ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

エフゲニー・オネーギン-Premiere-9月1日-1-

2006年09月03日 | Weblog

ザハロワのInterviewをこの週末でUpする筈でしたがその前にやはり9月1日より始まったボリショイ劇場の今シーズン(231シーズン)の最初を飾ったチャイコフスキー作曲でロシア人が大好きなオペラ、エフゲニー・オネーギン(Premiere)をUpしたいと思います。前シーズンまでの演出は2000年より1944年版を再演し1881年より2000回以上の上演を続けているロシア屈指のオペラです。

これは前シーズンまでの今までのオネーギンから大幅に演出を変えた新盤で前シーズンは大きな舞台が必要な演出でクレムリンの中央大ホールを使っていましたが今回は新Stageで上演出来るような演出に切り替えていました。先ず大きな違いは今まで3幕だったものを2幕にしてその為に1幕目だけで5場で2時間と大変長くなっていて2幕で3時間一寸と今までのものよりは休憩が一回少ない分多少は短くなっていますが2幕にする為か1幕目5場、2幕目2場のそれぞれの幕毎に1つの舞台装置での舞台。1幕目は5場すべてがLarinaの家のDining Room,2幕目2場がSt Petersburgの高級レストラン(このカテコの写真)という演出でどう見ても今までの演出と違い時代背景は可也現代に近いと思われます。

今までの演出では場が変わるたびに舞台が変わってそれだけ変化あったんですが今回は一幕を同じ舞台装置で見せるので多分演出のDmitri Tcherniakovの意図はその分歌や役者の演技で見せようというものでしょう。

その意図は確かに今までと違い可也大胆な演技で感じられました。

先ず幕が開くと今までは右に母親Larinaと乳母が座って歌うという場面ですが今回は幕が開くとLarinaの家のDining Roomで30人ほどが大きな食卓を囲んで食事中。Tatianaは窓際の椅子に座っていてそのうち一人物憂げに立ち上がり窓の外を眺め部屋の中を歩き回りその後一旦 この部屋から出て 先ずOlgaが椅子と楽譜を持ってきて観客に背を向けて座り次にTatianaが入ってきて2人で歌いだす、それにこちらに向かって母Larinaが歌いだし最後に乳母が歌って4重唱。舞台の上のお客はそれを聞くという観客に向かって聞かせるのでなく舞台の上のお客に聞かせつつ観客にも聞かせるという演出です。次に舞台の上のお客がアカペラで合唱。女主人Larinaがエプロンを付けて料理用の手袋を付けてパイと思しき料理を運ぶという演出もあり。

今までは庭の外で出会う演出でしたが今回はこのDining RoomにOneginとLenskyが入ってくるという演出。

まだまだ今回の演出の内容をUPするつもりですが取り合えず今日はカテコの動画 Upまで。

 



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