幸満堂neo

日本人が事実に目を向けるだけで、世界が変わります。

本来はTPP全面反対もどうかと思う面もあったり

2011年10月30日 21時25分12秒 | TPP
最近TPPデモがますます盛んになってきたようで、今日も下記のようなシンポジウムが行われる模様。

TPP緊急シンポジウム/「TPPをめぐる議論の間違い」

【とき】

10月31日(月)18:30〜21:00(開場18:00時)

【ところ】

文京区民センター3階3-A会議室(文京区本郷4-15-14)

http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kumin_shisetsu_kumincenter.html

  都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分

  東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩5分

  JR水道橋駅東口徒歩、15分
  都バス(都02・都02乙・上69・上60)春日駅徒歩2分




当ブログでは、デモの告知や危険性についての記事もいくつかエントリしてきてまして、”今は反対の動きが一番”という姿勢は変わっていません。民間レベルではこれしかないと思っているからです。しかし本音としては、ある程度の譲歩もと考える部分もないわけではありません。

はっきり言って、政府やマスコミが唱えるグローバル化はクソです。TPPにどれだけの毒素が盛り込まれてるかも、今まで触れてきた以上のものがあると認識しています。しかしここで一番気になるのは、アメリカがどこまでいっても世界一のジャイアン国家だということです。

なので個人的には、まず交渉の席に最初から参加して、日本が潰れないような条件に変更してもらいつつ、その上でイエスかノーかをという手順を踏むのが一番正しいんだろうな、と思ったりもします。しかしそれも中野氏の動画にある通り「政治力」というものが前提にあってのことなので、「バスに乗り遅れるな」「韓国に追いつけ」の野田内閣に望む方が間違ってる事は言うまでもありません。

実際にTPPが成立しなかった場合、私達は両手放しで喜んでいられるというわけでもなく、ジャイアンアメリカがどんな事を仕掛けてくるかという事を常に警戒していなければいけなくなるというのも、おそらく事実。その根拠となる事例を先の中野氏の動画から再度引用すると、

続いて韓国も当然力が弱いので、断ったけど押し切られたんですよ。それは北朝鮮による砲撃の問題とかいろいろあったんで、韓国は去年の11月まで、あまりにもアメリカの要求がひどいので、抵抗してたんです。だから、去年の11月くらいまでは一旦決裂しましたね、交渉が。ところが12月になったら突然合意したんですよね。

その間何があったのか?北朝鮮の砲撃ですよ。

そういうことですね。


そういうことです。

市民レベルでのこういった問題も、根底にあるのは戦後60年で築かれてきた平和ニッポン人なメンタリティなんでしょうね。平和を大切にするのはとてもいいことなのですが、困ったことに、この平和は日本の歴史から切り離された平和なので、根っこがありません。根っこが無いので、平和に暮らしていられるその理由については無頓着になり、メディアが流すグローバルを「考え方の自由」という言葉の元に疑問なく受け入れてしまう、ってことなんだと思います。

実際には日本はずっと長い間狙われてそれなりのこともされてるんですが、平和という言葉一つで警戒心を根こそぎ取られて、大切にすべき国と警戒すべき国を正反対に叩き込まれて、今尚お花畑に住む方々が大半を占めてるという状態ですもんね。

だから多くの日本人は、笑顔で近寄る相手国が自分たちを狙ってるだなんて考えたこともなければ、そんなことを言う人から距離を置くという、まさに相手国にしつけられた通りの言動を、模範的なまでにこなしているわけです。グローバルだ何だというわりには、本当の親日国について知る人もそうはいないでしょうし。

60年もの間そんなお花畑で過ごしていられたのも、実際には日本の政治力というものが大きな土台になっていたわけですが、それに気付くことが出来たのも、民主党がこんなにも短期間でことごとく国を解体してくれてるからですし、マスコミは今でも自民降ろしですから、その事実に触れることは絶対にないわけです。自民といってもハトや小沢も元自民ですし、それなりの事もあったのは事実なんですけどね。


そんなこともあって、TPP反対やらフジテレビや花王のデモ、不買運動なんてのは、日本人にとって目覚めのアラームの役目を果たしているので大賛成ですし、私も出来ることをやらせていただいてます。今の民主の政治力ではそうなっていただく以外道はないでしょうしね。

でもやはり本音は、政治家の方にしたたかな外交力を発揮していただいて、アメリカの要求から毒を抜いたTPPが実現出来れば、なんてことも思ったりするわけです。とりあえずそれならアメリカもしばらくは手を出せなくなりそうですし。(でも最近かなりあせってるからなんとも・・・)

とりあえず状況がどう転んでも、アメリカのジャイアニズムは油断しちゃあいけないんですね。付け焼刃レベルの知識でこういうエントリってのもおこがましい気がするんですが、気になったので書いてみました。


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