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Go!プリンセスプリキュア 総評

2016年02月05日 | Go!プリンセスプリキュア
 「Go!プリンセスプリキュア」全50話と劇場版を見終えての感想です。
 ここでは、感想字数、後半の名セリフ&キャラ感想、総評の3つに分けて、今作の全体感想を語っていきます。


1.感想の字数

 このブログの感想は、他の感想ブログと比べるとかなり長く、一体どの程度の長さなのか気になりましたので、前作「ハピネスチャージ」総評と同様に、全50話の感想について、字数を測定しました。

 まず、今作1話あたりの感想字数は、5,596字でした。前作と比べると、240字長くなりました。
 ストーリー解説部分での感想がまったくない話が多かった反面、深く考えさせられる要素は前作よりも多く、まとめ部分が少し長くなり、前作よりも1話あたりの感想字数が多くなったのでしょう。しょっちゅう変わっているオープニングに触れていたのも影響していると思いますね。


 続いて、感想字数ランキング。まずは、感想字数が少なかった回5つ(つまり、50位から46位まで)を挙げます。

50位  第40話「トワの決意! 空にかがやく希望の虹!」        4,068字
49位  第35話「やっと会えた・・・! カナタと失われた記憶!」     4,246字
48位  第30話「未来へ! チカラの結晶、プリンセスパレス!」    4,425字
47位  第28話「心は一緒! プリキュアを照らす太陽の光!」     4,465字
46位  第31話「新学期! 新たな夢と新たなる脅威!」         4,630字

 最も字数が少なかったのは、40話。トワが、ホープキングダムを取り戻す決意を強めた回でした。
 この回が一番字数が少なかったなんて意外ですね。2番目に字数が少なかった35話の方が字数は少なかったと思うのですが。Aパートのトワのゆるい笑顔とか、Bパートのスカーレットのカッコ良さや、クロロに見せた笑顔など、見所はあったんですけどね。

 46位から48位は、28話、30話、31話と、ロックとの決戦回あたりとなりました。
 30話、31話については、シリアス全開な回でしたので、分かるのですが、28話が4番目に少ないって、え? プリキュアシリーズでは超珍しいメインキャラの水着姿があった上、ゆいメイン回と、5,000字くらいは書いてたと思ったのですが。まとめ部分があっさりしていたのが、原因っぽいですね。


 続いて、感想字数が多かった回5つを挙げます。

1位  第12話「きららとアイドル! あつ~いドーナッツバトル!」    7,473字
2位  第1話「私がプリンセス? キュアフローラ誕生!!」        6,843字
3位  第32話「みなみの許嫁!? 帰ってきたスーパーセレブ!」    6,793字
4位  第38話「怪しいワナ・・・! ひとりぼっちのプリンセス!」      6,740字
5位  第42話「夢かプリキュアか!? 輝くきららの選ぶ道!」      6,600字

 1位は、7,000字超えでした。前作感想は、こんなに書かなかったですので、ついに来るところまで来たな、と感じています。(笑)
 12話が1位なのは納得ですね。この回は、らんこをはじめ多くのキャラが笑わせてくれた分、ギャグ感想は他の回と比べて多くなりましたし、きららとらんこは似た者同士のライバルだとか、きららの所属事務所の社長について、長々と考察してましたし。
 この回は、クローズとの熱戦回とトワイライト初登場回に挟まれたユルい話ではありましたが、感想は熱くさせてくれて、すごく面白かったと思います。

 2位は初回感想。感想の読み方を長く語ってたのが理由でしょうね。
 3位は、みなみメイン回で、キミマロが登場した32話の感想。キミマロがギャグ感想で熱くさせてくれました(笑)。オープニング変更箇所が多かったのも影響してますね。
 4位は38話。ラストで、はるかがカナタに「プリンセスになるな」と言われた回です。まとめ部分は長かったものの、ノーブル学園の生徒として紛れ込んだクローズに笑ってしまったのが、大きいと思いますね。(笑)
 5位は42話。終わり方は暗かったものの、きららが夢よりも1人の友達を救った事に、涙も流さず「悔いがない」と言ったところに感銘を受け、まとめ部分が長くなりました。



