好きな動物を見ていたらあっという
間にお昼になり、お腹も空いてきた
ので、園内でしーおいすることにし
ました。

薬膳カレーとアイスティー。


程よい辛さの豆が入った雑穀米のキー
マカレーで、美味しかったです。

ボーッとしてると、一日中過ごせそう
でしたが、次の目的のことも考えて
行動せねばなりません。

足が安まったところで勇気を出して
モルモットコーナーへ…。

周囲からの視線も気にならなくはない
ですが、来た以上は極力楽しみたい。

二人組や子連れファミリーばかりの
空間に思い切って飛び込んでみました。


実は子供の頃は地元の小さな子供向け
の動物園でモルモットは何度も触った
ことがあり、白や茶色やパンダカラー
や三毛っぽいのはよく見ていたので、
今回は別の模様のを、と思い、敢えて
ネズミっぽい野性味ある色のコを
選んでみました。


うっかり鼻先に手をやると警戒されて
頭突きされます(笑)。

膝の上に乗せて眉間と背中からお尻に
かけて撫でてあげると、だんだん落ち
着いてきてまぶたを閉じるぐらいに
なります。

比較的おとなしいので、動物初心者に
うってつけかも。

一定時間を過ぎると、順番待ちのグル
ープと交代になります。

このあとは名物・リスの小径に移動。
リスがいる緑の多い遊歩道を歩ける
施設で、柵の中に人間がお邪魔できる
という、動物好きにはたまらない
システムで大興奮!


足元を、頭上の木の上や幹を、枝から
枝へ縦横無尽に走り抜けるリス達が
愉快で自然と笑顔になれます

クルミをかじる音も聞こえてきたり。


以前リスが脱走したとニュースにも
なったところです。
扉は二重になっていて、係員の指示の
もと、開け閉めのタイミングは慎重を
要します。
ホント、すばしっこいの。
捕獲したら数が増えたって話を思い出す
とニヤニヤしちゃいますね

写真に収めるの、結構粘って頑張り
ました。


そして園内のスタンプラリーを埋め、
フェネックのポストカードをゲット。

もふもふ~


次の目的地もあるので、動物園から
吉祥寺の駅に向かう途中にある分園の
水生物園に移動。




水鳥や魚、甲殻類、サンショウウオ、
カエル、カメなどの他、珍しい節足
動物のミズグモも見れました。
かなり得した気分です。




見どころがあり過ぎて、つい予定より
少し長居してしまいました。

時間が押してきたところで吉祥寺を
後にしました。

続いては押上から歩いて、たばこと
塩の博物館に行ってきました。




塩は様々な製造方法や歴史や各地の
岩塩、たばこに関しては工芸品として
のパイプやたばこの箱やポスターなど
広告媒体などが展示されていました。

でも私が一番惹かれたのは、『特別展
細密工芸の華 根付と提げ物』。
現代でいえば、ストラップ・キーホル
ダーとポーチ・ケース、といった
ところでしょうか。

昔の人は、着物にポケットが付いて
いない代わりに帯締めに様々なデザイン
の提げ物(巾着袋や印籠や小箱をぶら
下げて、タバコや薬など必需品を持ち
歩いていたという訳です。

今まであまり知らなかったのですが、
ひと目見た途端強く惹きつけられて
しまいました。
手のひらに収まる程のとても小さな
物なのですが、緻密な彫刻が施された
究極の工芸美を感じ、いつまでも眺め
ていたくなりました。

図録は思った程高い値段ではなかった
ので、迷わず購入。
グッズも少々。



モンキーのマッチラベルの図柄のクリア
ファイルは上のが表で、下のが裏。
白い紙を挟んだ状態です。
右下のはチケット。
右上は今回の美術展には関係ないけど
売られていた歌川国芳の猫の浮世絵の
ミニサイズのクリアファイル。

絵を描くのもいいけど、何か彫って
みたくなったぐらい刺激を受けました。

こんな面白い企画展を見れて、本当に
良かったです。

着物じゃなくても、この現代に根付と
提げ物を復活させられたらいいのに、
なんて気持ちもおこりました。

海洋堂のフィギュアが好きな人も、
知ったらきっとハマりそうですよ

見終わった後はソラマチで休憩してから帰りました。




移動距離があってかなり歩きましたが、
充実した良い1日でした♪
いい運動と気分転換になったかも。

ハイ!ぐるっとパスのスタンプラリー、
完成しました☆


送ると抽選でグッズがもらえるという
ことなので、早速送ってみようと思い
ます!


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