「キラキラ☆プリキュアアラモード」第42話「歌えWOW! あおいラストソング!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、あおいのバンド・ワイルドアジュールが、ライブで観客を賑わせていました。
少しして、あおい達はキラキラパティスリーで打ち上げ。
あおい達は、近々対バンをやる事が決まったそうです。ミサキと競演するとの事。「ブルーロックフェス」では大敗でしたが、今度こそと負けないと、あおいは意欲的です。今のうちにサインをもらった方がいいという冗談も出るほど、今のあおい達には勢いがあります。
しかし、そんな中、メンバーの1人・園部が浮かない表情。それには理由があり・・・、
「悪い・・・。オレ・・・、ワイルドアジュール、抜けるわ・・・。」
これは、冗談で言っている訳ではありません。あおい達は、園部の言葉に落胆します。
~ Aパート ~
その後、あおいは、園部がバンドから抜ける事を岬に話していました。彼は、親の病院を継がなければならず、受験に専念したいとの事です。
「ワイルドアジュールは、園部が作ったバンドなんです。あたしが、路上で1人で歌っていたのを聴いてくれてて・・・。」
「惚れた・・・。」
「え?」
「あ、いや・・・。歌声に! オレの作った曲、歌ってくれないか!? 一緒にバンドやろう!」
「マジで!?」
そして、あおいは、バンドチームに入り、チーム名「ワイルドアジュール」は、その時に決まったものです。
和訳すると「野生の青」。あおいの歌っているイメージから、つけたそうです。
「みんな一緒に今までやってきたのに・・・。」
「メンバーが抜けるのは辛いけど・・・。」
「園部はリーダーだし、曲も作ってるし・・・、ワイルドアジュールは園部がいなきゃ無理なんです・・・。」
「まるで、自分の夢が消えたみたいに言うのね・・・。対バン来なくてもいいわよ。」
「え?」
「あなた達の解散コンサート、やる訳じゃないもの。」
その翌日、あおいは悩んでいました。いちかは、そんなあおいを見て、何かを思い付きます。
その夕方、1人帰るあおいの元に、ゆかりが。
「さ、行くわよ。」
「え? どこに?」
「いい所。」
「え?」
ちょっ。ナチュラルにお姫様抱っこすんなや、この天然ジゴロは。肩に手を置けばいいのに、そこまでするあたり、ギャグの匂いがします。(笑)
行き先はキラキラパティスリー。皆でパジャマパーティーをしようというものです。
「え? い、いきなり言われても、水嶌が・・・。」
「許可します!」
「お泊りセットです。」
「早っ! いいの、泊まって?」
「本日は特別です。お嬢様を、よろしくお願いします。」
「はい! さあ、いこう! あおちゃん!」
「え、ちょっと待って!」
何、この手際の良さ。あまりの特急展開に、ツッコミが追いつかねぇ・・・。女子達のパジャマパーティーを一刻も早く見てみたい気持ちはありますが、ツッコむ余裕くらいは下さい。(笑)
そして、パジャマパーティースタート。
パジャマパーティーとくれば・・・、
枕投げで盛り上がったいちか達。あおいも、すっかり笑顔になりました。
その後、ペコリンがスイーツを食べたいと言い出し、いちか達は、スイーツを作りました。
作ったのは、色んな味のらいおんアイス。
「みんな、ありがとう!」
そして、皆でいただきます。
「ねえ、もしさ、大好きなスイーツがなくなっちゃったら、どうする?」
「え?」
「それって、存在自体が、って事?」
「うん。みんなの大好きなものがなくなっちゃったら?」
「こ、困ります・・・。」
「私なら探しに行くわ!」
「あきらならどうする?」
「うーん・・・。チョコがなくなる前に、私のをみくにあげる!」
「質問の答えになってないわよ。」
「ハハ・・・。ゆかりはどうするの?」
「秘密。」
「いちかなら?」
「うーん・・・。私なら、作る!」
「え・・・。そうじゃなくて、なくなったらって・・・。」
「材料はあるんでしょ? じゃあ、作る!」
「だから、無理なんだってば!」
「どうして? スイーツが大好きって気持ち、消せないもん!」
「そうか・・・、そうだよな!」
「ありがとう、みんな!」
「そうだよな・・・。何があっても、あたしは歌が大好き・・・。何があっても、あたしの夢は、絶対消えたりはしないんだ・・・!」
しばらくして、あおいは、バンドメンバーと会いました。あおいは、自作の歌詞をメンバーに見せます。
