「ワーキングホリデー」坂木 司
もしも自分が男だったとして
ある日、10歳の少年が、「息子です、よろしく」と
訪ねてきたらどうだろう。
無理、無理無理、
たとえ覚えがあっても、なかなか信じられないよなぁ。
と、思いつつも
元ヤンのホストでいい奴だけど不器用なヤマトと
進少年はなかなか良いコンビ、いや、親子だ。
出てくる人がみんなでいい人で、
そんないい世の中じゃないよ、と思ったりするけれど、
こんないい人ばっかりで、あったかいかんじでいるのもいいよな、
絶対いいよなと思う。
この作品も、宅配便のお仕事がよくわかる。
ヤマトの運ぶ宅配便。。。いい宣伝だなぁ。
かんざし職人の木村栄三郎さんに、新井クリーニングのタオル、
このつながりは、読んでいると同じ町に住んでいるかのような
気持ちになってしまう。
今回もよかったです。
どの作品も続編へ続いていきそうなんだなぁ。
書いてほしいな。
これで、一旦、おしまいと思っていたら「夜の光」があった。
ワーイ、また読める。