「HUGっと!プリキュア」第4話「輝け! プリキュアスカウト大作戦!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ハリーは、ヘアメイク、ファッションなど、女子の憧れが詰まったショップ「ビューティーハリー」を開く準備をしていました。
はなも興味津々ですが、ハリーは、早く残りのプリキュアを探すよう言います。はなは、ほまれがプリキュアに適していると考えています。
同じ頃、そのほまれは、前話のプリキュアの戦いを思い出し・・・、
「私も・・・、あんな風に・・・。」
~ Aパート ~
後日、はなは、ほまれをプリキュアにスカウトしようと考えていました。
ウワサをすれば・・・、
「何で、同じクラスなの!? どうしようどうしようどうしようどうしよう・・・。」
「あの・・・。お・・・、おはようございます・・・。」
その謎ポーズは何すか。これを毎日やれば健康に良いとか・・・、ないよね。(笑)
っていうか、これを見ると、「プリンセス」の主人公・はるかを思い出しますね。はるかも、驚いた時には変なポーズをしてた事が多かったですし。
「おはよ・・・。」
「まつ毛長い・・・。」
「変なヤツ。」
まだタイトルコールに入ってないのに大丈夫か、この子。まったく、赤ちゃんができちゃってもおかしくなさそうなヘブン状態やな。(笑)
ほまれと同じクラスである事が分かり、俄然スカウトに意欲を燃やすはな。
しかし、ほまれは、梅橋先生の注意を無視。また、クラスメイトも、ほまれには気をつけるよう言います。
ほまれはフィギュアスケートをやっていましたが、突然辞めてしまい、学校に来なくなってしまったようです。
「ハデな人とつるんでるってウワサだし!」
「さっきみたいに、先生を無視するし!」
『こわーい!』
いや、いくら怖いからって、アイコンタクトして両手合わせて怖がる必要なくね? まあ、私の興奮のツボを突いているから必要行為ですね、うん。(笑)
とはいえ、はなは、ほまれが不良だとは全然感じていません。
放課後、ほまれは梅橋先生から、練習に顔だけでも出してみてはどうかと声をかけます。しかし、ほまれは答える事なく帰りました。
はなは、ほまれにプリキュアは合っていると考えていますが、さあやは、プリキュアは誘われてなるものなのかと疑問を感じています。
では、どうすれば、ほまれがプリキュアになれるのか? そう考えていると・・・、
ホント、その謎ポーズ好きやな。私も今日から1日5回はやろうかな、そのポーズ。健康に良いと信じて。(笑)
「何でこんなとこに・・・。」
「買い出しの途中や。」
「はぎゅ!」
「きゃ・・・、きゃわたん・・・。」
「はぐたん・・・。」
まったく、こういうデレた表情を見ると、感想作成作業が鈍っちゃって困るぜ。このきゃわほまたんは。(お前が「きゃわほまたん」なんて呼ぶと、セクハラっぽく聞こえるから、やめろ(笑))
ほまれが連れている犬は迷い犬。飼い主が見つかるまで、先程の動物病院で預かっています。
「『もぐもぐ』って?」
「と、とりあえず、今だけの名前・・・。」
「可愛い!」
おいおい、スタッフ様。なぜ、ここでほまれの顔をアップにしない?
そうか、もしやっちゃったら、また感想作成作業が鈍っちゃいますし、気を遣ったんですね、きっと! さすが、スタッフ様! 私に優しい!(そんな訳ねーよ(笑))
ほまれがもぐもぐを見かけた時、もぐもぐはトラックにひかれそうになっていました。ほまれは急いで、もぐもぐを助けようと駆け付けます。
ちょうどその時、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、トラックは止まっていました。そのため、もぐもぐを救出する事に成功。
自分以外の時が止まったのは、はなやさあやにも起こった事。もしかしたら、ほまれもプリキュアになれる可能性が?
