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moon

通勤読書 164

「クローバー・レイン」 大崎梢

よかったぁ、とてもよかった。

若い工藤君の、無知と気づきと熱い思いが
とてもよく描けていた。

心を動かすような小説が
必ずしも本になるわけではないという事実。
頭の固い企業も、
やはりお金をかけたところで
儲けを出さねば、存続できないわけで。

壁をなぜたり、押したり、突き破ったりしながら
生まれる、本というものの重さを思うと
ある一冊が、ある人のかけがえのない一冊になるのも
うなづける。

小説の書かれた頃の作者の想いや背景は
いろいろと考えたり
奥を覗き込んだり、
読んだり、聞いたりするような気がするけれど
本を取り囲む、ハード面のことは
あまり取り上げられることがない。


大好きな一冊になった。
しばらく余韻に浸りたい、
そういう一冊で、
素晴らしい。

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クローバー・レイン (一般書)
大崎梢
ポプラ社

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コメント一覧

u-mi
結局
読む側は自由に受け取ることができますから
この本で、もの凄く感動する人もいれば、
そうでない人もいます。
感動しない人が悪いわけではないです。

本が出版されるたびに、出版までの
ストーリーを重く語られても、
それが本の良さには必ずしも
つながらないでしょうし、
こんなに苦労したんだからいい本でしょ?といのも違うと思います。
いい本は人によって違うし、自分で決めていいと思ってます。

読む私には、本づくりの面白さを知らせるために
作る側には、気持ちがひき締められる一冊ではないかと思います。
そして、何よりも若い社会人達と、作家、周りの人達の心の動きがとても気持ちよかったと思いました。

素敵な一冊でした。
教えてくださってありがとう^^
根無し草
これを読んで
一体どれだけの人が本作りというのが大変
かというのを分かって貰えるのか??

売れてない本の中にも優れた面白いのが
たくさんあります。

売れてる本の中にも質の低い本がたくさん
あります。

個人的主観、嗜好の違いというのも間違い
ではないですが、それだけではないと思います。

少しでも本を読む人達には広い視野で楽しみ、
喜びを見つけて貰いたいものです。

東野圭吾、宮部みゆき、湊かなえ、これらの
人の作品にしたって売れてるから面白いんじゃなく、面白いから売れるんだと思いますよ。

もちろん売る為には莫大な宣伝費というのが
必要なわけで、これは本に限ったわけではないですが、情報化社会といえども情報を発信しなければユーザーには届かないので。

この作品は作家としての大崎さんなりの
本作りに対するメッセージだと思います。

この本は課題図書にするべきですね絶対。




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