○チャットモンチー「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」(2008)
ニューシングル。びっくりするほどアッパーな曲。カッコいい。このスピード感。この切れ味。密度の濃いバンドアンサンブル。名曲だと思う。
カップリングはいつものように２曲。
「ドッペルゲンガー」は、「バスロマンス」のリフがねじくれて異世界に紛れ込んだようなイントロで始まるミドルチューン。歌詞自体は、高橋久美子節とでもいうべき独特のポジティヴさが基調なのだが、この曲調と絡み合うことで不思議なせつなさが生じている。
３曲目「意気地アリ」は再びアッパーチューン。「誘ってもいいですか／だって あなた 意気地ないから」とぐいぐい迫る曲で、こういう歌詞を書く福岡晃子というひとは……好きです。積極的に支持したい。
それにしても、彼女たちの曲って、言葉がきちんと聞こえるんだよね。どんなに速い曲でも。そこがいい。
「朝は起きるだけの朝じゃない／夜は眠るだけの夜じゃない／あくびする細胞の粒が鐘の音を待ってる／カラフルに重なるクレヨンみたく鮮やかに生きるだけ」（「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」）
ＰＶフル試聴をYahoo!動画でやってる。ここ。期間限定。
なかなか、カッコいいじゃないですか！きちんと「ロックン・ロール」していて。それでいて歌詞が素晴らしいのも最高です。高橋嬢のドラムのグルーヴといったら・・・。
自分は「橙」のカップリングだった「コスモタウン」が大好きだったので、意気地アリはかなりツボでした。
あと、同時発売のライブDVDも買いましたが、やはり彼女らは将来、日本を背負うビックなバンドになることでしょう。
「湯気」の演奏を聞いたらそう感じました。
「橙」も好きだったのですが、少々重めだったので、今回のはなんかすっきりと楽しめました。
あのリズムセクションは素晴らしいですね。高橋久美子のドラムスには心底惚れています。
ライヴＤＶＤ、僕も買いました。時間のあるときにじっくりと…と思ってまだ見ることができずにいるのですが。楽しみです。