その時、バスケットコートから出てけという男子の声が聞こえてきました。
「こらー! 意地悪、ダメー!」
「何だ、生意気な小学生だな。」
「小学生じゃない!」
そうだそうだ。「小学生っぽい中学生」と呼びなさい。(フォローになってねぇ(笑))
さあやは事情を聞いて、公園の独り占めは良くないと諭しますが、男子達は、自分達に勝てたら代わると言います。
しかし、はなとさあやは、バスケは得意ではありません。お手上げと思われましたが・・・、
「スリーオンスリーでいいの?」
「もちろん。」
「お前、どこかで・・・。」
「誰だか知らねーけど、オレ達の相手じゃねぇ!」
「大丈夫。勝つから!」
そして、ゲームスタート。
「話にならねーな!」
という事で、攻守交替。その後・・・、
「話にならねーな。」
そして・・・、
自分にパスが回ってきた事に慌てるはな。はなは、すぐにシュート。
という事で、はな達が勝ちました。しかし・・・、
「やったー!」
「じゃなかった! めちょっく!」
「大丈夫? って、『めちょっく』?」
「『めちょっく』は、めっちゃショックの略なの! イケてるでしょ!」
「何それ! 」
その直後、男子達は、ほまれが天才スケート選手である事を思い出しました。男子達は、有名人には叶わないとコートを去りました。
しばらくして・・・、
「ほまれちゃん!」
「ちゃん?」
「私、ほまれちゃんと仲良くなりたい! またね!」
一方、クライアス社では、ルールーが、プリキュアのデータを分析したものをチャラリートに渡していました。
「対策はバッチリ! ハプニングでもない限り大勝利!」
「ハプニング?」
「例えば、また新しいプリキュアが現れるとか? まっさかねー!」
お前、盛大なフラグを立てんなよ・・・。チャラい上に、これといった成果も出せず、しかも、敗北フラグまで立てるなんて、ロクでもない係長やな、ホンマ。(笑)
~ Bパート ~
後日、さあやはミライパッドで、ほまれがフィギュアスケートをやめた理由を知りました。それは、ジャンプで失敗し、足をケガをしたため。
しかし、先日のバスケでは、大活躍でした。もしかしたら、まだ足は完治していないのかも?
「痛いのはきっと・・・、足じゃなくて・・・。」
その頃、ほまれは、ランニング中の梅橋先生と対面していました。
「お前のスケートを初めて見た時、俺は感動した・・・。お前の姿に元気をもらった気がしたんだ・・・。」
「輝木ほまれ・・・。お前はスターだ!」
「だから・・・、もう一度、頑張ってみないか!」
「やめて・・・。もういいんだって・・・。」
「輝木・・・。」
「ありがとう・・・。でも、ごめんね。先生・・・。もう・・・、ほっといて・・・。」
その直後、チャラリートは梅橋先生を見て・・・、
「何て不甲斐ないんだ、俺は・・・。」
という事で、トゲパワワを発見。これを利用して、オシマイダーを召喚します。
はなとさあやは、オシマイダーの近くに来ましたが、ほまれも近くにいます。
しかし、はな達に戸惑いはありません。
「プリキュアに任せて!」
そして、プリキュアに変身。
戦闘開始。データ分析の甲斐あってか、プリキュアは苦戦を強いられます。
しかし・・・、
「プリキュアは・・・、諦めない!」
「諦めない・・・。あたしも・・・。」
「あたしも・・・、もう一度・・・!」
「走れ! あれは、お前の・・・、未来だ!」
チャラリートは、新たに出現したミライクリスタルを奪うよう、オシマイダーに指示しますが、エールとアンジュが食い止めます。そして、ミライクリスタルに向かって走るほまれ。
「もう一度・・・!」
「無理・・・。あたし・・・、跳べない・・・。」
「やっぱり・・・、痛いのは・・・、心・・・。」
「また・・・、泣かせてしまった・・・。俺は何て不甲斐ない教師なんだ・・・。」
チャラリートは、無理矢理オシマイダーを闇の力で攻撃させますが、エールが跳ね返しました。
「フレ! フレ! ほまれちゃん! フレ! フレ! 先生!」
「ほまれちゃん・・・。私、まだ、何だかよく分かんないけど、でも!」
「負けないで! 負けちゃダメー!」
「ほまれちゃん! 先生も!」
そして、ハートフォーユーでオシマイダーを浄化。
少しして、先生はアスパワワが戻り、起き上がりました。しかし・・・、
辺りが暗くなり、はな達は、ほまれと別れました。
「何か・・・、ごめんね・・・。」
「ほまれちゃん・・・。フレ! フレ! ほまれちゃん!」
「やめて!」
「ごめん・・・。今のあたしには・・・。」
「今はそっとしといたれ・・・。」
「また明日・・・。また・・・、明日ね!」
今回は、これで終了です。
次回:「宙を舞え! フレフレ! キュアエトワール!」
ビューティーハリーの開店準備を、ほまれとさあやに手伝ってもらいました。
おかげで、ビューティーハリーは無事オープンし、お客さんも大勢入りました。しかし、ほまれは、プリキュアになれなかった事を気にしていて・・・。
そこにチャラリートが出現。しかも、ほまれのトゲパワワがオシマイダーに・・・。
今回のエンドカード
お、ついに、ハリー以外のキャラがエンドカードに来ましたね。今回は、バスケシーンのほまれ。
プリキュアにはなれなかったものの、今話の主役として話を大いに盛り立ててくれました。次回は、壁を乗り越え、プリキュアに変身して、さらに話を盛り上げてほしいもの。エンドカードも、エトワールが出てくると期待したいですね。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
はなは、ほまれが3人目のプリキュアとしてふさわしいと感じたものの、ほまれは、過去の出来事が影響して、プリキュアになる事ができませんでした。
おいおい、4話にしては、キャラがガンガン動き過ぎだろう・・・。非常に見応えのある話だった!
