余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィル大阪市中央公会堂特別演奏会プレミアム

2019年05月22日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
19年5月22日(水)15:00 大阪市中央公会堂

指揮:オーギュスタン・デュメイ
フルート:椎名 朋美(関西フィル首席奏者)
クラリネット:梅本 貴子(関西フィル首席奏者)
コンサートマスター:ギオルギ・バブアゼ(関西フィルコンサートマスター)

曲目:
モーツァルト/フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314
モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ベートーヴェン/交響曲第8番 ヘ長調 作品93

21日夕方から22日朝にかけてはかなりの大雨。東海~関東はまだまだ大変だそうだ。
屋久島では「五十年に一度の大雨」というが、このフレーズも毎年耳にしている気がする。今年も去年のような超大型台風が来なければいいけどねえ・・・。
それもあってか、まだ5月やというのに30℃ちかい気温。半ドンで切り上げて大川べりを天満橋から意気揚々と歩いたら思わず汗だくになった。
今年はじめて扇子を使ったね。

毎年この時期にくる我らが監督デュメイ。いつもならスプリングコンサートと題してデュメイのヴァイオリンを含んだ室内楽公演などあるのだが、今年は秋のみ。
公演自体も定期と今回の中央公会堂の2回だけ。寂しいね。
先日の定期は相変わらず唯一無二のデュメイワールドがベートーヴェンの第4交響曲で炸裂したんだけども、今回は団員ソリストの2曲にベト8という室内楽公演拡大版にいずみ定期を足したようなプログラム。
平日昼間ながら1階席はかなり埋まる。

フルート協奏曲第2番。オーボエ協奏曲を作曲した翌年に、ほぼそのまま編曲して作られた作品。
第1楽章は、フルートのための作品として先にできていたんじゃないかと思うぐらいにフルートの音色に楽想がマッチしている。
独奏は関西フィルフルート首席で木管奏陣の中では最も入団時期の若い椎名さん。
耳に優しい丸みと膨らみのある音でいい感じに涼んだ。
クラリネット協奏曲。モーツァルト最晩年の名曲。
若手代表だった梅本さんもあと数年で・・・歳だって。
彼女が入団した時の定期は藤岡幸夫指揮で吉松の交響曲第3番がメインだったかな。プログラム冊子に「入団しました」みたいな紹介があったのを覚えている。懐かしいね。
モーツァルトのクラリネット協奏曲もNHK大阪ホールで関西フィルを従えて演奏したことがあるはず。あの頃は大阪府が4オケに演奏会企画を用意していて。
ワインレッドのドレス(隣のおばさまたちは「あずき色」言うてはりました)に身を包んで、くっきりと力強い独奏。
両曲ともデュメイの伴奏は素早いパッセージはより早く、歌うところはたっぷりと流麗に弾かせていて、彼の弾くモーツァルトさながらの展開だった。

後半はベートーヴェン。定期でもいずみでも東京でも名古屋でもやったしCDにもなった。たぶんこのコンビで一番演奏しているベートーヴェンの交響曲じゃないかしら。
早めのテンポで一気に駆け抜ける両端楽章、強弱の対比が激烈な中間楽章と性格をさっぱり描き分ける。
初期の頃は追い込まれて素っ頓狂な音も飛び出していた関西フィルさんもさすがに慣れたもので綺麗に付いてゆく。音楽監督になって8年経ってますからなあ。
先週の定期と同様に杖ついて歩いてるのでアンコールはないかなと思っていたら、ありました。
ええ、ビゼーのアダージェット。まあ、これしかないが、これ以外にありえない。
久々に中央公会堂の雰囲気を味わえたし、初夏のひとときを楽しく過ごせた。

Beethoven/Brahms: Violin Conce
Onyx Classics UK
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