「あたしさ、園部が抜けたらバンド続けていけないかもって、夢が消えちゃうんじゃないかって・・・。」
「でも、あたし・・・、夢見る事をやめない!」
「園部が・・・、みんなが、もっと大好きにさせてくれた音楽を、続けていきたいんだ!」
「あたしにとって、ワイルドアジュールは・・・、かけがえのないものだから!」
「ありがとな・・・。」
「じゃあ、急いでこの曲、みんなで仕上げよう! オレの最後の曲だ! よろしくな!」
~ Bパート ~
対バン当日を迎えました。
「来ないかと思ったわ。」
「勝ちに来ました。」
そして、あおい達はステージに立ちました。
「いくよ!」
しかし、ライブが始まろうとした時に、エリシオが乱入。ノワールメタモルフォームで自らをマジシャンのような外見に。
さらに、魔法のステッキで、観客達をネンドモンスターに変え、バンドメンバー3人をどこかに消しました。
直後、いちか達5人は変身して、エリシオに突撃するものの、5人もエリシオに消されてしまいました。
そして、ステージ上には、あおいとエリシオだけ。あおいは変身します。
「あなたの夢はまだ壊れていないようですね。仲間も、メンバーも、観客も消えたというのに。」
「諦める訳ないだろ! 絶対に!」
エリシオは、これ以上夢に惑わされないようにと、ジェラートの攻撃をかき消し、ジェラートを檻に閉じ込めました。
檻はちょっとやそっとでは壊せません。それどころか、檻の中では声を出す事もできません。
「ここで終わり・・・? そんなのって、アリかよ・・・。」
「園部・・・。横川・・・。浅香・・・。あたしの夢・・・。」
「絶対に・・・、絶対に、諦められない・・・。」
その直後・・・、
ジェラートから声が聞こえてきました。これは、心で歌っているものです。
「聞こえる・・・。」
「この歌は・・・。」
「あおい・・・。」
「ジェラート!?」
「声を失っても、まだ夢を諦めていないというのか・・・。」
「あおい! 自分の信じるままに歌っていくんだ!」
「あたしの夢は、奪わせない!」
直後、ジェラートは、ジェラートシェイクでエリシオを追い詰めます。ホイップ達もジェラートの元に集まりました。
そして、ファンタスティックアニマーレを放ちます。エリシオの武装形態が解け、自身は撤退。
観客達も無事に戻った事で、あおい達のライブが始まります。
「キラキラキラル、キラキラル・・・。想いよ、届け・・・。」
「こんばんわ! ワイルドアジュールです! 今回歌うのは、私達にとって特別な曲です!」
「聞いて下さい。Aile(エール)。」
「水嶌。」
「会長! 奥様も!」
「あおいは、歌の世界で生きていくんだろうな?」
「申し訳ありません。お嬢様は、立神家の跡取りでいらっしゃるのに。」
「あの子は、自分が決めた道を自由に行けばいいのよ。」
「ですが、立神家は・・・。」
「跡取りならいるじゃないか。」
「え?」
「みんな、ありがとう!」
今回は、これで終了です。
次回:「かくし味は勇気です! ひまりの未来レシピ!」
ひまりは、自分を変えたいと、スイーツ番組のアシスタントオーディションに応募しました。
しかし、行ってみると、そこはまるで、アイドルのオーディションのよう。頑張るひまりですが、スイーツへのこだわりが強過ぎて空回りしてしまいます。
応援に来たいちか達に、そのままのひまりがいいと言われても、納得できないひまり。そこにエリシオがやって来て・・・。
今回のエンドカード
お、今回も、上手に出来たアニマルスイーツが揃ってますね。本当に、食べるのがもったいなく感じます。
だが、ちょっと待て。何で、本編でのお姫様抱っこを入れたよ。そちらが気になって、しょうがないです。(笑)
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ワイルドアジュールのリーダー・園部がチームを抜けると言い出した事で、夢を失ったと感じたあおいでしたが、キラキラパティスリーでのパジャマパーティーを経て、これからも自分の信じるままに歌う事を決心しました。
さて、今話は、残り話数的に最後と思われるあおいメイン回。それにふさわしい良回だと思いました。
今話で目を引いた要素はいくつかあり、まずは、「目力(めぢから)」ですかね。パジャマパーティーが終わって以降、あおい、ジェラートは、目がアップに描かれていたり、顔部分のみが描写されている事が多かったように思え、込み上げてくるものがありました。