今話の感想を簡単に述べると、こんな感じですね。今作開始1か月目とは思えないくらい、キャラの躍動感が色んなシーンで見られ、ほまれのプリキュア変身がお預けとなった喪失感を感じさせない良回だったと感じています。
最も躍動感があったのは、バトルシーンで、エールがほまれを励ましつつ、オシマイダーに一撃入れていたところ。
あれは、すごかったですね。ほまれに元気になってほしいエールの必死さが伝わりました。
ああいうよく動くバトルシーンは、過去作でも割とありましたが、「本当にこれって女児向けアニメ?」って思っちゃいますね。10年以上もプリキュアシリーズを見続けておいて何を今更、という意見ですが。(笑)
他にも、スリーオンスリーとか、ほまれがミライクリスタルシーンに向かって走っていたところも、よく動いてましたね。ほまれの過去の出来事を挟んでいたのも効果的だったと思います。
おかげさまで、今話は、掲載画像数が191枚にもなり、前々作49話感想、前作48話感想に次ぐ多さとなりました。まだ4話だというのに191枚って、おいおい・・・。(汗)
そんな今話のポイントは「心の傷」でしょう。
どんな人でも失敗はするものです。失敗のない完璧な人間はいないと思います。
そして、厄介な事に、人はその失敗を引きずるものです。小さいものであればそうはならないでしょうけど、誰かへの迷惑度が大きいと、そうなりやすいでしょう。
そうなると、その失敗が後遺症となり、それまでにできていた事ができなくなったり、情熱を失ったりしていきます。
たとえば、サッカーのPK戦で自分が外して試合に負けた場合、チャンスシュートに対する恐怖感が植え付けられ、何でもないシュートを外す事が多くなるでしょう。PKはキッカーが圧倒的に有利なために、外れてしまうとショックは大きいでしょうし、ましてや、チームの勝敗まで決まったとなれば、そう簡単には立ち直れないと思います。
他にも、野球のピッチャーが、バッターの身体に近いインコースに球を投じたものの、バッターに当たり、何日もの休養を要するケガを負わせてしまった時も、インコースを投げにくくなってしまうでしょう。結果、投げるコースが少なくなり、打たれる確率が増えるなんて事も、よくある話だと思います。
ほまれの場合は、過去のジャンプ失敗によるケガが後遺症となり、高く跳ぶ事に対する恐怖感ができてしまったのでしょう。ケガには至らずとも、フィギュアスケートでは、大舞台でのジャンプ失敗が後の大会に響くなんて事は、よくあると思います。
それに、推測ではありますが、周囲からの期待も、ほまれの心の傷を深くしていたようにも感じます。
ほまれのジャンプ失敗の話題は、新聞にも取り上げていたように思われ、おそらく、ほまれは全国区で注目されるフィギュアスケーターだったのでしょう。失敗した時の競技場には、ほまれの垂幕があった上、観客も大勢いたあたり、相当注目されていたのは間違いないと思います。
それゆえに、あの時の失敗と、ケガによる長期休養は、多くのファンを失望させてしまったと、申し訳なさを感じているんじゃないかと思います。再び跳ぶ事にためらいを感じているのは、再びケガして自分が痛む事よりも、再び失敗してファンを失望させてしまう恐怖感が大きいのかもしれません。
そして、これまで、まるで不良のようにそっけなく振舞っていたのは、周囲からの期待をかき消したいように感じました。
ほまれは、まだ10代前半の女の子であり、可能性は十二分に秘めています。ケガで長い間競技から離れたとしても、ケガが完治して復帰すれば、再び大きな注目を浴びる事でしょう。
だけど、ほまれには、それがプレッシャーだと感じているのでしょう。10代前半の子が全国的に注目される事なんて、そうないですし、ましてや、競技人口の少ないフィギュアスケートなら尚更だと思います。
そのプレッシャーから逃れたいために、わざと悪い子を演じて、周囲から期待をかき消したいと考えたのかもしれません。はなや梅橋先生からの応援に応えなかったのは、自分は期待されるほどの強い人間じゃないんだから、もう期待しないでほしいと、メッセージを発していたように思います。
ほまれの心の傷は、時が経てば、風化して癒える事でしょう。