2.後半の名セリフ&キャラ感想

 8月上旬と同じく、これまでの名セリフをいくつか挙げながら、キャラの感想を述べていきます。
 プリキュア4人ついては、その時と同じく1人ずつ挙げていきますが、今回は、他キャラ総合から、ゆいを分離します。ゆいは今作後半から、プリキュアに負けない大活躍を見せたために、良いと思ったセリフも多くありましたので、ゆいは単独列挙する価値があると判断しました。
 という事で、今回は、はるかみなみきららトワゆい他キャラ総合計6部門について、それぞれの名セリフベスト5を公表します。8月上旬は、1話から25話までが対象でしたので、今回は、26話から最終話までの全セリフを対象とします

 それでは、発表します!


春野 はるか/キュアフローラ
1位 「ありがとう・・・。あなたが夢見てくれたから、私、今、こんなにも幸せだよ・・・。レッツゴー、プリンセス。」 (39話Bパート)
2位 「自分で決めた夢だもん! 痛いのも苦しいのも、全部受け止めて! 私は、プリンセスになる!」 (39話Bパート)
3位 「そんなの関係ないよ! 夢は誰にでも持てる宝物だよ!」 (31話Aパート)
 
4位 「そう、絶望は消せない。絶望はどこにでもある。今までもずっと、辛い事は沢山あった。でも、それをなかった事になんて、できない。ううん、なくしたくない!」 (50話Aパート)
5位 「終わりがない・・・。そう・・・、私の夢に、終わりなんてないんだ。私の夢は、大地に咲く花のように、つよく、やさしく、美しくある事。たとえどんな苦しみや悲しみの中にあっても、ずっとずっといつまでも、つよく、やさしく、美しくあり続ける存在。それが、私のなりたいプリンセス!」 (47話Bパート)

 はるかは、夢に向かって突き進む意志力が一番の魅力だったと思いますね。幼少時にはプリンセスになる夢をバカにされたり、プリンセスとしての素養も他のプリキュア3人と比べて低かったものの、だからこそ、向上心を常に忘れず、努力する事の大切さをよく知っている子だったと感じています。
 それだけに、はるかは、プリキュアシリーズの歴代主人公の中では「できる子」というイメージが強かったですね。この子は、シリーズ初の中学1年生主人公でしたが、途中からは全然そうとは思えませんでした。これが「スマイル」のみゆきや、「ハピネスチャージ」のめぐみよりも年下だなんて、信じられないです。(笑)
 また、多くの回で見られた「はるかスマイル」には、見事にハートキャッチされました(笑)。あの愛くるしさは、たまらなかったですね。
 おかげさまで、画像キャプチャー意欲が激増し、感想作成を大変にさせてくれました(笑)。もちろん、やっていて楽しかったですけどね。ホント、あの可愛さは、罪だよなあ・・・。(笑)

 そんなはるかの名セリフ1位は、39話の変身直前のところ。「リトルはるか」を思い出して、再び夢に歩む事ができたのは見事だったと思いますし、その直後のバンクなし変身にもシビれました。
 2位も39話から。この回は、良いと思うセリフが多かったです。前半もでしたが、「プリンセスになる」というセリフが出てくると、この子の持ち前であるの意志力の高さが感じられて、すごく良いと思います。
 3位の「夢は誰にでも持てる宝物」は、次の回以降、そのフレーズが出る事はありませんでしたが、確かにそうだと考えさせるところが多くあり、後半の重要テーマだと思いました。
 4位は最終話から。この回も、ランクイン候補のセリフが多くありました。楽しい事と辛い事は背中合わせではあるものの、それらを沢山積み重ねて夢は叶えられるものだと思うと、メイン視聴層の女児達には良いメッセージになったと思いますね。
 5位は47話から。「つよく、やさしく、美しくあり続ける」と言っていたところから、向上心を忘れない強さが感じられました。この子にとって、「プリンセスになりたい」というのは、夢というよりも、人生そのものなんでしょうね。


