今ピアノ曲が流れています。ショパンのワルツ集、とくにこれを選んだわけではないけれど、ピアノのソフトなタッチに撫でられているようです。
小説(黴)カビと読みますが、とうとう今朝方3時に書きあがり夕方速達で発送しました。「わあーっ。やったあーっ」て子供みたいに素直にのびをして、全身で解放感に浸っています。(黴)は書きやすかった。私の場合最初から題名の決まっているときは、苦しくても泳ぎきれるというゆとりがある。しかし、題名が決まらない時はどういう方向に行くのか、行き当たりばったりなところが表現を鈍らせてしまう。自分で何故これを書きたかったか、探りだしながら見つめていて混沌の中にいるのだ。その混沌を描くのも価値のあることではあるのだが。書きながら何かが見えてくる、そうした充実感もあるのだが。作品を産み落とした時は、生きた命を産んだときに等しい。自分のからだを通ってはいるが、さまざまの力が働いていて。産み落とされたものは自分の因子だけで育っていくのではない不思議な命なのだ。生きたものであるから、読み手にどう読まれていくかは計り知れない。上手く染み透ったら、読み手の心で作品は生きてくれる。言葉の周辺、行間に漂っているものまで汲んでくれる。いい味を提供できるようになりたいと思う。
小説(黴)カビと読みますが、とうとう今朝方3時に書きあがり夕方速達で発送しました。「わあーっ。やったあーっ」て子供みたいに素直にのびをして、全身で解放感に浸っています。(黴)は書きやすかった。私の場合最初から題名の決まっているときは、苦しくても泳ぎきれるというゆとりがある。しかし、題名が決まらない時はどういう方向に行くのか、行き当たりばったりなところが表現を鈍らせてしまう。自分で何故これを書きたかったか、探りだしながら見つめていて混沌の中にいるのだ。その混沌を描くのも価値のあることではあるのだが。書きながら何かが見えてくる、そうした充実感もあるのだが。作品を産み落とした時は、生きた命を産んだときに等しい。自分のからだを通ってはいるが、さまざまの力が働いていて。産み落とされたものは自分の因子だけで育っていくのではない不思議な命なのだ。生きたものであるから、読み手にどう読まれていくかは計り知れない。上手く染み透ったら、読み手の心で作品は生きてくれる。言葉の周辺、行間に漂っているものまで汲んでくれる。いい味を提供できるようになりたいと思う。