我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

なぜゼルグート級の主砲は無砲身(陽電子ビーム砲)なのか

2014-09-18 12:15:31 | 宇宙戦艦ヤマト2199

『オリジナル版のデザインがそうだったから』、、、なんてヤボな事は言わずに、ここではもう少し“それらしい”理由を考えてみたいと思います(笑)

さて、宇宙戦艦ヤマト2199ではガミラス側のビーム兵器は砲身式を『陽電子カノン砲』、無砲身式を『陽電子ビーム砲』として区別しています。
ガイデロール級やハイゼラード級についての解説を見ると、同じ330㎜口径の主砲でも、砲身式の陽電子カノン砲の方が陽電子ビーム砲よりも徹甲力(貫通力)が高いとされています。



ハイゼラード級がガイデロール級の後継艦という位置付けからすると、兵器としての開発年次や実質的な普及開始も、陽電子カノン砲の方が後発のという印象を受けますね。
ただ、デストリア級のように陽電子ビーム砲とカノン砲が併設されている例もありますので、残念ながら開発年次が違うとは言い切れないですが。

寧ろ、コストパフォーマンスに起因して、両砲が使い分けられていると考える方が妥当なのかもしれません。
デストリア級も本来は全門に陽電子カノンを採用したかったけれども、調達コストの点で(高価なので)難しく、陽電子ビーム砲との併用になったとか。

さて、前振りとして色々と書きましたが、私が問いたいのは

『なぜ大艦巨砲の極致を目指して建造された、最強艦たるゼルグート級の主砲が、より大威力の陽電子カノン砲ではないのか?(長っ!)』

です。

ゼルグート級の建造思想や目的、やガミラス軍における立ち位置からすると、結構自然な疑問だと思っています。
また、設定上“新型艦”とされるハイゼラード級やゲルバデス級は陽電子カノン砲を搭載しているのに、同じく『“最新鋭”重装甲艦』とされているゼルグート級に同砲が搭載されていないことにも違和感を覚えます。



勿論、その実態は『オリジナル版でのデザインが――』だと思いますが、ここは敢えて、それらしい(?)理由を以下に無理やり捻り出してみたした(笑)

 ①本級建造を主導したゼーリック元帥の嗜好。
 ②実は設計が古い。
 ③デウスーラⅡ世級との兼ね合い。

ゼーリックというかなり“特殊な”性格、美意識を持つ人間にとって、砲身式主砲は“下品”なものに映っていたのかもしれません(何の根拠もありませんが)。
ただ、歴史を紐解くと、エライさんの趣向で兵器開発の方向性が変わるなんてことはよくあります(特に独裁国家では)。

続いて②ですが、これが成立するのは陽電子カノン砲が比較的新しい兵器であった場合に限られます。
ゼーリックによって『大ガミラスを具現化したような超大型戦艦』の建造申請がかなり早くから出されていたものの、デスラーが長らくこれを許可せず(不要、時期尚早などの理由をつけて)、その間に少しばかり設計が古くなってしまったというような場合ですね。

そして最後の③ですが、ゼルグート級建造時に既にデウスーラⅡ級の計画が始まっており、あえて同級よりも火力を抑えさせたというものです(デウスーラⅡ級の主砲は480㎜陽電子カノン砲)。
勿論この場合、これを指示したのは全知全能にして偉大なる総統閣下ということになります。

うーん、いずれの理由もしっくりきませんね(^_^;)
ただ、そんなことを考えている内に思いついたのですが、2199終了時点で唯一生き残ったゼルグート級(ゼルグートⅡ世)に改装が施されるとしたら、そのメニューの一つに、主砲の陽電子カノン砲化が挙がる気がします。

もし2199の続編が作られ、そこにゼルグート級が登場するのであれば、ガミラスグリーンに塗り直され、主砲もデウスーラⅡ世級と同じ陽電子カノン砲に換装された“改・ゼルグート級”の登場を期待したいと思います(^o^)
あ、ゼルグードという艦級名がゼーリックから来ていることからすると、艦級名からして変更になるかもしれませんね。

で、、、なんで今頃になって突然ゼルグート級についてあれこれ妄想したかというと・・・・・・それは後日のお楽しみ♪(笑)