海藤 みなみ/キュアマーメイド
1位 「私は、海藤家のお仕事はできません・・・。お父様達の期待に応えられません・・・。他にやりたい事が・・・、夢が・・・、できました・・・。」 (45話Bパート)
2位 「私は、海のプリンセス、キュアマーメイド。海と夢を汚すものは、私が成敗します!」 (45話Bパート)
3位 「本当はもう気付いていた。自分の心の奥底から湧き上がる望みに。なのに、気付かないフリをしていた。幼い頃からの夢も、とても大切だったから・・・。」 (44話Bパート)
 
4位 「フローラ。確かに、キミマロの言う通り、私は変わったかもしれない。でも、私は、今の私が好きよ。そして、今の私があるのは、あなたのおかげなのよ。だから、余計な事は気にしないで。これからも友達でいてちょうだい。」 (32話Bパート)
5位 「はるかは、はるかのままでいい。私が、あなたといたいのよ。」 (32話Bパート)
 
 みなみの名セリフ1位は、家族に、新たに見つけた夢を家族に伝えるところ。ここよりも良いセリフは思い付かないですね。
 しっかり者で頼れるお姉さんのイメージが強かったみなみでしたが、あのシーンを見て、家族が大好きで本質的には周りと変わらない14歳の女の子なのだと思い、しんみり感じました。この話では、みなみは2回涙を流しており、それもまた、感動を大きくしたと思います。
 2位も、同じく45話から。あの名乗りからの回し蹴りはカッコ良かったですね。それを見ると、この後、家族に夢を伝えて涙を流したとはとても考えられず、あの涙の感動をより高めたように思います。
 4位、5位は、32話から、はるかとの友情を感じさせるセリフをチョイス。はるかと出会った事で、「あるべき自分」、そして、新たな夢を見つける事ができて、本当に良かったと思います。


天ノ川 きらら/キュアトゥインクル
1位 「あたし、あの時、どうしても、りんりんの夢を自分で守りたかった。その事を後悔なんてしてない。もし、また同じ事があっても、あたしは、あの子を助ける。100回でも、1,000回でも。やっぱり、同じ事をすると思う。だから、いいの!」 (42話Bパート)
2位 「あたしは! 天ノ川きららだよ!」 (43話Bパート)
3位 「キラキラ輝く一番星! 世界一のトップモデルだよ!」 (43話Bパート)
 
4位 「あたしはさ、みんなに応援してもらって、いっぱい力をもらったの。だから、あたしも、友達が悩んでいる時には、力になりたいなって思う訳。でも、こういうのは、あまり慣れていないからさ、どうしていいのか、よく分かんないや。ごめんね、みなみん。」 (44話Aパート)
5位 「今までも、すごいなと思った事あったけど、はるはるは、あたしが思ってたよりも、もっとずっと、すごかったのかもね・・・。」 (34話Bパート)

 きららは、トップモデル目指して今に妥協しない強さが一番の魅力だったと思いますね。それゆえ、登場初期では他人付き合いが希薄でしたが、はるかとの出会いにより影を潜め、プリキュアにも夢にも全力投球というものに変わり、それが良い方向へと進みました。
 42話では、1人の友達を救うために、世界で活躍する機会を蹴りましたが、その事に泣く事もなければ、「後悔してない」と言っていたのは、今でも強く印象に残っており、そこのセリフを名セリフ1位にしました。次の回で再び世界一のトップモデルになる事を夢見た事よりも感動しましたね。
 あそこで泣かなかったのは、トップモデルになりたいと思った日から何があっても弱音を吐かないと決めたからのように思え、夢に対する一途さを感じましたが、その一方で、年頃の女の子だから泣いたっていい、という気持ちもあり、その複雑さが良かったと感じています。
 4位は、みなみが夢に悩んでいる事を察し、力になりたいと思ったところ。上手くはいかなかったものの、登場初期の唯我独尊なところを思えば、大きく変わったと思いますし、それがなければ、世界の目に止まる事はなかったのかもしれませんね。みなみときららが2人っきりで話し合うところがそんなになかったのも、ランクインの決め手となりました。


