さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

The Bronte Story

2009-11-21 23:55:56 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル9600 総語数10000

この作品は、78歳のブロンテ姉妹の父が手遅れになる前に(愛する妻や子どもたちの元に行く前に)家族のことを書き綴るという設定です。

シャーロット・ブロンテやエミリー・ブロンテはそれぞれ、『ジェーン・エア』、『嵐が丘』で有名です。

でもこの本を読んでいなければ彼女たちの生涯など知ることもなかったかもしれません。

作者はまたまた Tim Vicary です。
読みやすくわかりやすいし情景もすぐに思い浮かべることができる文章で、とても興味深く読みました。
ブロンテ姉兄妹は、マリア、エリザベス、シャーロット、男の子のパトリック・ブランウェル、エミリー、アンの6人です。

かれらは愛情溢れる家族でしたが、時代がそうだったのか、よくよく不幸だったのか…

寄宿学校の劣悪な環境の中で、マリア、エリザベスはわずか12歳、11歳で病死します。

父パトリックはマリアのことを賢くて良い子だと絶賛しているので、もしこんなに早く亡くならなければ妹たちより有名な作家になっていたかもしれません。

そしてパトリック・ブランウェルは失恋から立ち直れず過度の飲酒で身体を壊し31歳で亡くなります。

同じ年の3ヵ月後エミリーが翌年にはアンが次々に亡くなります。

シャーロットは父の反対を乗り越え結婚しますが、妊娠がもとで亡くなります。
姉妹のなかで一番長生きでしたが、わずか38年の人生でした。

結局6人の子どもたちは父を残しみんな死んでいったのです。

なんとも悲惨な話です。
でも『エマ』を読んだ限りではそんな悲しみは微塵も感じませんでした。
きっとみんな、楽しいことも悲しいことも受け止めながら一生懸命生きていたのだと思います。

ちなみにこの本の表紙の絵は、ブロンテ家の一人息子ブラウェルが1835年ごろ描いたものだそうです。

左から、アン、エミリー、シャーロットで、エミリーとシャーロットの間にブランウェルが描かれていたのですが、彼自身の手で消されたそうです。

父親は末娘のアンが一番可愛いと書いていました。


'Don't cry, father. I shall be with mother soon, you know. And with God.'
と12歳で亡くなっていったエリザベス。

'Oh, God. I am not going to die, am I? Please don't take me away from Arthur now - we have been so happy.'
そしてこれがシャーロットの最期の言葉でした。




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