日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

十五夜

2016-09-15 23:54:54 | 旅日記
去年は下旬、一昨年は上旬だった十五夜が、今年は奇しくも15日に重なりました。日中は今にも降り出しそうだった曇り空が、帰る頃から晴れ出して、今は月夜に変わっています。
都会の明かりは多すぎて、折角の月明かりもいささか褪せてしまいます。相変わらず湿度も高く、少しでも風が止まれば額と首筋に汗が滲んできます。時折蚊が飛んでくるのも厄介です。北海道で迎えた過去二年に比べれば、今年の十五夜が格落ちなのは否めません。
とはいえ今年の月もあながち悪くはありません。時間が経てば経つほど空が晴れ、一点の曇りもない天頂では中秋の名月が煌々と光っています。起承転結の妙という点では、一昨年眺めた月にも引けを取らず、遠くから聞こえてくる秋の虫の声も風流です。元々の予報を思えば、肝心要の夜になって晴れたのは僥倖といってよいでしょう。月明かりの下、夜風を受けながらの晩酌です。

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