だけど、それがいつなのかは分かりません。10年20年経っても残ってるかもしれませんし、癒える事なく人生を終えるおそれもあります。しかも、周囲からの期待から逃げたいための言動が孤独を深めているとなれば、そうなる確率は高いでしょう。
そうならないためには、何かを掴んで、「自分で」心の傷を治す必要があるのでしょうね。
そのためには、何のために再び跳びたいと思ったかをハッキリさせる事でしょう。プリキュアの戦い様を見て、ほまれはそう感じましたが、プリキュアから力強さなどを感じて、自分もそういうスケートが再びできると信じたのでしょう。それならば、それを信じ続けてほしいと思いますね。
また、Aパートで、はなの笑顔から、スケートをしていた時の自分の笑顔が思い浮かんだあたり、「笑顔」もキーポイントになるのかも。周囲の期待や結果とかは考えず、楽しく笑顔で滑って跳ぶ。フィギュアスケーターには大事な要素だと思いますね。
傷を治すのは、ほまれ1人だけではなく、はなやさあやなど周りのかかわりも重要になってくるでしょう。次回、ほまれはどうやって、過去の出来事から生じた壁を乗り越え、プリキュアへと変身するのか、しっかり見届けたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
~ オープニング前 ~
ある日、ハリーは、ヘアメイク、ファッションなど、女子の憧れが詰まったショップ「ビューティーハリー」を開く準備をしていました。
はなも興味津々ですが、ハリーは、早く残りのプリキュアを探すよう言います。はなは、ほまれがプリキュアに適していると考えています。
同じ頃、そのほまれは、前話のプリキュアの戦いを思い出し・・・、
「私も・・・、あんな風に・・・。」
~ Aパート ~
後日、はなは、ほまれをプリキュアにスカウトしようと考えていました。
ウワサをすれば・・・、
「何で、同じクラスなの!? どうしようどうしようどうしようどうしよう・・・。」
「あの・・・。お・・・、おはようございます・・・。」
その謎ポーズは何すか。これを毎日やれば健康に良いとか・・・、ないよね。(笑)
っていうか、これを見ると、「プリンセス」の主人公・はるかを思い出しますね。はるかも、驚いた時には変なポーズをしてた事が多かったですし。
「おはよ・・・。」
「まつ毛長い・・・。」
「変なヤツ。」
まだタイトルコールに入ってないのに大丈夫か、この子。まったく、赤ちゃんができちゃってもおかしくなさそうなヘブン状態やな。(笑)
ほまれと同じクラスである事が分かり、俄然スカウトに意欲を燃やすはな。
しかし、ほまれは、梅橋先生の注意を無視。また、クラスメイトも、ほまれには気をつけるよう言います。
ほまれはフィギュアスケートをやっていましたが、突然辞めてしまい、学校に来なくなってしまったようです。
「ハデな人とつるんでるってウワサだし!」
「さっきみたいに、先生を無視するし!」
『こわーい!』
いや、いくら怖いからって、アイコンタクトして両手合わせて怖がる必要なくね? まあ、私の興奮のツボを突いているから必要行為ですね、うん。(笑)
とはいえ、はなは、ほまれが不良だとは全然感じていません。
放課後、ほまれは梅橋先生から、練習に顔だけでも出してみてはどうかと声をかけます。しかし、ほまれは答える事なく帰りました。
はなは、ほまれにプリキュアは合っていると考えていますが、さあやは、プリキュアは誘われてなるものなのかと疑問を感じています。
では、どうすれば、ほまれがプリキュアになれるのか? そう考えていると・・・、
ホント、その謎ポーズ好きやな。私も今日から1日5回はやろうかな、そのポーズ。健康に良いと信じて。(笑)
「何でこんなとこに・・・。」
「買い出しの途中や。」
「はぎゅ!」
「きゃ・・・、きゃわたん・・・。」
「はぐたん・・・。」
まったく、こういうデレた表情を見ると、感想作成作業が鈍っちゃって困るぜ。このきゃわほまたんは。(お前が「きゃわほまたん」なんて呼ぶと、セクハラっぽく聞こえるから、やめろ(笑))
ほまれが連れている犬は迷い犬。飼い主が見つかるまで、先程の動物病院で預かっています。
「『もぐもぐ』って?」
「と、とりあえず、今だけの名前・・・。」
「可愛い!」
おいおい、スタッフ様。なぜ、ここでほまれの顔をアップにしない?