そこからは、あおいの歌にかける想いや、ワイルドアジュールを守っていきたいという熱意が伝わってきました。セリフだけでもあおいの意志力は十分感じましたが、引き締まった目を多く映した事で、その意志力は並々ならぬものだと感じました。普段は、いちか、ひまり並みにギャグ顔が多いのも、功を奏したと思いますね。
他に目を引いたのは、あおいが「みんな、ありがとう!」を3回も言っていた事。(正確には、2回目は「ありがとう、みんな!」ですが)
「みんな」が今作の多くの回でポイントとなっている事が、この多さに繋がっているように思いますね。あおいが、何があっても歌い続けたいと思うようになったのは、「みんな」のおかげだという事がよく伝わりました。
その「みんな」の中で目に付くのは、まず、バンド仲間でしょう。彼らは、あおいを特別視しなかった事が、あおいに歌う事の楽しさをもたらしたと思います。
あおいは、歴史ある大企業のお嬢様。園部達3人は、あおいをメンバーに入れてから比較的早く、この事実に気付いたでしょう。まあ、あおいの気性上、メンバーに入ってすぐに明かした可能性が高い気がしますが。
そんなお嬢様がバンドをやるのは場違い。そんな意識があったら、とっくにこのチームは解散していたでしょう。
だけど、3人はあおいを、バンドを愛する「同志」として見ていたのでしょうね。それが、あおいに、ワイルドアジュールは自身の「自由」が認められる場だと、活力を与えたと思いますし、良いチームに仕上がってきたのだと思います。あおいは、本当に良い仲間に巡り合えたと思いますね。
あとは、バンドを始めるきっかけとなり、今やライバルの岬の存在も大きかったでしょう。
彼女は、あおいにプロ根性を叩き込んでいたように思いますね。「バンドは遊びじゃない。浮かれた気分でやるようなら、私と同じ舞台に立つな」と言わんばかりに。
先述のあおいの目力は、岬がいてこそだと思いますね。仲間内だけではナアナアになってしまうところがあり、あのような情熱や目力は出せないでしょう。
ライバルが、青空に響くほどの情熱的な歌で歌っているのに、自分が負ける訳にはいかない。そんな感情をあおいに与え、歌にかける想いを、より引き上げさせたでしょう。「対バン来なくてもいいわよ」というセリフが、すごく効果的だったと思います。
もちろん、いちか達の存在も忘れてはならないでしょう。パジャマパーティーでの「スイーツがなくなったらどうする?」という問いに対する皆の答えが、歌う事を絶対に諦めない気持ちをあおいに与えたと思いますね。
あの答えについては、5人とも、この子達らしかったな、とほのぼの感じています。そして、いちかの「スイーツが大好きって気持ち、消せないもん!」は、あおいに大きな影響を与えたでしょうね。
今回に限らず、あおいメイン回では、いちかの言葉があおいに好影響をもたらしている事が多いですよね。いちかあってのあおいだと今話も感じられたのは良かったです。
今話で目を引いた最後の要素は、あおいの両親。
言葉少なでしたが、娘の「自由」を尊重する立派な人達だと感じました。あおいがお嬢様だと判明して以降、登場を待ち続けた甲斐がありました。
それだけでなく、家の後継ぎを執事の水嶌に託したのも良かったですね。血の繋がりはないとはいえ、幼い頃から家族同然のように一緒に過ごし、立神家の事をよく知っている彼なら適任かもしれません。
まあ、水嶌よりも業績を残している者達からは異論があるかもしれませんが、女児向けアニメですし、それはどうでもいい事でしょう。あおいが「自由」なように、両親もまた「自由」なんだな、と感じました。
さて、次回は、ひまりメイン回。
成長期待度の高いキャラのメイン回が次回で最後かもしれないと思うと、残念に感じるところはありますが、そう感じてばかりでは、楽しめるものも楽しめません。しっかり、楽しみたいもの。
パジャマパーティーでの「スイーツがなくなったらどうする?」という問いには、「こ、困ります・・・」という答えでしたが、本当にそれで終わるのか、それとも、何かを得るために行動するのか、真価が問われるところ。次回は、これまでのひまりメイン回よりも、ひまりの成長に熱く注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
最後に、だいぶ今更ですが、今話感想投稿前に劇場版の感想を載せました。興味のある方は、こちらからどうぞ。
