九州沖縄縦断ツアー 2017 - ホテルニューガイアイン中洲東

東京スタジアムを追われて川崎球場に落ち着くまでの、「ジプシー」と揶揄された当時のオリオンズのようとでもいえばよいでしょうか。不動の定宿だった西鉄インを失って以来、福岡の宿選びが迷走を続けています。平日ならば余裕があるかと思いきやそうでもなく、中洲が徒歩圏内という条件で探すと、ビジネスホテルの最安値が七千円近い状況でした。その結果、今回はカプセルホテルという選択に落ち着きました。本日世話になるのはニューガイアイン中洲東です。
ニューガイアを名乗る宿が福岡で俄に増えてきたのは、既存の宿を買収してチェーン化する業者が現れたからで、ここも改称前に一度だけ世話になったことがあります。当時はまだ珍しかった半個室のカプセルホテルで、3900円という格安の料金と、中洲にも駅にも近いという条件から、カプセルならここが最善だろうと考えました。シャワーのみで風呂がないカプセルホテルも増えつつある中、大浴場付きだったのも決め手の一つです。これで四千円する長崎のドーミーインより安いのは、きわめて良心的といってよいのではないでしょうか。
久々に泊まってみると、利便性、快適性はドーミーインと比べても遜色なく、自分が宿に求めるものはおよそ満たされています。西鉄インに四、五千円台で泊まれるという、今思えば奇跡のような状況が続いてくれれば、この宿の出番はおそらくなかったでしょう。しかし、あちらが高嶺の花となってしまった今、混雑時の切り札になってくれそうな一軒です。