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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぐらっと)
2014-09-18 19:34:38
陽電子カノン砲は比較的新しい武装のようですし、デウスーラIIよりも大口径且つ四連装砲となると、技術的な未熟もあって開発が困難とかかな・・・新しい設定楽しみにしております^^
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Unknown (西向く侍)
2014-09-18 19:55:42
こんばんは~

ゼルグート級の主砲が無砲身になっているのは、設計コンセプトが『重装甲艦』だというのが理由なのかも知れませんよ。

陽電子ビーム砲塔には比較的破損しやすい突起物(砲身)が無く、内部機構もカノン砲と比べて比較的シンプルで壊れにくい構造になっているように思えます。

無砲身のビーム砲塔は威力が劣るかわりに壊れにくくて信頼性が高く、シンプルな形状の外装は頑強な重装甲を施しやすいという利点が評価されたのかも知れませんね。

砲身・アンテナ類や翼など壊れやすい外装パーツを極力排除し、正面方向の装甲を極端に厚くしている、機動力を犠牲にしてまでも重装甲にこだわった設計。

イメージとしては敵陣のド真ん中に突撃して真っ向勝負する重戦車、ブルドーザーのように力任せに敵を排除するという感じですかね?

ハイゼラード級やガイデロール級の方は攻撃力・防御力・機動性を高レベルで実現する、汎用性を重視したバランス設計の量産型戦艦という感じに見えます。
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Unknown (第3惑星人)
2014-09-18 20:46:52
こんばんわ、ゼルグート級の兵装に関する疑問ということで、気になってしまいました。確かにデザイン云々で言ってしまったらそれまでなのですが、あえて理由を考えてみるのも良いですね。

ゼーリックの趣向と設計思想の古さ、というのが個人的にはしっくり来る気がします。特にデスラーが理由をこじ付けて却下したというのも頷けない話ではないかもしれないですね。
何せゼルグート級は700メートル越えの巨大戦艦ですし、しかも装甲厚も比類ないものです。これではコストも馬鹿にならないでしょうから、もしかしたら、兵器開発局あたりなんかも相当に渋った可能性もありそう?
そんな巨大艦を造るなら、従来の艦艇に予算を回した方が遥かに良い、なんていう考えもあったかもしれません。
そしてコスト面で渋られたと考えると、建造の許可が下りたものの、ギリギリの予算枠では砲身付のビーム砲塔を装備するのは厳しかったとか(笑)

あるいは、簡単に考えて・・・無砲身砲塔そのものが、実は開発されたばかりの最新型であった、という解釈もあり得ますかね?
現在のところ、砲身付砲塔で最大なのは480ミリカノン砲塔ですが、それよりも強力な無砲身型490ミリビーム砲塔。安直すぎるかもしれませんが、このような想像もできなくはないでしょうか・・・。
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Unknown (現代人)
2014-09-18 20:51:44
すみません、別のネーム使ってしまいました(↑)。
「第3惑星人」ではなく「現代人」です。失礼いたしました。
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Unknown (MJ)
2014-09-18 21:49:29
こんばんは~♪
短時間で沢山の方からコメントいただきまして恐縮ですm(__)m

> デウスーラⅡよりも大口径且つ四連装砲

この時代でも、砲身長を増すことでの重量や反動の問題で、砲塔バーベットを拡大しないといけないのなら、長砲身化する代償として口径を下げるか砲門数減が必要な気がします。
その場合、新たに四連装砲を開発するのではなく、デウスーラⅡの480㎜カノン三連装砲塔をそのまま採用する方が妥当かもしれません。
一斉射あたりの門数は減りますが、その分は発射間隔を縮めることと一門あたりの威力をアップすることで、実質的な総合攻撃力はアップできそうな気がします(^o^)

