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moon

通勤読書784 少年は11年の人生を捨てました

「幻夏」 太田愛

グイグイ読めた、面白かった。

鑓水、修二、相馬の3人
「//=|」のナゾを解く。

しかし、重いテーマだった。
少年の屈託なさを捨ててしまった少年が
可愛そうで悲しくて
事実を知った少年が
やっぱり可愛そうで。

警察官の元少年の思いも悲しい。

でも、あの夏の数日間は
少年が少年でいられた一瞬だったのだ。

一つの冤罪がいくつもの罪を呼ぶ。

司法は正義、
正義は真実のもとに成り立つ、
と思いたい自分がいる。

誰か、どうか
その通りだと言ってほしい。

 

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幻夏 (角川文庫)

太田愛

 

KADOKAWA / 角川書店

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