頭上のみならず巷に押し寄せている暗雲は、
意識すればするほど厄介このうえなく、
その呪縛からほどよく開放してやりたいと思うのです。
ほぼ１㌧あった恒例の粗大ゴミ処理のほか、
もろもろの事務手続き等を終え、
今年もようやくGW気分になった我が家。
快晴、風速５～６㍍、海上異常なし！
・・・メガトン級のパワフル・チアフルなゲストを迎え
GW初日の三河湾クルージングにルンルン。
“新タケノコ”を使ったフルーツ・ビネガーアレンジ、ラム酒でフランベ、
キャラメリーゼしたチキンとミルフィーユ仕立てのレシピにうっとり。
頂き物の花鉢達を、お気に入りの焼き物に植え替えて、
庭先も色とりどりに華やか。
『月下美人』にも予約がきて、手入れ水撒きにも気合いが入ります。
不可能と諦めかけたモノは、様々なきっかけや、
めくるめく出会いで引き寄せられたりすることもあるのです。(R)
続けてチーズケーキを食べました。
冷蔵庫の材料をかき集めて焼いた
混ぜるだけの簡単自作ケーキ、
娘
が持ち帰ってきた自慢自作のケーキ。
そして頂き物“クラシカル・クリームチーズケーキ”。
『パテシェ特製』と銘打ち、
午後のティタイムに相応しい存在感のある濃厚スイーツでした。
３種３様、味の競演とは行かず、それなりに・・・としておきましょう。
原材料が味を左右するうえチーズは好みが分かれるので、
人それぞれお勧めチーズケーキがありそうです。
こってりニューヨーク系、しっとりレア系、ふわふわスフレ系等々、
フロマージュってフランス語でチーズのことだと知りました。
プロの菓子職人が作ったケーキは求められるに値しますが、
気まぐれレシピ、自分の手作りを人に食べて頂くのはとても気が引けます。
３０年近い主婦歴でも、いまだ甘味、酸味、塩味、苦味、
うま味の基本さえままならないのですから・・・(R)
午前６時前、地平線の上に見える太陽・・・
旭日を目の当たりにするとつい手を合わせてしまいます。
ふと気付けば、拝んだ方角が元日のそれより
およそ２０度ほど北にずれた見当。
方角といえば、お部屋探しのほとんどの方から窓の向き、
日当たりやベットの位置などを聞かれます。
住み慣れた自宅の東西南北なら見当がつきますが、
初めて訪れた先では目がきょろきょろ。
出先で強いて方角を意識することは少ないとはいえ、
雨天曇天のもとでは方向を見失ないがち、
カーナビ情報の磁石の向きに驚くこともしばしば。
近所の寿司屋で自治会の寄り合いがあったとき、地元農家の方々の
「おい、その鍋もっと東に寄せんか」「座布団もっと北に敷いときゃ～」
などという会話に目がテンになってしまったという連れ合い、
本人の方向音痴の所為ばかりではないようです。
海上での方位は未だ計器ばかり頼っていますが、
熟練海人たちは太陽や星は無論のこと、
目に映る島影や建物など目印をしっかり記憶。
自然相手に培われる“経験”と“勘”は、人生も命も左右しています。(R)
季節がやってきた。
例年より幾分早い気がするけど、
紛れもない雨後の竹林の山肌で、
濡れそぼつ落葉の間から顔を覗かせていたらしい。
赤い突起のある柔肌のようなスソ周り、身の丈およそ５０㌢もあるだろうか。
まだ湿った土が付いたままの、採れたてを抱えていそいそと帰ってきた主人。
あまりに見事な“初物”にこちらも破顔一笑。
一年分の大地の栄養をまとってきたかのように、
皮を剥いても実がピッチリ、早速茹で上げる。
夕餉の台所も食卓も、トウモロコシによく似た
甘いふくよかな筍の香りに包まれた。(R)
母の通院日。
約束の時間が近づくにつれ、大きな傘マーク
予報通りの雨。
予約を変更しようかと迷いつつ迎えに行くと、
施設では春らしい花柄のニットに着替えた母がお待ちかね。
乗り降り濡れないよう、車椅子の母にタオルやシートをかぶせるけれど
すったもんだする姉や私の服は雨と汗とでぐっしょりになりちょっと後悔、
道路が雨にけぶっています。
着いた病院の外来診察室はガラガラで、
新しく替わった主治医の先生がじっくり話を聞いてくださり、
心配事や相談に対し検査の指示。
レントゲン、血液検査、心電図と院内を駆け巡ったのち、
今後の指導にくわえて専門外の外科処置までして頂くことに。
降り止まぬ大雨の中、夕方ようやく施設帰着。
白い包帯も痛々しい母は、スタッフに温かい声を掛けられ、
長時間の外出後にもかかわらず穏やかに見えます。
父と弟の死から早や５年、以来抱いている医療や介護に対する不信偏見が、
ふんわりほどける様に感じました。
今朝は庭先のミントが、春風に爽やかに香っています。(R)
好天気が続きます。
しばらく離れていた海に気後れしながら小手調べ、
４月というのに初夏のような陽気の三河湾に出ました。
“デンマークの貴婦人”Nordic Folk 25と連れ添って出航。
気温、風速、波、諸々が余りにも快調、整いすぎて戸惑いすら覚えます。
ティラーのあたりも軽やかに、快走しつつふと振り返ると、
同じマリンクラブの３０ｆｔを超える大型艇追走の姿。
Tsuboi IMS 10.3が挨拶の掛け声を発し、
目の前で鮮やかにジャイブしたとたん、
船上から 「わぉ！」「きゃーっ！」っと楽しげな悲鳴。
目を凝らせば子どもの姿がまさに海面すれすれ。
船底をあらわにし、颯爽と方向転換していくさまはアトラクションのようでした。
夕凪を機に帰港したあとも、ほどほどの日差しのぬくもりと
少しひんやりとした海風に、
そのまま身を託していたい様な心地です。
ことさらに理由や目的をしつらえるわけでもなく、
日々の憂いや諸事雑事を抱えながら、浅慮迷想、
心身のストレッチにおとなう場所となります。(R)
マリーナの近くにオープンしたアイスクリーム屋さん。
－１６度に冷やされた板の上でつぶされコネられ、
ひとつひとつミキシングされるアイスクリーム屋さんに
長蛇の列でした。
大きさ、クリーム、ミックスアイテム、コーンまたはワッフルのチョイスと
オーダーは無限に近いかも。
並ぶ気力無く、はじめて見るワザをまさに指をくわえて眺めていました。
もう少し暑くなったら食べてみよっと・・・。(R)
新入生さん入居時のご挨拶に戴いたお土産。
全国津々浦々の名産名物銘菓が揃い踏みとなり
味覚巡りをさせて頂いています。
干物練り物、お茶お米に花卉類、
遠路持参の“志”をありがたく頂戴しました。
総じて甘味が多いのですが、なごやん系、もなか系、パイ焼き菓子系等々、
餡の材料もおおよそ小豆やインゲンもしくは栗芋、
洋風にバターミルクといったところでしょうか。
和三盆を使った上品なものや羽二重などの餅も舌を楽しませてくれます。
心和み、疲れを癒し、見知らぬ地へ思いを馳せながら
新入生さんの面差しと通わせたりします。
“白い恋人”や“赤福”事件以降賞味消費期限と原材料がうるさいようで、
個々にしっかり明記されているものが多くなりました。
人にさしあげたくなる位美味しいお菓子は、
相対的に日持ちしないのが難点です。(R)
