余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪交響楽団2010年度定期演奏会他について

2010年04月05日 | 大阪交響楽団

大阪交響楽団2010年度定期演奏会
音楽監督・首席指揮者/児玉 宏
正指揮者/寺岡清高
首席客演指揮者/キンボー・イシイ=エトウ
主催:一般財団法人 大阪シンフォニカー協会
後援:大阪府・堺市・朝日放送
特別協賛:大和ハウス工業株式会社

第144回定期演奏会  2010年04月09日(金)
【早春のロシアから】
指揮/外山 雄三 ヴァイオリン/有希 マヌエラ・ヤンケ
ショスタコーヴィチ/ 交響曲第9番変ホ長調op.70
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
ラフマニノフ/交響的舞曲op.45

第145回定期演奏会  2010年05月28日(金)
【ブラームス探訪Ⅰ 】 《2010~2012年度全3回シリーズ》
指揮/寺岡 清高(正指揮者) ピアノ/クリストファー・ヒンターフーバー
ブラームス/セレナード第1番ニ長調op.11
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番二短調op.15

第146回定期演奏会  2010年06月18日(金)
【忘れられた作曲家“タニェエフ”】 ~バーバー生誕100年
指 揮/児玉 宏(音楽監督・首席指揮者) ヴァイオリン/竹澤 恭子
バーバー/弦楽のためのエッセイ第1番op.12
バーバー/ヴァイオリン協奏曲op.14
タニェエフ/交響曲第4番ハ短調op.12
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第147回定期演奏会  2010年07月23日(金)
【風土と様式の調和】
指揮/キンボー・イシイ=エトウ(首席客演指揮者) ヴァイオリン/小林美恵
フォーレ/パヴァーヌop.50
ブルッフ/スコットランド幻想曲op.46
シューベルト/交響曲第5番

第148回定期演奏会  2010年09月28日(火)
大阪シンフォニカー交響楽団 創立30周年記念【英雄たちの軌跡】
指揮/児玉 宏(音楽監督・首席指揮者) ソプラノ/佐藤しのぶ
ビゼー/歌劇「カルメン」より
プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」より
R・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」op.40

第149回定期演奏会  2010年10月07日(木)
【児玉宏のブルックナー】
指揮/児玉 宏(音楽監督・首席指揮者) ピアノ/石井 克典
モーツァルト/ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
ブルックナー/交響曲第2番ハ短調
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第150回定期演奏会  2010年11月01日(月)
【社会風習と個人概念の対立】~キンボーのバルトークシリーズ
指揮/キンボー・イシイ=エトウ(首席客演指揮者) ヴァイオリン/漆原 朝子
ヴォーン=ウィリアムズ「2つの賛美歌の調べによる前奏曲
バルトーク/ヴァイオリン協奏曲第2番
ニールセン/交響曲第5番op.50
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.第151回定期演奏会  2010年12月08日(水)
【Cool is Four! (第4の魅力)】
指揮/ユベール・スダーン ピ ア ノ/小菅 優
ベートーヴェン/交響曲第4番op.60
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番op.68
ルーセル/交響曲第4番op.50

第152回定期演奏会  2011年01月28日(金)
【作曲家の肖像画 ②】
指揮/尾高 忠明 ヴァイオリン/戸田 弥生
シベリウス/組曲「カレリア」op.11
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.47
シベリウス/交響曲第2番ニ長調op.43

第153回定期演奏会  2011年02月16日(水)
「マーラーの歌曲とベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲Ⅰ」~マーラー没後100年 2010~2012年度全3回シリーズ
指揮/寺岡 清高(正指揮者)バス/谷口 伸
ベートーヴェン/劇付随音楽「シュテファン王」序曲
マーラー/「最後の7つの歌」“死んだ鼓手”
マーラー/さすらう若者の歌
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番op.127(弦楽合奏版)

第154回定期演奏会  2011年03月17日(木) ニーノ・ロータ生誕100年「愛のカンツォーネ」
指揮/児玉 宏(音楽監督・首席指揮者)
モーツァルト/交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
糀場 富美子/大阪シンフォニカー交響楽団創立30周年記念委嘱作品(予定)~堺をテーマとした
ロータ/ある愛の歌による交響曲(交響曲第4番)

09年度がスタートして間もないのに10年度の内容が出た。先行して発表することで注目を集め、聴衆を囲い込もうという戦略なわけで、後発オケであるシンフォニカーさんならではのやり方。
創立30周年ということで定期が増やされ年11回になった。関西ではもっとも多い年間開催回数になる。
昨年度からいよいよ始まった児玉時代、知られざる作曲家忘れられた作品に焦点を当てるシリーズではロシアのタニェエフ、イタリアのロータを取り上げる。音楽監督就任以前からの人気シリーズ「児玉宏のブルックナー」では初期の佳作第2番を。創立30周年記念演奏会は定期初登場の英雄の生涯を中心に、佐藤しのぶを迎えて監督の絶対領域であるオペラ作品から「カルメン」&「蝶々夫人」で勝負に出る。
「ベートーヴェンと世紀末ウィーンの知られざる交響曲」シリーズの意欲的な内容が聴衆・評論家に好評の正指揮者・寺岡は2つの新シリーズを立ち上げる。交響曲以外のブラームス作品に取り組む「ブラームス探訪」を年1回、3年がかりで。ナクソスへの録音でも御馴染みヒンターフーバーも登場する。生誕100年を記念して「マーラーの歌曲とベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲」を取り上げるシリーズはウィーン在住の彼ならでは。これも3年がかり。
首席客演指揮者に就任したキンボー・イシイ=エトウとの共同作業も本格的に始動する。第147回ではフォーレ・ブルッフ・シューベルトと徹底して抒情美を追求、第150回では音楽的様相のかなり異なる近現代の3作曲家を取り上げる。これにはバルトークシリーズと銘打たれているのでキンボーとの協業はバルトークが軸になるか。
客演陣はロシア作品に強い外山先生を迎えて近代ロシアの名作3作を、東京交響楽団の音楽監督として大活躍中の日本びいきなユベール・スダーンはベートーヴェンとルーセルの「4」にちなむ作品を小菅優と共に。尾高さんはオールシベリウスプログラムを振るがこれには作曲家の肖像画②の副題あり。毎年1月定期は一人の作曲家に焦点を当てる形になるのかどうか。

細かいことだがマーラー没後100年のシリーズが101年目からスタートするのが気になる。年度はあってるんだろうけどなんとかならなかったのか(笑)。「生誕○○年」のような企画が好きな割りに、マーラーイヤーだとかショパンイヤーだという大きな流れには軽々しく乗らない(資金的に乗れない部分もあるが・・・)。一筋縄ではいかないシンフォニカーさんの2010年度はどうなりますか。

追記:オレがバカだった。来年はマーラー生誕150年、再来年が没後100年なのだ。シンフォニカーさんはあえて生誕を外して没後を狙う作戦、F1で言えば3ピットが常套と見られるサーキットで、下位グループからポイント圏内を狙うために2ピット作戦を取るプライベーターのような、金がないところは知恵でカバー的な作戦なのだ。

更に追記:大阪シンフォニカー交響楽団は2010年4月に大阪交響楽団に名称を変更しております。

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