また、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらでお願いします。
~ オープニング前 ~
ある日、あおいのバンド・ワイルドアジュールが、ライブで観客を賑わせていました。
少しして、あおい達はキラキラパティスリーで打ち上げ。
あおい達は、近々対バンをやる事が決まったそうです。ミサキと競演するとの事。「ブルーロックフェス」では大敗でしたが、今度こそと負けないと、あおいは意欲的です。今のうちにサインをもらった方がいいという冗談も出るほど、今のあおい達には勢いがあります。
しかし、そんな中、メンバーの1人・園部が浮かない表情。それには理由があり・・・、
「悪い・・・。オレ・・・、ワイルドアジュール、抜けるわ・・・。」
これは、冗談で言っている訳ではありません。あおい達は、園部の言葉に落胆します。
~ Aパート ~
その後、あおいは、園部がバンドから抜ける事を岬に話していました。彼は、親の病院を継がなければならず、受験に専念したいとの事です。
「ワイルドアジュールは、園部が作ったバンドなんです。あたしが、路上で1人で歌っていたのを聴いてくれてて・・・。」
「惚れた・・・。」
「え?」
「あ、いや・・・。歌声に! オレの作った曲、歌ってくれないか!? 一緒にバンドやろう!」
「マジで!?」
そして、あおいは、バンドチームに入り、チーム名「ワイルドアジュール」は、その時に決まったものです。
和訳すると「野生の青」。あおいの歌っているイメージから、つけたそうです。
「みんな一緒に今までやってきたのに・・・。」
「メンバーが抜けるのは辛いけど・・・。」
「園部はリーダーだし、曲も作ってるし・・・、ワイルドアジュールは園部がいなきゃ無理なんです・・・。」
「まるで、自分の夢が消えたみたいに言うのね・・・。対バン来なくてもいいわよ。」
「え?」
「あなた達の解散コンサート、やる訳じゃないもの。」
その翌日、あおいは悩んでいました。いちかは、そんなあおいを見て、何かを思い付きます。
その夕方、1人帰るあおいの元に、ゆかりが。
「さ、行くわよ。」
「え? どこに?」
「いい所。」
「え?」
ちょっ。ナチュラルにお姫様抱っこすんなや、この天然ジゴロは。肩に手を置けばいいのに、そこまでするあたり、ギャグの匂いがします。(笑)
行き先はキラキラパティスリー。皆でパジャマパーティーをしようというものです。
「え? い、いきなり言われても、水嶌が・・・。」
「許可します!」
「お泊りセットです。」
「早っ! いいの、泊まって?」
「本日は特別です。お嬢様を、よろしくお願いします。」
「はい! さあ、いこう! あおちゃん!」
「え、ちょっと待って!」
何、この手際の良さ。あまりの特急展開に、ツッコミが追いつかねぇ・・・。女子達のパジャマパーティーを一刻も早く見てみたい気持ちはありますが、ツッコむ余裕くらいは下さい。(笑)
そして、パジャマパーティースタート。
パジャマパーティーとくれば・・・、
枕投げで盛り上がったいちか達。あおいも、すっかり笑顔になりました。
その後、ペコリンがスイーツを食べたいと言い出し、いちか達は、スイーツを作りました。
作ったのは、色んな味のらいおんアイス。
「みんな、ありがとう!」
そして、皆でいただきます。
「ねえ、もしさ、大好きなスイーツがなくなっちゃったら、どうする?」
「え?」
「それって、存在自体が、って事?」
「うん。みんなの大好きなものがなくなっちゃったら?」
「こ、困ります・・・。」
「私なら探しに行くわ!」
「あきらならどうする?」
「うーん・・・。チョコがなくなる前に、私のをみくにあげる!」
「質問の答えになってないわよ。」
「ハハ・・・。ゆかりはどうするの?」
「秘密。」
「いちかなら?」
「うーん・・・。私なら、作る!」
「え・・・。そうじゃなくて、なくなったらって・・・。」
「材料はあるんでしょ? じゃあ、作る!」
「だから、無理なんだってば!」
「どうして? スイーツが大好きって気持ち、消せないもん!」
「そうか・・・、そうだよな!」
「ありがとう、みんな!」
「そうだよな・・・。何があっても、あたしは歌が大好き・・・。何があっても、あたしの夢は、絶対消えたりはしないんだ・・・!」
しばらくして、あおいは、バンドメンバーと会いました。あおいは、自作の歌詞をメンバーに見せます。
「あたしさ、園部が抜けたらバンド続けていけないかもって、夢が消えちゃうんじゃないかって・・・。」
