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魔法つかいプリキュア! 第42話感想

2016年11月28日 | 魔法つかいプリキュア!
 「魔法つかいプリキュア!」第42話「チクルンにとどけ! 想いをのせた魔法のプリン!」の感想です。


~ オープニング前 ~

 チクルンが妖精の里に住んでいたある日、他のハチはハチミツ集めにせっせと働いている中、チクルンはサボって寝ていました。
 ちょうどその時、オルーバに声をかけられました。チクルンは、1人くらいサボってたって問題ないと高をくくっているものの、女王様にバレたら怖いそうです。
 それを聞いたオルーバは、女王に報告しようと考えます。チクルンは、待ったをかけようとしますが、オルーバに動きを封じられます。
 チクルンは、何でもするから見逃してほしいと懇願。オルーバは、世界が今どうなってるか調べる役目をチクルンに与えました。

 そんな過去を夢で見てうなされるチクルンですが、モフルンに声をかけられ、目が覚めました。
 ここは、魔法学校の寮。前話の続きで、皆でジュンの部屋にお泊まりしていたところです。
 チクルンは、モフルンにハチミツ集めに行くと言って、部屋を出ようとします。それを聞いたモフルンは、一緒に行きたいと言いますが、チクルンはオルーバへの報告が目的なために反対します。
 それでも、モフルンの意見は変わりません。
「行きたいモフ・・・。」
 チクルンは仕方なく受け入れました。モフルンは喜び、みらいを起こします。
 おいおい、ぬいぐるみの時でこの可愛さとか、これがキュアモフルンだったら、どうなるんだよ・・・。正気保てるかな・・・。こんな子がクッキーをドカ食いしてただなんて、とても思えないですね。(笑)


 今回も、オープニングは劇場告知バージョンでしたが、内容は前話と同じでしたので、画像キャプチャーはしませんでした。


~ Aパート ~
 少しして、みらい、モフルン、チクルンは、ハチミツが取れるお花畑に来ていました。モフルンは、ハチミツの甘さに大喜び。
 チクルンが1人っきりになった時、オルーバに声をかけられました。

 直後、オルーバ達の元に移動し、プリキュアの事について報告。チクルンは、特に変わった事はないと言うと、オルーバは大して気にせず、前話で手に入れた闇の本を読みます。
 シャーキンスは、待っててもらちが開かないと、プリキュア撃退に強い意欲を燃やします。それを聞いたチクルンは、シャーキンスに制止を求め、リンクルストーンを奪えば変身できないのだから、倒したも同然だと言いました。
 この意見に、プリキュアに情が移ったのではないかと疑うシャーキンス。そして、オルーバは、リンクルストーンを奪うよう、チクルンに命じました。

 その後、お花畑に戻ったチクルン。
 みらいとモフルンは、十分ハチミツを集め、魔法学校に戻ろうとしていました。チクルンは、まだ残ると言って、一旦みらい達と別れます。

 少しして、魔法学校に戻ったみらいとモフルン。モフルンは、ハチミツ集めで楽しんだお礼に、チクルンに何かしてあげたいと言います。
 そこで、リコは、今日のお菓子作りで、チクルンの分も作ってあげてはどうかと提案。皆、名案だと受け入れました。

 しばらくして、お菓子作りが行われました。課題は、魔法でハチミツプリンを作る事です。
 このプリンは、リズが作ったもので、リコの母・リリア直伝だそうです。
 プリンは魔法界にはない食べ物のようですが、今回使う材料は、魔法界で調達したものです。ハチミツは、今朝みらい達が取ってきたものを使います。

 という事で、お菓子作り開始。まずは、リズが卵割りの手本を見せ、同時に3個の卵を割りました。
 それを見て、卵割りに挑戦するみらい達。ですが、殻が混じったり、ヒビをちゃんと入れられなかったりと、上手く割れません。
 

 どうやら、程良い力加減が必要そうです。そんな中、ことはは、殻もキレイに、さらに、白身と黄身を分離した状態で、卵を割る事ができました。
 

 その頃、チクルンは魔法学校に戻っていました。チクルンは、リンクルストーンを奪う事に迷いはあるものの、サッと奪って、オルーバ達に渡そうと考えます。
 ちょうどその時、モフルンに声をかけられました。チクルンはみらい達から、チクルンの分のハチミツプリンを作っていると聞くと、やりづらさを感じますが、任務を遂行しようとします。
 直後、ことはがリンクルスマホンを、リンクルストーンが入っている袋の中に入れました。
 あとは、これをオルーバ達に持っていけばいい話。
 お菓子作りに夢中になっているみらい達の目を盗んで袋を持っていこうとするチクルンですが、近くにモフルンがいました。モフルンに声をかけられ、チクルンは驚きます。
 

