女性史を志しておりながら、「フェミニズム」をいまだにきちんと理解していないし、自分なりの解釈も持っていないので、ここでもう一度と思って入手しました。理論が苦手というのもあるけど、「フェミニズム」という言葉にちょっと抵抗を感じるし、自分がフェミニストであるとも思っていなかったし、正直思われたくなかったともいえます。というのは、自分が思っていたフェミニストは、「男なんかいらない」と言っているような人たちで、男性を嫌っているようなイメージがあったから。自分は性差別には反対だし、男女平等な社会がいいと思うけど、男性が嫌いではないし、できればいて欲しいと思う人間ですから・・・
でも彼女はフェミニズムを「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動」と定義します。そしてそれは男性から女性へという一方通行的なものではなくて、女性自身の中にもあるものだと考えます。同性同士でも、親子間でも支配関係は存在するので、非難すべきは男性だけではないということです。
これにはちょっと驚きでした。確かに人種や階級の違いからくる女性間の支配関係があったのは分かってたけど、たいてい悪いのは男とどっかで思ってたんですね。母親の子供に対する暴力や、子供を所有物のようにみなすことは「親の愛情」みたいなものに隠されて、あまり問題とされてなかったように思います。男性が女性を支配してもいいと思われていたように、大人と子供にも同じような関係があったことに気づかされました。あと、自分自身まだどこかで、社会的な女性らしさに束縛されていることにも。
お互いを尊重しあい、従属させられたり虐げられたりする不安のない人間関係がフェミニズムのめざすものであって、決して男女平等だけにとどまるものではない、だからこそ「みんなのもの」ということです。
「フェミニズムを選ぶことは、愛を選ぶことなのである。」とも言っているように、やっぱし『愛』なんですなぁ。
批判的に読むことが基本的にできないので、「ほうほう、なるほど」と思ってしまったけど、とても読みやすい本です。
でも彼女はフェミニズムを「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動」と定義します。そしてそれは男性から女性へという一方通行的なものではなくて、女性自身の中にもあるものだと考えます。同性同士でも、親子間でも支配関係は存在するので、非難すべきは男性だけではないということです。
これにはちょっと驚きでした。確かに人種や階級の違いからくる女性間の支配関係があったのは分かってたけど、たいてい悪いのは男とどっかで思ってたんですね。母親の子供に対する暴力や、子供を所有物のようにみなすことは「親の愛情」みたいなものに隠されて、あまり問題とされてなかったように思います。男性が女性を支配してもいいと思われていたように、大人と子供にも同じような関係があったことに気づかされました。あと、自分自身まだどこかで、社会的な女性らしさに束縛されていることにも。
お互いを尊重しあい、従属させられたり虐げられたりする不安のない人間関係がフェミニズムのめざすものであって、決して男女平等だけにとどまるものではない、だからこそ「みんなのもの」ということです。
「フェミニズムを選ぶことは、愛を選ぶことなのである。」とも言っているように、やっぱし『愛』なんですなぁ。
批判的に読むことが基本的にできないので、「ほうほう、なるほど」と思ってしまったけど、とても読みやすい本です。
もっといえば、主権国家自体が男性が中心となって形作った「男性的」なもので、女性はその中でむしろ危険にさらされている存在という見方もあります。
こういう観点って、安全保障やっている当事者(自分も含めて)には気付かない者で、はじめてその理論に触れたとき、はっとした覚えがあります。固定観念を打ち破るものとしては非常に興味深い理論ですよね。
そのうち、少子化対策でまた国が変なことを言い出すのではないかとちょっと不安になったりしますけど・・・
ktjさんもぜひぜひフェミニズムの視点を取り入れて下さい。