音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

The Real Me

2007年10月30日 | 歌詞・訳詞
また病院に行った 新しい精神科医のところに
イスに座って週末どう過ごしたかを話したんだ
でも 医者は考えていることをけして明かさない

ほんとの僕がわかりますか 先生?

母親のところに戻って言った
「母さん 僕は狂ってる 助けて」
母親が言うには
「どんな気持ちだかわかるよ だってそれは血筋だからね」

ほんとの僕がわかるのかい 母さん?

舗道の敷石の隙間は 血管の流れのようだ
僕のことを知ってる見知らぬ人たちが
窓のかげから覗いている
僕がかつて愛した女の子は
黄色い家に住んでいて
きのう僕の横を通り過ぎたのに
もう今は僕のことを知りたがらない

ほんとの僕がわかるのかい?

最後に牧師のところに行った 嘘と憎しみでいっぱいになって
少し 彼を怖がらせたみたいだ
彼は黄金の門への道を示してくれた

ほんとの僕がわかりますか 牧師さん?
ほんとの僕がわかりますか 先生?
ほんとの僕がわかるのかい 母さん?
ほんとの僕がわかるのかい?

- The Who「The Real Me」(1973)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 ザ・フー2008年来日を記念してこの曲を。アルバム「四重人格」収録曲。

 「四重人格」は、個人的にもっとも思い入れのあるザ・フー作品だ。僕の十代を支えてくれたレコードのひとつ。
 このアルバムには「Cut My Hair」「The Punk And The Godfather」「The Dirty Jobs」「I've Had Enough」「Bell Boy」「Dr. Jimmy」などなど心に刺さってくる曲がたくさん含まれているけれど、1曲となるとやっぱりこれだ。
 
 「僕がかつて愛した女の子は/黄色い家に住んでいて/きのう僕の横を通り過ぎたのに/もう今は僕のことを知りたがらない」というのはせつないね。すごくせつない。

 原詞は
ここ
を参照。

 こんな曲。
  

  


最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さらば青春の光 (wms)
2007-10-30 06:53:52
という映画版の邦題が限りなく嫌いです(笑)

自分もこのアルバムは色々と思い入れが深いです。で、個人的には「5:15」ですね。「Why should I care....」という節回しが、人生に疲れた時、頭の中でくるくる回ります……。

それにしても、ライブは観たいけれど、やはり今の状態は「ダルトリー&タウンゼント」でしかないですからねぇ。前回のウドーストックはかなり感動したと、見に行った人からは聞いているのですが…。
Quadrophenia (サリンジャー)
2007-10-30 09:28:11
いい曲ばかりだよね。「I am the Sea」からのベースの入り方が何度聞いてもぞくぞくする。僕のフーの編集CDにはこの曲をオープニングにしています。
ジョンのベースを聞いていると、惜しいというか、切ないです。

「さらば青春の光」の邦題は結構好きだけどね。
映画の内容にマッチしているし、映画のほうが先だったもんで、かなり思い入れあります。この年になっても、年に1,2回は見ているかも。





四重人格 (Andy@音楽観察者)
2007-10-30 09:50:24
>wmsさん
ぼくもあまり好きじゃないですね「さらば青春の光」って邦題は。そもそも「青春」って言葉に抵抗があるので。

「5:15」も印象的な曲ですよね。「Why should I care ?」っていう歌詞は「Cut My hair」にも出てくるので、肝フレーズのひとつなのかもしれません。

ダルトリー&タウンゼントはきっと見れば感動はするんでしょうけど……悩みます。

>サリンジャーさん
 あのベースはすごいですよね。ロック史に残る名イントロだと思います。

 映画の邦題はwmsさんのレスに書いたとおりです。まあ僕も映画は後で見てますからね…。
四重人格 (タイコウチ)
2007-10-30 22:34:32
The Whoといえば、アルバムを6~7枚くらいしか聴いたことがない生半可なロック・ファン(?)の私ですが、アルバムではこの「四重人格」がいちばん好きで、よく聴きました。

「The Real Me」を聴くと、高校生の頃、ステレオの前に座っていた自分の姿とともに、あの見開きのアルバムとぶ厚いブックレットの手応えが蘇りますね。
リアル・ミー (Andy@音楽観察者)
2007-10-31 05:47:45
ザ・フーは活動歴が長い割に、アルバムの数って少ないので、6~7枚も聴いていれば、堂々とファンを名乗れると思いますよ。

僕もあのモノトーンのジャケット、分厚いブックレット、最初に聞こえてくる海の音は忘れ難いです。
あのアルバムを初めて聴いた土曜日の午後の風景も含め、いまもまざまざと思い返すことができます。
MODS (サリンジャー)
2007-10-31 09:13:06
このアルバムをはじめて聞いたのは、高1の頃だったかな・・・今は亡き貸しレコード屋で借りて、カセットが擦り切れるほど聞いたものです。

僕の場合、映画を先に見て、MODSに憧れ、JAMが大好きでWhoに繋がっていきました。

このジャケットを僕はPCの壁紙にしています。
なれそめ。 (Andy@音楽観察者)
2007-10-31 12:09:12
日本では映画が先の人は多いかもしれませんね。

僕の場合は、その例外で、年上の従兄弟がザ・フー好きだったので、その影響で中学生の頃に聴き始めました。
その中で「四重人格」とも出会ったわけです。

その従兄弟は夭折してしまい、もうこの世にいません。

ジャムも好きでしたよ。世界一かっこいいバンドだったと思ってます。いわれるほどザ・フーと似ているとは感じなかったのですけど。

コメントを投稿