ミュウタントのブログ

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天皇という存在、象徴天皇制

2010-06-13 07:26:50 | 歴史・日本史

 天皇制を廃止したいなどと一度も書いたことはないのですが、コメント欄に廃止しませんかとあったのを公開したことで「廃止論者」にされてしまいました。
 確かに自分の中では、日本の差別構造の頂点に立つのは「天皇」だという思いは被差別問題に頭を突っ込んだとき以来ずっと思っていますが、実はまだ「天皇制」についてよくわかっていません。なぜ今日まで、残ってきたのだろうという思いがいっぱいです。
 古事記や日本書紀などは反対勢力の土地神をうまく取り込んでいく様子が書かれていて面白いとは思いますが、その成立となると怪しいものです。初期の歴代天皇の漢字の名前は、江戸時代の天下の副将軍として今も人気のある水戸光圀が水戸に招聘した中国人の学者に付けさせた名前ですから、神武はまだ良いとして、漢字で書こうとしても思い浮かばないものばかりです。実在した天皇ということを考えると10代ぐらいまで下らないといけないのではないかとも思っています。しかも5世紀ごろに外来氏族に征服されたのではないかと思っています。つまり天皇の祖先は朝鮮半島からの渡来者といって良いかも知れないと思っています。
 天皇が直接ご親政と言う形で政治をしたのは、歴史上後醍醐天皇しかいないとも思っています。明治時代もあげる人がいますが、すでに立憲君主制の下にあって機関としての役割しか果たしていませんでしたので、奈良平安の貴族時代、室町から始まる武家の時代、江戸時代に入って天皇は官位を授ける機関でしかなくなっています。さらに忘れられた存在になっていたのを大日本史を編纂させた光圀によって、日本にこういうやんごとなきお方が存在するのだということがはっきりし、それが歴史を遥か下って幕末の水戸藩の尊王攘夷につながっていきました。面白いですよね。天皇という存在が一般庶民にも意識されるようになったのは、明治政府が天皇を中心とした歴史を再構築したことからです。

 日本の歴史、特に魏志倭人伝に出てきた邪馬台国と大和朝廷の関係を考えたり、日本史における日本研究を進めていくためにも天皇陵だといわれている墳墓について発掘調査が必要だと思っています。エジプトのピラミッドが古代エジプトに栄えた王家を今に伝えていますが、日本の古墳群も発掘調査することによって、さらに古代日本がどんな形で発展してきたかを知ることができます。仁徳天皇陵だといわれている前方後円墳をはじめとする古墳群の発掘調査を、ぜひ日本政府は認めてほしいものです。



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