花見は打ち止めなどといいながら、すっぱり切り上げることもできないという事実が自分の性格を物語っています。さくら回廊の名木の中でも伊佐沢の久保桜と並ぶ古木、草岡の大明神桜を訪ねます。伊佐沢の久保桜と同じく国の天然記念物に選ばれた名木と聞けば、見物客もさぞ多かろうという想像に反して、「名選手必ずしも名監督ならず」もとい「名木必ずしも名所ならず」という格言がこの桜には当てはまります。伊佐沢の久保桜の場合、周囲にいくつもの桜が植えられ公園のように整えられているのに対し、こちらはそれこそ民家の庭先のような狭い敷地に一本だけ佇んでいます。すでに日が落ちた今日は仕方ないにしても、夕方に訪ねた昨年でさえさほどの賑わいはなく、推定樹齢千二百年の古木にしては意外なほどつつましやかな佇まいです。地元の見物客が三々五々訪れる中、名木が周りとともに少しずつ暗くなって行きます。
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