「空飛ぶ馬」 北村 薫
なんて、理想的な女子大生なのでしょうか。
教授や親御さんが望むイメージそのままだった。
わたしも、そんなだったらなぁ。。と思うことしばし。
日常のミステリーは
いつも、きっと必ず、自分の周りにもあるのだ。
なんとなく、やりすごしたり、「ふーん」で終わらせないのが
面白い。
数学の公式を解いていくかのように
サクサクと推理していく円紫さんは
読み手にも気持ちいい。
「赤頭巾」や「胡桃の中の鳥」のように
人間のアクを、容赦なく表現してあり、
文章が美しいから
余計にアクが強い。
「赤頭巾」はよかった。素晴らしい。
棒立ちになる「私」の、その気持ちを大切にしてほしい、と思う。
「空飛ぶ馬」でちょっと救われる。
そして、こんな最初に正ちゃんが登場するのだ。
そうか、そうか、で納得。
実は、先に
「六の宮の姫君」を読んでしまっていた私。
大いに納得。