旅の後半になると、事前のルート検討がいい加減というか、交通状況をしっかり確認して無いというか、スペイン人スタッフから、幹線ルートを避け、北側の田舎道を提案されたが、これが正解。一部急登もあったが、下り基調なので、長く漕ぐこともなく、ポルトガル内陸の農業地帯を気持ちよく走ることができた。
エボラはリスボンから半日観光で来ることができるので、中国人、韓国人、日本人の一般観光客も見かけたが、城壁外のローマ時代の水道橋ではあまり見かけなかった。ここはお薦め。
城壁を乗り越えて、市内に水道橋は伸びる。
走行開始はエボラからN370を北上した、牧草地帯のど真ん中から。もう、牧草を刈入れている。
30分も走ると、町の上にお城が聳えるアライオロスの町が見えてきた。
一度、お城から離れるように、丘を登り、
アレンテージョ平原を背景に、15%はあろうかという急な登り坂を上り。
最後にアライオロス城の取りつきの石畳の道をよじ登り、
そして、城壁の穴から、最上部に入ると、
雲一つ無い青空のもと、アレンテージョ平原の360度の展望が広がっていた。
これから、走るリスボン方向はあちら、眼下の高速道路を避け、もう少し右側を行く予定。
お城から、石畳を慎重にくだり、
光り輝く牧草地帯の風景を楽しみながら、下っていく。
道の両側は牧草、野草、、、の花が咲き乱れている。
小さな町、サンペドロ・ガファニョエイラの道や公園も色とりどりの花で飾られている。
ここの公園/修道院跡の日陰ででランチをいただく。
点在する、村々、白い家、赤い屋根、緑の牧草地
EM507というマイナーな道路だが、路面は荒れておらず、走りは快調。
こんな風景の中をただ走るのは、もったいない気分なので、記念撮影。
道を確認する為、小休止した村で、ふと見上げると、古い小学校。左右対称で、ドアが2つあり、その上にはトイレの表示と似た文字が。あ、男女別学だった時代の建物だ。
緩やかな下り、心地よい風。
お~ぉと、あれは何だ?コルクの樹皮の山!コルク工場だ。あの大半がワインの蓋になるのだろうか?
平坦部に出れば、今日の目的地、ベンダッシュ・ノバも近い。
と、今日走った、下ったコースはこんなコース。
宿は、ベンダッシュ・ノバ駅前の100数十年前の館を改装した、小奇麗なホテル・アセス。2階に泊まった私は天井も高く、広々として、二重窓に改装された部屋は快適だったが、3階の方は斜め天井に頭がつかえて難渋したとのこと。
ホテルのレストランでは、ポルトガルの名物料理?タラの身をほぐし、周りにほうれん草を巻き、パンフライした料理がおいしかったのだが、ホテル駐車場で小事故があったことや、もうすぐこの楽しい旅も終わることからあまり皆さんの意気が上がらず。