紅城トワ/キュアスカーレット
1位 「いいえ。なぜなら、まだ私が、ここにいるから! 私は、キュアスカーレット。プリンセス・ホープ・ディライト・トワ。ホープキングダムの王女!」 (40話Bパート)
2位 「誓いますわ。次は、この音色を、蘇ったホープキングダムに響かせます。そのために、この国の王女として、皆の夢を取り戻します!」 (40話Bパート)
3位 「ゆい、あなたのおかげで、私は大切な事に気付けた。私に手を差し伸べてくれたはるか、暗闇を恐れない心をくれたみなみ、そして、共に笑い合える喜びをくれたきらら。私の傍には、いつもみんながいてくれた! みんなと一緒にいる私は、とても幸せな顔をしていた! はるか、みなみ、きらら、そして、ゆい。みんなの輪の中が、私の今の居場所!」 (28話Bパート)
 
4位 「そんな事ありませんわ。こうして一緒にいてくれるのが、どれだけ嬉しい事か。誰かがいてくれるだけで、こんなにホッとするなんて。」 (26話Aパート)
5位 「トワイライトは孤独で、人の事など考えない人間でしたわ。気高く、尊く、麗しく。ただそれだけで良いと。でも・・・、今の私は違います。温かくて大切なものを沢山いただきましたから・・・。それを守るために、強く優しくある姿を。それが美しさだと、今はそう思っています。変わりましょう、シャット。私と一緒に。」 (46話Bパート)
 
 トワは生真面目さが一番の売りだと思い、その性格や、しっかり者のハンサムな兄がいる点は、みなみと同じで、みなみの妹と言われても納得するくらいの子だったと思います。トワイライトとして人々を苦しめてしまった罪悪感を受け入れて前に進もうとしたところに強さを感じ、21話から28話までが、この子の大きな見所だったと感じています。ただ、この一連の回を過ぎたら、そこまで目立たなかったように感じたのが残念なところ。
 トワの後半の名セリフは、上位2つが40話からのチョイス。ホープキングダムの王族として、やるべき事をしっかり果たすと決意したのは、やはりカッコ良かったです。名乗りがあれば、尚更ですね。
 3位から5位は、トワメイン回から、トワイライトとして生きてきた時との対照性を感じさせるところをチョイス。トワイライトの時は何でも1人でできると自尊心を貫き続けましたが、トワの時は、世界観が違うためにそういう訳にはいかず、多くの人達に支えられながら、前に進んで行きました。
 でも、それは、決して恥じゃないんですよね。人は、1人だけの力で生きる事は不可能なんですし。それは、王族にしたって同じであり、王族達と平民達が支え合いながら、国は大きくなっていくものなんですよね。
 最終話では、トワがホープキングダムでどう過ごしたのかは分かりませんが、きっと、はるか達からもらった沢山の「温かいもの」を国民達に分け与えたに違いないと信じたいですね。


七瀬ゆい
1位 「戦うんだ! 私も、はるかちゃんと、一緒に!」 (48話Bパート)
2位 「でもね、気付いたんだ。夢を守るみんなの姿を、私は一番近くで見てる。戦う事はできないけれど、いつか誰かにみんなの事を伝えたい。それが、友達として、私がやるべき事なんだって。」 (28話Aパート)
3位 「一緒に戦おう。最後に夢を叶えるのは、自分だよ。」 (48話Bパート)
 
