一期一会

日々是好日な身辺雑記

北陸旅行(五箇山から永平寺へ)

2015年11月06日 | 旅行



北陸旅行2日目の1日(日)は前日と打って変わって快晴となった。
「磯の音 氷見っ子」の典型的な旅館の朝食に満足し9:00にチェックアウト。
この日は今回の主たる目的地の世界遺産五箇山合掌造り集落と永平寺に行く。
氷見インターから能越自動車道に乗り、小矢部ジャンクションで東海北陸自動車道に入る。
五箇山の相倉合掌造り集落には1時間ほどで着く。

この相倉集落には合掌造りの建物が24棟ある。白川郷と比べ小さな集落であるが、
そのぶん大型バスでの観光客もいないので、山村風景と相まってのどかな感じだ。
のんびり歩いて集落を廻り、民俗館で合掌造りの構造や昔の生活品の展示を見る。
その民俗館で(ささら)という竹の板を束ねて鳴らす簡素な楽器を使っての
(こきりこ節)のDVDが流されていたが、踊り手の扮装と旋律が印象的だった。
1時間半ほど相倉集落で過ごし、次の目的地の福井県永平寺に向かう。

五箇山民謡こきりこ節 ささら踊り


 永平寺には北陸自動車道を2時間ほど走り1:30頃に着く。
福井での昼食と言えば越前そば、という事で駐車場に車を停め寺道を歩いて蕎麦屋を探す。
殆どの蕎麦屋はお土産屋と一緒になっており、そこは避け上り坂を上りきる少し手前の
左側に古そうな蕎麦屋を見つける。その店はなぜか暖簾がボロボロになっていた。
お店に入り、越前そばと言えばおろし蕎麦だろうとそれを注文する。
越前そばは蕎麦殻まで挽くらしく、黒っぽいそばだった。
その蕎麦に大根おろしがのせてあり、そこに冷たい出し汁がかけてある。
この出し汁が美味しかった。精算をする時に店の年配の女性に(美味しかったです)と
声をかけたら、このダシが自慢だと言っていた。
この(あぜ川)という蕎麦屋さん、永平寺に行った時のオススメのお店だ.。



永平寺は20代の頃に来た事があるので、今回は40年ぶりくらいになる。
その時は今も付き合いのある山友達が、仕事の長期出張で福井市に居て、
そこを私が京都出張の帰りに訪ねて一緒に永平寺に行ったのだ。
あれから40年、月日が経つのは速いものだ。



道元禅師が座禅修業の道場として開いた永平寺は、三方を山に囲まれた境内に
「七堂伽藍」と呼ばれる七つのお堂があり、修行僧が日常の座禅・食事・就寝をする
僧堂は一般見物客立ち入り禁止となっている。
道元の弟子が書いたという「正法眼蔵随聞記」を読んだことがあるが、
その(只管打坐)という教えがよく理解出来なかった。

永平寺の後は、車で20分くらいの日本酒「黒龍」の蔵元へ。
途中何回か道を尋ね、ようやく着いたと思ったら休みだった。
黒龍酒造は創業1804年の歴史ある蔵元で、インターネットの日本酒ランキングサイトで
4位になっている。

  日本酒ランキング「日本酒物語」

この10位までにランキングされている中で、飲んだ事がないのは
「黒龍」の他に、3位の「九平次」と8位の「飛露喜」だ。
それぞれAmazonや楽天で買えるのだろうが、
今の週一の家呑みのペースだと一升瓶(1800ml)は2ヶ月はかかる。
蔵元に行けば4合瓶(720ml)が手に入るだろうと思ったのだが。

永平寺の後は北陸の小京都(越前おおの)の城下町大野に行く予定だったが、
夕方になっていたのでカットし、この日の宿がある芦原温泉に向かう。
カミさんが温泉の宿予約サイト(ゆこゆこネット)で予約した「八木」は
期待外れだった。
フロントでチェックインした時に(夕食はセミバイキングで・・・)との説明に、
えっとなる。
朝食はともかく夕食のバイキングというのは嫌いで、カミさんも予約時に
(ゆこゆこネット)に電話で確認したらしいが・・・。
老舗旅館でも夕食がバイキングならば、まだ民宿の方が良い。



否定的な事は書かないというポリシーに沿って肯定的な事を書くと、
部屋は12畳の和室で綺麗だったのと、広いロビーには何種類もの雑誌があった事。
それも(Pen)(サライ)(Casa)など普段よく立読みする雑誌が何冊もあった。
これだとロビーで雑誌を読むだけで2時間は過ごせるだろう。
旧館と新館のある大型旅館だが子供連れ家族向けの旅館なのだろう。

セミバイキングとは刺身と鍋が配膳されるという事でセミというらしい。
そんな期待外れの、体育館のような大広間での夕食だったが、
「黒龍」が 呑めたのが収穫だった。初めて呑む「黒龍」は評価通り
切れ味の良い白ワインのような酒だった。

この記事についてブログを書く
« 北陸旅行(金沢から氷見へ) | トップ | 北陸旅行(東尋坊から金沢へ) »