 モフルンの目をかいくぐって、袋を持って行きたいチクルンですが、モフルンを見て、これまでみらい達と楽しく過ごした時を思い出し、抵抗が生まれます。しかし、オルーバ達に逆らう事もできません。
 ちょうどその時、プリンが焼き上がりました。モフルンは、嬉しさのあまり、みらい達の元に向かいました。
 リンクルストーンを奪うなら、今がチャンス。ですが・・・、
 
「モフルン。」
「モフ?」
「オイラが集めたハチミツ。これも使ってくれよ。」
「みんなで使っていいモフ!?」
「ああ・・・。」
「嬉しいモフ!」

 そして、チクルンは、モフルンにハチミツを渡しました。
「ありがとうモフ! 美味しいハチミツプリンをたっくさん作るモフ!」

 
「じゃあな・・・。」

 


~ Bパート ~
 少しして、みらい達は、リンクルストーンがなくなっている事に気付きました。
 その頃、チクルンは、シャーキンスと対面。チクルンは、リンクルストーンを奪ってきた代わりに、みらい達を傷付けないようお願いしますが、ちょうどその時、みらい達がホウキに乗ってやって来ました。モフルンが感じたリンクルストーンの甘い匂いを元に、場所を特定しました。
 みらい達はチクルンに、シャーキンスから離れるよう言いますが、チクルンは、シャーキンスにリンクルストーンを渡してしまいます。
 そして、シャーキンスは、チクルンがオルーバの手先である事を明かしました。この事実に驚くみらい達。チクルンも罪悪感を感じます。
 
 直後、強風でみらい達を地に叩き落すシャーキンス。チクルンは、約束が違うと抗議するものの、チクルンもはたき落とされます。
 シャーキンスは、みらい達が変身できようとできまいと、徹底的に叩き潰そうと考えていました。そして、シャーキンスは、自らを巨大化。
 さらに、リンクルストーンが入った袋を体内に入れてしまいます。これで手も足も出なくなったみらい達。
 直後、チクルンがシャーキンスに向かって行きました。チクルンは、シャーキンスの攻撃をかわし、体内へ。
 すぐに吐き出されたものの、リンクルスマホンと、トパーズのリンクルストーンを取り返していました。
「モフルン・・・。オイラ・・・、オイラ・・・。」
 直後、シャーキンスの攻撃を受けたチクルンをモフルンが助け、みらい達は変身します。

 バトルスタート。シャーキンスの強大な力に、ミラクル達は押されてしまいます。
 そして、プリキュアもリンクルストーンもすべて叩き潰すと、モフルンとチクルンを踏み潰そうとしました。ですが、ミラクル達が間に入り、バリアを張って助けました。
 しかし、シャーキンスの力の前に、すぐにバリアが壊されそうになります。
「そんな裏切り者のために、愚かな者どもよ!」
 
「それは違う! チクルンは、私達の大事な友達!」
「ええ! 必死に助けたチクルンを私達は信じる!」
 
「だから、チクルンをいじめるのは・・・、」
『絶対に許さない!』
 

 
「モフルンも、チクルンが大好きモフ。だから、これからも、友達モフ!」
「プリキュア・・・。モフルン・・・。ごめんな・・・。ありがとう・・・。」


 ちょうどその時、トパーズのリンクルストーンが強大な光を放ちました。
 トパーズは、ワクワクのリンクルストーン。友達と分かり合えたワクワクが、トパーズの力を強めさせたようです。
 その後、ミラクルが大きなハンマーを生み出し、強力な一撃をシャーキンスに与えました。
 そして、エクストリームレインボーを放ちます。シャーキンスは、プリキュアの力に抗えず、撃退されました。

 しばらくして、チクルンは本当の事を話し、みらい達に謝罪しました。
「チクルン。女王様にも、モフルン達が一緒に謝りに行くモフ。」
 

「だから、今は、一緒にプリンを食べるモフ。」

 そんな中、みらい、リコ、ことはは、プリンを美味しくいただいていました。チクルンが集めたハチミツが、かなりの美味しさを引き立てているようです。
 
 皆の笑顔を見て、チクルンもプリンをいただきます。あまりの美味しさに、それまでの嫌な事を忘れたかのように、笑顔になりました。
 ちょうどその時、アメジストの精霊がレインボーキャリッジの中に入りました。すると、アメジストのリンクルストーンがリンクルスマホンにセットされ、みらい達の前に扉が現れました。
 これは、19話にも出てきた扉で、自分の思った所に移動できるもの。これがあれば、一気に妖精の里に行けると、みらい達は扉を開けます。
 扉の先には、綺麗なお花畑が広がっていました。

 今回は、これで終了です。


次回:「いざ妖精の里へ! あかされる魔法界のヒミツ!
 チクルンの故郷・妖精の里に来たみらい達は、お花畑や虹の池といった美しい光景にうっとりします。
 ちょうどその時、ことはは、花の海の景色を思い出し、以前のような妖精サイズの小さな体に戻りました。
 そこへ、妖精の里の女王様が現れ、みらい達をお城の中へ優しく招き入れました。女王様は、ことはがつぶやいた「花の海の事を思い出した」という一言を聞いて、驚きます。
 「花の海」とは一体何なのか?