4位 「私ね、みんなが戦っている姿を見て、はっきりと分かったの。私が描きたいものは、夢を守るために戦うみんなの、プリキュアの姿なんだって! だから、コンクール、もう1度頑張ってみる! 夢の力を沢山の人に伝えたいから、だから、私、描くね!」 (41話Bパート)
5位 「みんなが私達の夢を守ってくれているんだもん。このお城くらい、自分達で守りたいじゃない?」 (46話Bパート)

 やはり、変身できなくても志はプリキュアという印象が強かったですね。この子は、はるかと違って、少しおとなしい子ではあるものの、芯が強く、誰かの力になろうと思ったら熱くなれるのが良いところだと思いました。やはり、はるかが、ノーブル学園での初めて友達だったのが良かったですね。
 また、他の感想ブログを見ても、この子が活躍したら、喜びや熱狂の声があちらこちらにあり、面白いと思いました。ゆいも単独でキャラ感想と名セリフを公表しようと思ったのは、その流れが大きいですね。元々、眼鏡っ娘というところでステータスは高かったのでしょうけど、10話ではるか達がプリキュアである事を知った次の回で、MVP級の活躍をしたのが人気の高さに繋がったのでしょう。
 それだけに、「プリキュアになってほしかった・・・」という声もあり、16話ではるか達が海藤家のリゾート地に行った事について、ゆいがいなかった事を指摘された方も多く、それを笑いのネタにした人もいれば、ガチギレした人もいて、ビッグなゆい愛を感じました。もはや、ゆいが嫌いな人は精神障害を疑うレベルだと感じ(笑)、これだけ多くの方々に愛されて、ゆいは幸せでしょうね。

 そんなゆいの名セリフ1位は、自力で絶望の檻を抜け出したところ。1位は、ここで確定でした。ゆいは、絶望の檻に閉じ込められた回数は一番多いながらも、絶望に抗う必死さをしっかり描かれていたのが素晴らしいと思い、それを見て毎度、胸が熱くなりました。
 2位は、28話でトワに自分の役目を言ったところ。「戦う事はできない」とは言ったものの、48話では「戦う」と強く言うようになりましたが、あれはあれで、ゆいは、ゆいなりの戦いをして皆を助けたいと感じられ、良いセリフだったと思います。
 3位も48話から。絶望の檻に捕われたノーブル学園の生徒達に、夢を思い出してほしいと呼びかけたところ。その次の回でも、サブキャラ達の先頭に立ったりと、最終決戦でのゆいはまるで、フランス革命の絵画に描かれている「民衆を導く自由の女神」のように思いましたね。


他キャラ総合
1位 「はるか。君が笑顔でいられるように、僕は、君の夢を守りたい。」 (カナタ、39話Bパート)
2位 「海から様々なものが生まれるように、お前からは夢が生まれたのだろう。みなみ、自分の信じる道を行きなさい。お前の喜びが、私達の喜びなのだから。」 (海藤つかさ、45話Bパート)
3位 「ロック! 貴様、散々私をバカにしておきながら、そのザマは何だ! あれだけ偉そうにしていた貴様は、どこにいった!? 見ろ、私達が落ちぶれている間に、プリキュアどころか、妖精も人間どもも、どんどん変わっていく! 変わるぞ、私達も! ディスピアの呪縛から抜け出すのみ!」 (シャット、48話Bパート)
 
4位 「トワ様が言ってたパフ。『誰かがいてくれるだけで、ホッとする』って。だから、パフ、お兄ちゃんと一緒にいる! 一緒に戦うパフ!」 (パフ、26話Bパート)
5位 「私は、海を知りたい。何にも囚われず、自分の目で見て、自分の心と体で感じたい。だから、いつでも大海原へと飛び込めるように、自由でありたいの。」 (北風あすか、36話Bパート)

 今作は、終盤で多くのサブキャラが登場し、最終決戦では、グランプリンセス誕生にも繋がっただけに、ランクインさせたいキャラが多く、ベスト5の選定に迷いました。敵キャラも良いヤツばかりでしたね。

