ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著:早川書房
天狼星の総督シリウスは無実の罪によって、地球に犬として送り込まれることになります。失われたゾイが地球に落ちたからです。
しかし、星人だった時の記憶も定かではなく、犬の赤ちゃんであるシリウスがゾイを探し出すのは困難を極めます。
川で溺れそうになっていたシリウスを助けて家に連れ帰ったキャスリーンは親戚の居候で、苦しい立場に立たされています。八方塞のシリウスはゾイを回収することができるのでしょうか。それができなければ、シリウスは星人に戻れず、犬のまま地球で死ぬことになってしまいます。
ジョーンズの初期の作品で、お決まりの魔法は出てきませんが、十分に楽しめる作品です。