そうか、もしやっちゃったら、また感想作成作業が鈍っちゃいますし、気を遣ったんですね、きっと! さすが、スタッフ様! 私に優しい!(そんな訳ねーよ(笑))
ほまれがもぐもぐを見かけた時、もぐもぐはトラックにひかれそうになっていました。ほまれは急いで、もぐもぐを助けようと駆け付けます。
ちょうどその時、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、トラックは止まっていました。そのため、もぐもぐを救出する事に成功。
自分以外の時が止まったのは、はなやさあやにも起こった事。もしかしたら、ほまれもプリキュアになれる可能性が?
その時、バスケットコートから出てけという男子の声が聞こえてきました。
「こらー! 意地悪、ダメー!」
「何だ、生意気な小学生だな。」
「小学生じゃない!」
そうだそうだ。「小学生っぽい中学生」と呼びなさい。(フォローになってねぇ(笑))
さあやは事情を聞いて、公園の独り占めは良くないと諭しますが、男子達は、自分達に勝てたら代わると言います。
しかし、はなとさあやは、バスケは得意ではありません。お手上げと思われましたが・・・、
「スリーオンスリーでいいの?」
「もちろん。」
「お前、どこかで・・・。」
「誰だか知らねーけど、オレ達の相手じゃねぇ!」
「大丈夫。勝つから!」
そして、ゲームスタート。
「話にならねーな!」
という事で、攻守交替。その後・・・、
「話にならねーな。」
そして・・・、
自分にパスが回ってきた事に慌てるはな。はなは、すぐにシュート。
という事で、はな達が勝ちました。しかし・・・、
「やったー!」
「じゃなかった! めちょっく!」
「大丈夫? って、『めちょっく』?」
「『めちょっく』は、めっちゃショックの略なの! イケてるでしょ!」
「何それ! 」
その直後、男子達は、ほまれが天才スケート選手である事を思い出しました。男子達は、有名人には叶わないとコートを去りました。
しばらくして・・・、
「ほまれちゃん!」
「ちゃん?」
「私、ほまれちゃんと仲良くなりたい! またね!」
一方、クライアス社では、ルールーが、プリキュアのデータを分析したものをチャラリートに渡していました。
「対策はバッチリ! ハプニングでもない限り大勝利!」
「ハプニング?」
「例えば、また新しいプリキュアが現れるとか? まっさかねー!」
お前、盛大なフラグを立てんなよ・・・。チャラい上に、これといった成果も出せず、しかも、敗北フラグまで立てるなんて、ロクでもない係長やな、ホンマ。(笑)
~ Bパート ~
後日、さあやはミライパッドで、ほまれがフィギュアスケートをやめた理由を知りました。それは、ジャンプで失敗し、足をケガをしたため。
しかし、先日のバスケでは、大活躍でした。もしかしたら、まだ足は完治していないのかも?