 その中で1位を選んだのは、39話でのカナタの復活。21話の別れがあまりにも不穏だっただけに、はるか達との再会をすごく待ちわびていましたので、あのセリフには感動しました。
 前の回のラストでは、不用意にはるかを傷付けさせてしまったものの、カナタは全体的にはカッコいいキャラだったように思え、前作のブルーや前々作のジョー岡田の物足りなさをしっかり補っていたと思います。

 2位は、みなみが新たな夢を見つけた事に家族が歓迎したところから。みなみの名セリフ1位と連動させました。
 家族がみなみの新たな夢を応援するのは予想通りではあったものの、家族ものの感動話でしたし、このセリフ直後のみなみの涙がさらに感動を呼び寄せ、この順位に押し上げました。

 3位は、最終決戦でロックに喝を入れたところ。あのセリフは、「人は常に変わりゆくもの」と、私達視聴者に訴えるようなものがあったと思います。クローズにカウンターパンチを入れていたカッコ良さも、この順位に影響しているでしょうね。
 シャットは、12話以降ギャグキャラな部分が強く、セミや猫を絶望の檻に閉じ込めるとかいうお遊びも見せた一方で、最終決戦では妙にカッコ良かったりと、すごく面白いキャラだったと思います。決戦後はどうなったかは知りませんが、ロックと一緒に和気藹々とたくましく頑張っている事でしょう、きっと。

 4位は、パフとアロマが覚醒した26話から。今作の妖精達は家臣と、プリキュアシリーズでは珍しいですが、その分、プリキュアに対する献身度は高かったと思います。
 最終話では、自力で人間態に変身できるようになったものの、それをはるか達と別れる前に入れなくて正解だったと思います。ここぞという時に、小さい身体ながら敵にぶつかっていく姿勢は見応えがありましたしね。今作序盤は、何とも頼りない妖精達だと思っていたものの、気付けば、立派なロイヤルフェアリーだったと感じています。

 5位は、36話のあすかのセリフ。みなみが新たな夢を目指すに至ったきっかけでしたし、何かカッコ良い事言っていて良いな、と感じました。



 これで、全部門の公表が終わりました。
 今作も面白いキャラばかりでしたね。気付けば、あっという間に今作が終わったように感じています。
 それだけに、これでお別れなのは残念なところですが、来月19日から公開されるオールスターズ映画には出番がありますので、そこでの活躍を期待したいもの。プリキュアでないゆいは、映画に出る事はないと思いますが、プリキュアの4人については、次回作「魔法つかいプリキュア!」のメインキャラである、みらいとリコに良いところを見せてほしいですね。来月後半、はるか達がこの1年間で培った「つよく、やさしく、美しく」をどう私達に見せるのか、注目したいと思います。
 
 最後に、はるかみなみきららトワゆい1年間、感動をありがとう!! そして、3月後半、また劇場で会おう!!



3.総評

 前作総評では、良かったと思うところ、悪かったと思うところが、だいたい半々ありましたが、今作は、良かったところばかりだったと思います。っていうか、良くなかった点を考えようにも、あまり思い付かないですね。
 今作見終えて特に良かったと思うところは、3つあります。


 まず、1つ目はオープニング。多くの回でどこかしら変わっているのが、すごく面白かったですね。
 特に見所があったのは、主題歌紹介部分。あそこに出るキャラが少しずつ増えていくのは、すごく見応えがあり、毎回ワクワクしていました。
 他には、カナタとはるかが向き合うところも良かったですね。22話ではカナタがいなくなった事に落ち込めば、41話ではカナタがまた出た事に喜んだりと一喜一憂し、最終話ではグランプリンセスのフローラが出た事にも感動しました。
 また、最終話では、クローズの目を光らせる演出をつけたりと、常に期待感あふれるオープニングだったと思います。前作は、全然変わらないオープニングに文句を書いていたと思うと、すごく嬉しかったです。


