日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2017 - 十日目

2017-09-25 08:17:53 | 北海道
おはようございます。昨晩は最後まで暖かでした。晩酌のときこそ長袖二枚に雨合羽を羽織ったものの、それで必要にして十分であり、寒さに震えた別海の夜とは対照的でした。序盤は汗ばむほど暖かく、中盤、終盤にかけて日毎に寒くなっていくというのが例年の展開でしたが、今年は序盤から終盤までの寒暖の変化がほとんどありません。そのせいもあり、日の入りの早さ以外に晩秋と実感する場面が少ないような気がします。
日付を少し跨いだところで切り上げると、霧なのか雨なのかと思うような細かい水滴が落ちてきました。そのまま寝入って目覚めたとき、路面が濡れていたことからして、深夜に小雨が降ったようです。しかし、撤収をするうちに空が次第に晴れてきました。あとはグラウンドシートだけ畳めば出発できる状況です。

全くの結果論ではありますが、昨日は往路と同じ経路で十勝を素通りしてしまえばよかったともいえます。十勝では天候の回復が遅れ、短時間しか晴れなかったのに対し、道央は終日晴天だったからです。脇目も振らずに走れば昼過ぎには夕張に着き、夜は萱野に泊まれたでしょう。そのように思うのは、昨夜が曇り空だったからでもあります。加えて虫の声も聞こえてきませんでした。萱野なら、星空の下で虫の声を聞きながらキャンプができたのではないかと、つい仮想してしまうのは人情です。
ただし、昨日も申した通り、38号線の旅には何物にも代え難い旅情があり、四年ぶりの機会をむざむざ見過ごすことはできませんでした。素通りするはずだった十勝に、足かけ二日滞在できることになったのも収穫です。よって、道央に行けばよかったと強く悔やんでいるというよりは、あと一日あればというのが本音になります。
もっとも、今回は去年よりさらに一日長い11日の滞在期間を確保することができました。それにもかかわらず、あと一日とないものねだりをしたところで、さらにもう一日と欲張ってしまいそうな気がします。これでよかったと言い聞かせつつ、残る三日も満喫して帰るつもりです。

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