「痛いのはきっと・・・、足じゃなくて・・・。」
その頃、ほまれは、ランニング中の梅橋先生と対面していました。
「お前のスケートを初めて見た時、俺は感動した・・・。お前の姿に元気をもらった気がしたんだ・・・。」
「輝木ほまれ・・・。お前はスターだ!」
「だから・・・、もう一度、頑張ってみないか!」
「やめて・・・。もういいんだって・・・。」
「輝木・・・。」
「ありがとう・・・。でも、ごめんね。先生・・・。もう・・・、ほっといて・・・。」
その直後、チャラリートは梅橋先生を見て・・・、
「何て不甲斐ないんだ、俺は・・・。」
という事で、トゲパワワを発見。これを利用して、オシマイダーを召喚します。
はなとさあやは、オシマイダーの近くに来ましたが、ほまれも近くにいます。
しかし、はな達に戸惑いはありません。
「プリキュアに任せて!」
そして、プリキュアに変身。
戦闘開始。データ分析の甲斐あってか、プリキュアは苦戦を強いられます。
しかし・・・、
「プリキュアは・・・、諦めない!」
「諦めない・・・。あたしも・・・。」
「あたしも・・・、もう一度・・・!」
「走れ! あれは、お前の・・・、未来だ!」
チャラリートは、新たに出現したミライクリスタルを奪うよう、オシマイダーに指示しますが、エールとアンジュが食い止めます。そして、ミライクリスタルに向かって走るほまれ。
「もう一度・・・!」
「無理・・・。あたし・・・、跳べない・・・。」
「やっぱり・・・、痛いのは・・・、心・・・。」
「また・・・、泣かせてしまった・・・。俺は何て不甲斐ない教師なんだ・・・。」
チャラリートは、無理矢理オシマイダーを闇の力で攻撃させますが、エールが跳ね返しました。
「フレ! フレ! ほまれちゃん! フレ! フレ! 先生!」
「ほまれちゃん・・・。私、まだ、何だかよく分かんないけど、でも!」
「負けないで! 負けちゃダメー!」
「ほまれちゃん! 先生も!」
そして、ハートフォーユーでオシマイダーを浄化。
少しして、先生はアスパワワが戻り、起き上がりました。しかし・・・、
辺りが暗くなり、はな達は、ほまれと別れました。
「何か・・・、ごめんね・・・。」
「ほまれちゃん・・・。フレ! フレ! ほまれちゃん!」
「やめて!」
「ごめん・・・。今のあたしには・・・。」
「今はそっとしといたれ・・・。」
「また明日・・・。また・・・、明日ね!」
今回は、これで終了です。
次回:「宙を舞え! フレフレ! キュアエトワール!」
ビューティーハリーの開店準備を、ほまれとさあやに手伝ってもらいました。
おかげで、ビューティーハリーは無事オープンし、お客さんも大勢入りました。しかし、ほまれは、プリキュアになれなかった事を気にしていて・・・。
そこにチャラリートが出現。しかも、ほまれのトゲパワワがオシマイダーに・・・。
今回のエンドカード
お、ついに、ハリー以外のキャラがエンドカードに来ましたね。今回は、バスケシーンのほまれ。
プリキュアにはなれなかったものの、今話の主役として話を大いに盛り立ててくれました。次回は、壁を乗り越え、プリキュアに変身して、さらに話を盛り上げてほしいもの。エンドカードも、エトワールが出てくると期待したいですね。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
はなは、ほまれが3人目のプリキュアとしてふさわしいと感じたものの、ほまれは、過去の出来事が影響して、プリキュアになる事ができませんでした。
おいおい、4話にしては、キャラがガンガン動き過ぎだろう・・・。非常に見応えのある話だった!