 2つ目は、敵キャラの扱い。前作は、出撃頻度の多い3幹部が全然強くなっていない事に不満を感じていただけに、かなり満足しています。
 今作は、ストーリーが進むにつれ、敵側も強化されるどころか、11話という早い段階でのクローズ退場には驚きましたね。ここ最近のプリキュアシリーズでは、前半で敵幹部が退場する事はなかったですし。
 それに、18話まではドレスアップキーの集まりが早く、ディスピアは10月前に退場すると思っていたのが、最終決戦まで存在し、しかも、絶望の塊と、ラスボスにふさわしい敵だった事にも虚を突かれました。

 そして、何よりも驚きだったのは、ラスボスがクローズだった事。31話の再登場だけでも驚いたのに、1話で戦った敵が最後の敵になるなんて、鳥肌ものでしたね。
 クローズの再登場は、声役・真殿光昭さんの11話での迫真の演技に、スタッフ様達が再演を要望しての事でしたが、大正解だったと思います。クローズが再登場してからは、フローラの因縁の相手として1対1のバトルが多く描かれ、はるかの成長に欠かせないキャラでしたし。過去作のラスボスと比べても、クローズほどカッコ良かったのはいないと思いますね。
 クローズが再登場しなかったら、今作の結末はどうなってたんでしょうね? 前作みたく、ディスピアを操る真の黒幕がいる設定にしたのかも? 今ほど盛り上がる終わり方にはならなかったと思いますね。それだけに、クローズ再登場に踏み切ったスタッフ様達と、声役の真殿さんには大きな拍手を贈りたいです。


 良かったところの3つ目は、親元を離れての寮生活を基本としたところ
 そうした事で、自主性、自立性が磨かれ、夢に向かって自分が何をすべきかを自分で考える、という基本スタンスができ、メイン視聴層の女児達には良いメッセージになったでしょう。
 それでも失敗はあり、失敗したとしても、応援してくれる人は沢山いるけど、最終的に夢を叶えるのは自分自身。これもまた、今作の重要要素だったと思いますね。寮母の白金や、学園長のゆめなど、しっかりした大人はいながらも、生徒達の行動に過保護、過干渉する事なく、生徒達を見守っていたのは見事だったと思います。
 そして、その自主性が終盤では、沢山の生徒達が様々なイベントを企画しては盛り上げ、そして、最終決戦では、グランプリンセスになるきっかけにもなり、大きな感動要素を与えてくれました。一度きりの登場と思われたサブキャラも、終盤では度々登場するようになり、プリキュア達もサブキャラ達も一体となって成長しているように感じて、すごく見応えがありました。

 おかげさまで、画像数は増えに増えまくり、多くのサブキャラが出た回の感想記事では、75枚以上が当たり前となり、ラスト2話については、100枚超えでした。
 このブログ開設当初は、画像付きでプリキュア感想を書こうだなんて思ってもいませんでしたので、その時の私が今のブログを見たら、あまりの変わりっぷりに腰を抜かしてるんじゃないかと思いますね。(笑)


 そう思うと、今作は、過去作と比べてかなりの名作だったと思いますね。少なくとも、前作よりも格段に面白かったと感じています。
 メイン視聴層の女児達にとっても、今作はすごく面白い作品だったのではないのでしょうか? 前々作、前作のテーマであった「愛」「幸せ」は内面的で、かつ、抽象的なものだったために、子供達には難しい話だったと思いますが、今作は「」と具体性を帯びており、子供達にはなじみやすかったと思いますね。それに、子供達が楽しいと思えるような映像も多く、子供達が分かりやすい、大切なセリフが多くあったとも思っています。



 だいぶ長くなりましたが、「Go!プリンセスプリキュア」の総評は、これで以上です。
 今作も全話見終えて、沢山の感動をいただきました。スタッフ様達には、大いに感謝しています! 本当に、ありがとうございました!!
 次回作「魔法つかいプリキュア!」も、面白い作品になると信じています! これからも頑張って下さい!!
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