 今回のエンドカード
 割と地味なエンドカードですね。まあ、次回は、物語の大筋が語られる大事な話になりそうとなれば、仕方のないところでしょうか。


【まとめ】
 チクルンは、リンクルストーンをシャーキンスに渡してしまったものの、プリキュアに手を出さない約束が破られた怒りから、リンクルストーンを取り返し、プリキュア達はチクルンの思いを信じて、シャーキンスを撃退しました。

 いやー、皆、いい子過ぎて泣けるわ・・・。
 今話の感想を簡単に語るとこうですね。チクルンがムホーの連中と決別する事は、36話Aパートのラストから予想できていた事ではありますが、敵側のいい悪役っぷり、みらい達の優しさ、チクルンの苦悩や友達思いな行動がしっかり描かれていた事で、想定以上の感動話に仕上がっていたと思います。
 欲を言えば、巨大化シャーキンスの踏みつけには、パワータイプのルビースタイルで対抗してほしかったとか、チクルンがシャーキンスの体内に入ったリンクルストーンを取り戻そうと頑張っているところをもう少し長く映してほしかったと感じていますが、それらを差し引いても、良い感動回だったと感じています。

 特に、見応えがあったのは、チクルンの変化でしたね。Aパート前半までは、保守的に動いていたのが、Aパート後半からは、みらい達を思って行動していたのは良かったと思います。
 チクルンは、初登場の35話から今話Aパート前半まで、誰かのために動いたり、力を合わせて何かを成し遂げる事が、バカバカしく感じていたでしょう。
 実際、オルーバに握られていた弱みであった、ハチミツ集めをサボっていた事については、女王様のために働く事が面倒だと感じていたからの行動だったと思え、オルーバに見つかる前から、ああいうサボリはしょっちゅうだったのでしょう。まあ、「働きアリの法則」によれば、働きアリ全体のうち2割はサボっているとの事で、妖精の里のハチ達もその習性に従っているとなれば、チクルンのような面倒臭がりなハチは、それなりにいたのかもしれません。
 また、39話でも、ジュン達3人がハロウィンのクレープ屋を手伝おうとした時に、上手くできやしないと高をくくっていたのも、力を合わせる事が下らないと感じていたように思え、チクルンは、利他的行動が良いものとは感じていなかったでしょう。

 しかし、みらい達の傍にいるようになってから、その考えは変わったでしょう。
 37話では、チクルンのために力を合わせて作った冷凍ミカンがすごく美味しかったり、39話では、ジュン達が魔法を使ってクレープ屋の手伝いをして失敗したものの、その後はみらいのおかげで上手く協力できたりと、力を合わせる事の大切さを感じたんじゃないかと思います。今話Aパートでも、みらい達が自分のためにハチミツプリンを作ってくれると聞いて、誰かのために頑張るみらい達の優しさに、心が大きく揺れ動いた事でしょう。
 それだけに、みらい達の目を欺いてリンクルストーンを奪っていくのは、相当辛かったんじゃないかと思いますね。あんな優しい子達を悲しませてしまうとなると、心はかなり痛みますし、かと言って、オルーバ達を裏切れば悲惨な目に遭いますし。
 その後、チクルンは、リンクルストーンを持っていく事を選びましたが、そうした理由を、みらい達を傷付かせないためと、他人思いだったのが良かったですね。別れ際に、モフルンにハチミツを渡したのも、良い感動を引き立てていたと思います。

 そして、Bパートでは、危険を顧みずに、リンクルストーンを取り返そうとシャーキンスの体内に入る勇敢さを見せ、みらい達も、黙ってリンクルストーンを持ってかれた事よりも、そんなチクルンの勇気を評価したのはさすがだと感じました。
 特に、関わりの深かったモフルンについては、チクルンが大好きとか、一緒に女王様に謝りに行くと言ったり、今は嫌な事を忘れてプリンを食べようと促したりと、チクルンを上手くフォローしていたと思います。あんな風に慰められちゃったら、誰だって泣いちゃいますよね・・・。劇場版を思い出させる、いい子っぷりだったと思います。

 さて、次回は、妖精の里が舞台となります。ここ最近は日常回が続いていたのが一転、ストーリーの大筋に触れる重要回になるのでしょう。
 妖精の里で、みらい達は何を知るのか? また、敵側は、シャーキンスが撃退された事でどう動くのか? 次回も目が離せません。
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