「でも、あたし・・・、夢見る事をやめない!」
「園部が・・・、みんなが、もっと大好きにさせてくれた音楽を、続けていきたいんだ!」
「あたしにとって、ワイルドアジュールは・・・、かけがえのないものだから!」
「ありがとな・・・。」
「じゃあ、急いでこの曲、みんなで仕上げよう! オレの最後の曲だ! よろしくな!」
~ Bパート ~
対バン当日を迎えました。
「来ないかと思ったわ。」
「勝ちに来ました。」
そして、あおい達はステージに立ちました。
「いくよ!」
しかし、ライブが始まろうとした時に、エリシオが乱入。ノワールメタモルフォームで自らをマジシャンのような外見に。
さらに、魔法のステッキで、観客達をネンドモンスターに変え、バンドメンバー3人をどこかに消しました。
直後、いちか達5人は変身して、エリシオに突撃するものの、5人もエリシオに消されてしまいました。
そして、ステージ上には、あおいとエリシオだけ。あおいは変身します。
「あなたの夢はまだ壊れていないようですね。仲間も、メンバーも、観客も消えたというのに。」
「諦める訳ないだろ! 絶対に!」
エリシオは、これ以上夢に惑わされないようにと、ジェラートの攻撃をかき消し、ジェラートを檻に閉じ込めました。
檻はちょっとやそっとでは壊せません。それどころか、檻の中では声を出す事もできません。
「ここで終わり・・・? そんなのって、アリかよ・・・。」
「園部・・・。横川・・・。浅香・・・。あたしの夢・・・。」
「絶対に・・・、絶対に、諦められない・・・。」
その直後・・・、
ジェラートから声が聞こえてきました。これは、心で歌っているものです。
「聞こえる・・・。」
「この歌は・・・。」
「あおい・・・。」
「ジェラート!?」
「声を失っても、まだ夢を諦めていないというのか・・・。」
「あおい! 自分の信じるままに歌っていくんだ!」
「あたしの夢は、奪わせない!」
直後、ジェラートは、ジェラートシェイクでエリシオを追い詰めます。ホイップ達もジェラートの元に集まりました。
そして、ファンタスティックアニマーレを放ちます。エリシオの武装形態が解け、自身は撤退。
観客達も無事に戻った事で、あおい達のライブが始まります。
「キラキラキラル、キラキラル・・・。想いよ、届け・・・。」
「こんばんわ! ワイルドアジュールです! 今回歌うのは、私達にとって特別な曲です!」
「聞いて下さい。Aile(エール)。」
「水嶌。」
「会長! 奥様も!」
「あおいは、歌の世界で生きていくんだろうな?」
「申し訳ありません。お嬢様は、立神家の跡取りでいらっしゃるのに。」
「あの子は、自分が決めた道を自由に行けばいいのよ。」
「ですが、立神家は・・・。」
「跡取りならいるじゃないか。」
「え?」
「みんな、ありがとう!」
今回は、これで終了です。
次回:「かくし味は勇気です! ひまりの未来レシピ!」
ひまりは、自分を変えたいと、スイーツ番組のアシスタントオーディションに応募しました。
しかし、行ってみると、そこはまるで、アイドルのオーディションのよう。頑張るひまりですが、スイーツへのこだわりが強過ぎて空回りしてしまいます。
応援に来たいちか達に、そのままのひまりがいいと言われても、納得できないひまり。そこにエリシオがやって来て・・・。
今回のエンドカード
お、今回も、上手に出来たアニマルスイーツが揃ってますね。本当に、食べるのがもったいなく感じます。
だが、ちょっと待て。何で、本編でのお姫様抱っこを入れたよ。そちらが気になって、しょうがないです。(笑)
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ワイルドアジュールのリーダー・園部がチームを抜けると言い出した事で、夢を失ったと感じたあおいでしたが、キラキラパティスリーでのパジャマパーティーを経て、これからも自分の信じるままに歌う事を決心しました。
さて、今話は、残り話数的に最後と思われるあおいメイン回。それにふさわしい良回だと思いました。
今話で目を引いた要素はいくつかあり、まずは、「目力(めぢから)」ですかね。パジャマパーティーが終わって以降、あおい、ジェラートは、目がアップに描かれていたり、顔部分のみが描写されている事が多かったように思え、込み上げてくるものがありました。