今話の感想を簡単に述べると、こんな感じですね。今作開始1か月目とは思えないくらい、キャラの躍動感が色んなシーンで見られ、ほまれのプリキュア変身がお預けとなった喪失感を感じさせない良回だったと感じています。
最も躍動感があったのは、バトルシーンで、エールがほまれを励ましつつ、オシマイダーに一撃入れていたところ。
あれは、すごかったですね。ほまれに元気になってほしいエールの必死さが伝わりました。
ああいうよく動くバトルシーンは、過去作でも割とありましたが、「本当にこれって女児向けアニメ?」って思っちゃいますね。10年以上もプリキュアシリーズを見続けておいて何を今更、という意見ですが。(笑)
他にも、スリーオンスリーとか、ほまれがミライクリスタルシーンに向かって走っていたところも、よく動いてましたね。ほまれの過去の出来事を挟んでいたのも効果的だったと思います。
おかげさまで、今話は、掲載画像数が191枚にもなり、前々作49話感想、前作48話感想に次ぐ多さとなりました。まだ4話だというのに191枚って、おいおい・・・。(汗)
そんな今話のポイントは「心の傷」でしょう。
どんな人でも失敗はするものです。失敗のない完璧な人間はいないと思います。
そして、厄介な事に、人はその失敗を引きずるものです。小さいものであればそうはならないでしょうけど、誰かへの迷惑度が大きいと、そうなりやすいでしょう。
そうなると、その失敗が後遺症となり、それまでにできていた事ができなくなったり、情熱を失ったりしていきます。
たとえば、サッカーのPK戦で自分が外して試合に負けた場合、チャンスシュートに対する恐怖感が植え付けられ、何でもないシュートを外す事が多くなるでしょう。PKはキッカーが圧倒的に有利なために、外れてしまうとショックは大きいでしょうし、ましてや、チームの勝敗まで決まったとなれば、そう簡単には立ち直れないと思います。
他にも、野球のピッチャーが、バッターの身体に近いインコースに球を投じたものの、バッターに当たり、何日もの休養を要するケガを負わせてしまった時も、インコースを投げにくくなってしまうでしょう。結果、投げるコースが少なくなり、打たれる確率が増えるなんて事も、よくある話だと思います。
ほまれの場合は、過去のジャンプ失敗によるケガが後遺症となり、高く跳ぶ事に対する恐怖感ができてしまったのでしょう。ケガには至らずとも、フィギュアスケートでは、大舞台でのジャンプ失敗が後の大会に響くなんて事は、よくあると思います。
それに、推測ではありますが、周囲からの期待も、ほまれの心の傷を深くしていたようにも感じます。
ほまれのジャンプ失敗の話題は、新聞にも取り上げていたように思われ、おそらく、ほまれは全国区で注目されるフィギュアスケーターだったのでしょう。失敗した時の競技場には、ほまれの垂幕があった上、観客も大勢いたあたり、相当注目されていたのは間違いないと思います。
それゆえに、あの時の失敗と、ケガによる長期休養は、多くのファンを失望させてしまったと、申し訳なさを感じているんじゃないかと思います。再び跳ぶ事にためらいを感じているのは、再びケガして自分が痛む事よりも、再び失敗してファンを失望させてしまう恐怖感が大きいのかもしれません。
そして、これまで、まるで不良のようにそっけなく振舞っていたのは、周囲からの期待をかき消したいように感じました。
ほまれは、まだ10代前半の女の子であり、可能性は十二分に秘めています。ケガで長い間競技から離れたとしても、ケガが完治して復帰すれば、再び大きな注目を浴びる事でしょう。
だけど、ほまれには、それがプレッシャーだと感じているのでしょう。10代前半の子が全国的に注目される事なんて、そうないですし、ましてや、競技人口の少ないフィギュアスケートなら尚更だと思います。
そのプレッシャーから逃れたいために、わざと悪い子を演じて、周囲から期待をかき消したいと考えたのかもしれません。はなや梅橋先生からの応援に応えなかったのは、自分は期待されるほどの強い人間じゃないんだから、もう期待しないでほしいと、メッセージを発していたように思います。
ほまれの心の傷は、時が経てば、風化して癒える事でしょう。
だけど、それがいつなのかは分かりません。10年20年経っても残ってるかもしれませんし、癒える事なく人生を終えるおそれもあります。しかも、周囲からの期待から逃げたいための言動が孤独を深めているとなれば、そうなる確率は高いでしょう。
そうならないためには、何かを掴んで、「自分で」心の傷を治す必要があるのでしょうね。
そのためには、何のために再び跳びたいと思ったかをハッキリさせる事でしょう。プリキュアの戦い様を見て、ほまれはそう感じましたが、プリキュアから力強さなどを感じて、自分もそういうスケートが再びできると信じたのでしょう。それならば、それを信じ続けてほしいと思いますね。
また、Aパートで、はなの笑顔から、スケートをしていた時の自分の笑顔が思い浮かんだあたり、「笑顔」もキーポイントになるのかも。周囲の期待や結果とかは考えず、楽しく笑顔で滑って跳ぶ。フィギュアスケーターには大事な要素だと思いますね。
傷を治すのは、ほまれ1人だけではなく、はなやさあやなど周りのかかわりも重要になってくるでしょう。次回、ほまれはどうやって、過去の出来事から生じた壁を乗り越え、プリキュアへと変身するのか、しっかり見届けたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。