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川柳の読者とは?

2004-06-20 08:52:40 | Weblog
川柳の定義を簡単に言うのはなかなか難しいですが
やはり歴史的な流れもおさえて欲しいと思うのは
望みすぎでしょうか?

 川柳は人名だと言う方が居りましたが継承されている号
ともいえます。しかし宗家の方が「これが川柳だ」などと
言わないところに川柳のよさがあると思います。
東京川柳会

 ところで川柳家として目指すのは作家であると同時に観賞家(選者)、評論家などと考えてきましたが純粋の作者・非作家の読者・鑑賞者と言う関係を期待できるようになる素地があると感じるのですがいかがでしょう。(柄井川柳については無作の指導者・・・選者と言う評もあり、田辺聖子氏は小説家ですが優れた川柳評論家と思います。でも川柳を作らない読者は従来あまり想定してこなかったのではと思います。)
 私達は普通句会に宿題を提出したり同人誌に雑詠を送ったり、大会・コンテスト・懸賞(企業の場合は川柳風の短詩の場合も)・公募に応募して誰か川柳作家の選を受けます。ですから読者は自分と同じ川柳作者と思ってきました。自選は自分の句集を出版する時ぐらいそれも入選句が多いのではないでしょうか。(現在ではホームページやBLOGに作品を
公開することもありますが・・・)

今回は川柳の読者とは?について考えてみました。

追記
 田辺聖子さんには番傘の水府の評伝のほか文庫で古川柳の鑑賞、鶴彬・時実新子さんを含む現代川柳鑑賞、新書で武玉川鑑賞などがあり百人一首の解説、俳人の評伝も書いていて短詩一般の良い鑑賞家と思います。でも本業は小説家でしょうね。(小説家で古川柳のファンは多いようですね。日本の名随筆 別巻53  
川柳 時実新子 編 ISBN 4-87893-873-0 発行1995.7 は面白い本です。)


文庫・新書といった部数の多い書籍の川柳論は少ない
ですし
古川柳のファンはさほど多くありませんから勢い
第一生命のサラリーマン川柳
毎日新聞の万柳などの方が
耳目を集めることになります。(つまり読者が多い)

一般に川柳といえば頭に浮かぶのはそちらです。
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