そこからは、あおいの歌にかける想いや、ワイルドアジュールを守っていきたいという熱意が伝わってきました。セリフだけでもあおいの意志力は十分感じましたが、引き締まった目を多く映した事で、その意志力は並々ならぬものだと感じました。普段は、いちか、ひまり並みにギャグ顔が多いのも、功を奏したと思いますね。
他に目を引いたのは、あおいが「みんな、ありがとう!」を3回も言っていた事。(正確には、2回目は「ありがとう、みんな!」ですが)
「みんな」が今作の多くの回でポイントとなっている事が、この多さに繋がっているように思いますね。あおいが、何があっても歌い続けたいと思うようになったのは、「みんな」のおかげだという事がよく伝わりました。
その「みんな」の中で目に付くのは、まず、バンド仲間でしょう。彼らは、あおいを特別視しなかった事が、あおいに歌う事の楽しさをもたらしたと思います。
あおいは、歴史ある大企業のお嬢様。園部達3人は、あおいをメンバーに入れてから比較的早く、この事実に気付いたでしょう。まあ、あおいの気性上、メンバーに入ってすぐに明かした可能性が高い気がしますが。
そんなお嬢様がバンドをやるのは場違い。そんな意識があったら、とっくにこのチームは解散していたでしょう。
だけど、3人はあおいを、バンドを愛する「同志」として見ていたのでしょうね。それが、あおいに、ワイルドアジュールは自身の「自由」が認められる場だと、活力を与えたと思いますし、良いチームに仕上がってきたのだと思います。あおいは、本当に良い仲間に巡り合えたと思いますね。
あとは、バンドを始めるきっかけとなり、今やライバルの岬の存在も大きかったでしょう。
彼女は、あおいにプロ根性を叩き込んでいたように思いますね。「バンドは遊びじゃない。浮かれた気分でやるようなら、私と同じ舞台に立つな」と言わんばかりに。
先述のあおいの目力は、岬がいてこそだと思いますね。仲間内だけではナアナアになってしまうところがあり、あのような情熱や目力は出せないでしょう。
ライバルが、青空に響くほどの情熱的な歌で歌っているのに、自分が負ける訳にはいかない。そんな感情をあおいに与え、歌にかける想いを、より引き上げさせたでしょう。「対バン来なくてもいいわよ」というセリフが、すごく効果的だったと思います。
もちろん、いちか達の存在も忘れてはならないでしょう。パジャマパーティーでの「スイーツがなくなったらどうする?」という問いに対する皆の答えが、歌う事を絶対に諦めない気持ちをあおいに与えたと思いますね。
あの答えについては、5人とも、この子達らしかったな、とほのぼの感じています。そして、いちかの「スイーツが大好きって気持ち、消せないもん!」は、あおいに大きな影響を与えたでしょうね。
今回に限らず、あおいメイン回では、いちかの言葉があおいに好影響をもたらしている事が多いですよね。いちかあってのあおいだと今話も感じられたのは良かったです。
今話で目を引いた最後の要素は、あおいの両親。
言葉少なでしたが、娘の「自由」を尊重する立派な人達だと感じました。あおいがお嬢様だと判明して以降、登場を待ち続けた甲斐がありました。
それだけでなく、家の後継ぎを執事の水嶌に託したのも良かったですね。血の繋がりはないとはいえ、幼い頃から家族同然のように一緒に過ごし、立神家の事をよく知っている彼なら適任かもしれません。
まあ、水嶌よりも業績を残している者達からは異論があるかもしれませんが、女児向けアニメですし、それはどうでもいい事でしょう。あおいが「自由」なように、両親もまた「自由」なんだな、と感じました。
さて、次回は、ひまりメイン回。
成長期待度の高いキャラのメイン回が次回で最後かもしれないと思うと、残念に感じるところはありますが、そう感じてばかりでは、楽しめるものも楽しめません。しっかり、楽しみたいもの。
パジャマパーティーでの「スイーツがなくなったらどうする?」という問いには、「こ、困ります・・・」という答えでしたが、本当にそれで終わるのか、それとも、何かを得るために行動するのか、真価が問われるところ。次回は、これまでのひまりメイン回よりも、ひまりの成長に熱く注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
最後に、だいぶ今更ですが、今話感想投稿前に劇場版の感想を載せました。興味のある方は、こちらからどうぞ。
また、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらでお願いします。