修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

たかが絵本されど絵本

2007-12-03 | おはなし
     


小学校で少し早めのクリスマスバージョンで定例おはなし会。

        本日のメニュー

  おはなし 『おいしいおかゆ』 グリムの昔ばなしより
  読み聞かせ『ちいさなろば』  こどものとも傑作集
         (今回は、両方とも魔女が担当)
   
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短いが、ナンセンスなおはなしに子ども達もクスリ・・・。

続く、『ちいさなろば』(エインズワース作/石井桃子訳)は、
シンプルな表紙の為か、なかなか子どもの手に取られることがない。
ところが、扉をめくると一面銀世界の牧場を駆け回る黒いろばが現れて
表紙から受ける印象ががらっと変わる。

読み終えたところで、「いいおはなしだねぇ」と囁きがきこえてきた。
その一言が、この本の良さを全て語っているだろう。

とかく若い司書は、仕掛けがあったり、奇抜な作りだったり、
可愛いらしかったりというインパクトの強い絵本を選びがちだ。
じっくり読み聞かせる絵本を敬遠しがちなのは、
読み手自身が、絵本の持つ魅力を感じられていないのではないか?
インパクトの強い絵本であれば、確かに子どもを惹き付けるのは
簡単かもしれないが、長いこと印象に残るだろうか?
一時的にその本の貸し出しは増えるだろうが、時間が経ってから
何度も貸し出されることは、多分そうないだろう。

いつも、読み聞かせをする前に心がけていることは、
じっくりと何度も何度も、そして声に出して読み込むこと。
たかが絵本、されど絵本。
しっかりと子ども達の心に届けたい。

また、『読み聞かせ』が、ボランティアで一番簡単(?)に
取り組みやすいと思われているふしがないだろうか。
特に小学校において安易に、
読み聞かせボランティアをしていないだろうか。
これは、読み聞かせボランティアをする側だけでなく、
受け入れる学校側にも『読み聞かせ』について、
もっと勉強して欲しいと常々苦々しく思っていることだ。
もちろん、どなたも心を込めて一生懸命に読み聞かせを
して下さっていることは承知しているつもりだが・・・。

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この機会に、もうひとつ苦々しく思っていること。
それは、公立図書館の蔵書に貼られたバーコード。

  
    


県内図書館の蔵書は、殆どがこの位置にバーコードを貼ってある。
蔵書点検のさい、左手で書架から少しだけ引き出したところで、
右手に持つ機械でバーコードを読み込むようになっている。
膨大な蔵書を短時間で点検するためのいわゆる省エネ?
これはあくまでも図書館側が管理しやすいように、
この位置になっていると、図書館員よりうかがったことがある。

普段、大人向け(?)の本を借りる分には忘れてたりするのだが、
子どもの本に対しても行われているのが、
読み聞かせするたびに気に障ってならない。
小さな子ども向けの絵本、特に0.1.2歳児向けの絵本は、
その小さな手でも持てるようにサイズも小さく出来ている。
絵本の殆どが、右から左に開いていくように
装丁されていることが多いのだが、
その小さな絵本の表紙のまんまん中に、
平然とバーコードが貼ってある(怒)
表紙の絵が隠れていたり、作者名がわからなかったり、
こんな絵本を見るたびに悲しくなってくる。

本の表紙は、編集者や著者(作者)にとっては当然のこと、
読者に手に取ってもらえるように考え抜かれて
デザインされているだろう。
まして、絵本となれば、表紙から物語は始まっているのだから、
大切な1ページ目にあたるわけで、それをないがしろにする
図書館を絵本作家は、よく許していると不思議でならない。

何度となく、図書館に異議申し立てをしているが・・・
司書自身が問題意識を持っていないことが問題なのか???
個人的には同意見を持っていても、変革しようとする
行動には出ないのは何故なのか?

私が拘り過ぎなのだろうか?
みなさんは、どう思いますか?

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