> 設計コンセプトが『重装甲艦』
> 陽電子ビーム砲塔には比較的破損しやすい突起物(砲身)が無く
> 敵陣のド真ん中に突撃して真っ向勝負する重戦車

なるほど♪デザインから伝わってくる艦のコンセプトは正に仰る通りだと思います!!
イメージ的には五号ティーガー・シリーズのような香りがしますねw

あえて難点を挙げるとしたら、この艦がゼーリックの主導で建造されたところでしょうか。
あの顔芸のオッサン(失礼)の趣向からすると、ゼルグートは他ならぬ自分自身が乗る巨大で立派な旗艦として建造させた気がします。
その点からすると、敵のど真ん中に突っ込む破城槌のような艦を彼が望むかというと・・・・・・ちょっと厳しいかな、と。

> 汎用性を重視したバランス設計の量産型戦艦

そうですね、その点で言えば、ハイゼラード級やガイデロール級を多数有するガミラス軍にしてみれば、ピーキー且つ極少数のゼルグート級はシンボル性を除けば殆ど不要な存在の気がします。

> デスラーが理由をこじ付けて却下したというのも

もうちょっと前向きで真面目に精進していた頃のデスラー(笑)なら、上に書いたような判断を以って、ゼーリックからの建造申請を再三にわたって差し戻していたとも考えられますね。

> 無砲身砲塔そのものが、実は開発されたばかりの最新型

あっ!!確かにヤマトのショックカノンを除いて発射されたビームが螺旋状に収束したのはゼルグート級だけなんですよ!!
なるほどなるほど、実は無砲身式ながら砲身式よりも高威力の新式砲だったという考えは盲点でした!!(^o^)
返信する
初めてコメント致します。m(_ _)m (銀河の風)
2014-09-18 23:08:27
友人に貴ブログを教えられ、以来いつも楽しみに読ませて頂いております。今回は小生も拙考をコメントしてみます。

砲塔が大型化した分(大型艦なので機関も大出力で余力があるだろうし)無砲身でも陽電子ビームを充分に強力に収束加速出来て貫通力を生み出せる設備を準備できたのではないでしょうか?
なにせヤマトを掠めただけで少なからぬダメージを与えていた位ですし…。
デウスーラⅡ世の主砲は有砲身で更に強化されたものではないかと勝手に空想します。

ゼーリック自身が砲身付きの砲塔を前時代の遺物のように見ていたため好まなかった…という可能性はあるのではないか、なんてどうでしょうか?

皆さんのコメントも唸らせられますし、色々と空想妄想楽しいですね。

これからもブログ更新楽しみにしております。お元気で。
返信する
Unknown (せいじん)
2014-09-18 23:09:54
性能面での色々と議論が盛り上がっているみたいですが
私はちょっとひねくれた見方などしてみます(笑)

駆逐艦や巡洋艦といった艦なら性能重視で陽電子カノン搭載で問題無いですが、
このタイプの艦艇に搭乗するのが総統・元帥クラスとなると、
外交面での役割というか見た目重視で色々と突起物が少なく、外見が美しく?見える陽電子ビーム搭載型砲塔にしたとか考えたりします。

見た目は大きいけど、たいした武装が見えない?
主砲の威力がカノン型より低い?ならば大口径ビームにすれば問題無いし、相手に対する威嚇なら護衛の艦艇をゾロゾロ連れてくれば問題なし(^^;

とか変な方向で考えてみました~。

返信する
Unknown (MJ)
2014-09-19 12:44:34
こんにちは~♪

> 友人に貴ブログを教えられ

いやー、ありがたいです♪(*^^*)ポッ♪
宜しければ今後もたまに覗いてみてやって下さいませm(__)m

> 強力に収束加速出来て貫通力を生み出せる設備

ふむふむ、昨日の現代人さんと同じく、陽電子ビーム砲はビーム砲でもその最新型ということですね(^o^)
今のところこの想像が個人的には一番しっくり来ています。

> ゼーリック自身が砲身付きの砲塔を前時代の遺物

あの顔芸オジサンのキャラからすると、これも捨てがたいんですけどね(笑)

> 外見が美しく?見える

ゼーリックの性格的に、実戦闘力よりも見栄えの方を重視しそうな気はしますね、確かに(^o^)
もしこちらの方向性だとすると、むしろデスラーによって武装の強化が指示される、なんて一幕があっても良さそうです。
その結果として、足の方が遅くなったのかも。
返信する
Unknown (nska)
2014-09-20 00:11:08
こんばんわ。確かに考えてみると面白いポイントですね。

ガミラスの陽電子カノン砲搭載艦は例外なく陽電子ビーム砲塔も装備していてその逆はないので、
恐らくメリットデメリットがあるのだと思われます。そうでなければ統一した方が便利なはず。
設定資料集では陽電子カノン砲は「発射速度が速い」とありますので、弾速すなわち陽電子に与える
運動エネルギーが大きい=徹甲力で勝る、ということなのでしょう。
その反面、それにエネルギーを食う分、継戦能力ないし速射性能では劣るのかもしれません。
あるいは、もっと単純に信頼性か砲身寿命、価格の問題かもしれませんが。

ゼルグート級の役割に関しては、私は宇宙要塞等と戦うための「重突撃砲」説が妥当ではないかと思いますが、
奇説としてあの大口径ビームで平民や二等ガミラスの味方艦隊を威圧する「督戦隊」的役割を
担う艦だったのかなと考えています。戦艦なのに近接防御火器が見当たらないので。
(独立指揮艦だけ後方に置いて艦体を突撃させるのかもしれませんがw)

あるいは、攻撃力に比べて防御力に難のあるガミラス艦隊に「重装甲師団」を編制するための
新型艦のプロトタイプで、とりあえず安価で信頼性の高い無砲身タイプを採用した可能性も考えられます。
(その場合、この艦級とデウスーラⅡだけが「戦艦」でなく「戦闘艦」なのも、それまでとは違う系統の
艦艇群を整備する構想によるものと解釈できます)

返信する
Unknown (とらまま)
2014-09-20 04:43:02
ゼルグートクラスは無砲身砲塔もさることながら、意外と魚雷発射管が多いのが目に付きますね。
公式設定資料にはなかったと思うんですが、背面にも多数の魚雷発射管のようなディテールがあります。
それに極めつけは艦橋の魚雷発射管。これは近接防御を魚雷に頼ってるってことじゃあないですかね。

他に気になるところといえば、他のクラスより搭載されている兵器の種類が少ないところですね。
・デストリア 陽電子ビーム砲 陽電子カノン砲 魚雷
・ケルカピア 陽電子ビーム砲 魚雷 ミサイル
・クリピテラ 陽電子ビーム砲 陽電子速射砲 魚雷 ミサイル
・メルトリア 陽電子カノン砲 陽電子ビーム砲 魚雷 艦載機
・ガイデロール 陽電子ビーム砲 魚雷 近接防御火器
・ハイゼラード 陽電子カノン砲 魚雷 近接防御火器
・ゲルバデス 陽電子カノン砲 陽電子ビーム砲 ミサイル 近接防御火器 艦載機
・デウスーラ2 陽電子カノン砲 陽電子ビーム砲 魚雷 近接防御火器

まぁ魚雷とミサイルの違いがアヤフヤですが、最低でも3種類の兵器を積んでいます。
クリピテラ級に関しては過武装じゃねーの?と思うぐらいのトップヘビーっぷり。
それに対して、数こそは多いですが、

・ゼルクート級 陽電子ビーム砲 魚雷

武装に関してはもはや開発するきねーだろ!って良いたいぐらい貧相な仕上がりです。
武装だけ見るならハイゼラードをちょっと大きくしたぐらいで積み込めそう。

ですがゼルクート級の装甲はショックカノンを弾き飛ばすぐらいの凄い物でした。
以上を踏まえて、ゼルグート級は
・主に指揮官や総統などの重役を乗せる指揮艦のため、基本戦わない。ので武装を単一化することによりコスパを良くする。
・重役を運ぶ艦であるので、装甲はとびきり厚くして乗員の生存率の向上を図る。
・前線に出る想定はされてないので、防空任務は護衛艦にほぼ一任。対空砲を排除してコスパを良くする。
・前線から離れていても戦闘支援が出来る魚雷類は多めに搭載。防空任務も兼ねる。
・(元帥様の意向を踏まえ)船体を巨大化。
・艦載機はコスパ(ry

見たいに思えます。恐らく装甲と船体の巨大化で予算尽きちゃったんじゃないですかね…
値段を安くするため色々省いたいずも型護衛艦と同じにおいがします。
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