テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

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〔記事追加〕ベントは失敗していた?(ベントに関する記事のまとめ)

2011-06-24 18:55:37 | 民主党・マスコミ
ベントが実は失敗していたということが報道されました。

菅の視察が終わるのを待っている間に、圧力が高まりすぎてベント
できなかったのかも知れません。

これからまた追及されそうなネタですね。

このブログでは過去にいくつかベントに関する記事を書いていますので、
まとめてみました。

【東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、ベント「失敗」 東電、弁開放は未確認】

 東京電力福島第1原発1号機の水素爆発の直前に行われ、成功したとされる格納容器の圧力を下げるための「ベント」(排気)が、実際には失敗した可能性が高いことが分かった。ベントのためには弁を開けなければならないが、東電関係者は「十分に開かなかった」と証言、東電本店も「弁開放は確認できていない」と述べた。専門家も「データから、いったん開いた弁が閉じたと読み取れる」と指摘している。

 ◇政府報告書は「成功」
 1号機の原子炉建屋内にはベント実施前から水素がたまっていた疑いがあると専門家は指摘しており、ベントの「失敗」が爆発に直接結びついたのかは不明。だが、国際原子力機関(IAEA)に7日提出した政府の報告書には「ベント成功」と記載されており、事故調査・検証委員会で議論となりそうだ。

 東電などによると、1号機では3月12日午前0時6分、格納容器内の圧力が上限値(427キロパスカル=約4・2気圧)を上回る600キロパスカルに達し、吉田昌郎所長がベントの準備を指示。政府も午前6時50分、原子炉等規制法に基づくベントを東電に指示し、午前9時ごろから作業が始まった。

 ベントでは格納容器内の水蒸気や水素ガスが、底部にある圧力抑制プールから配管を通り、空気の圧力で弁を開放するAO弁(建屋地下1階)、通常は電動で作動するMO弁(建屋2階)を通過し、排気筒から建屋外に放出される。AO弁には小弁、大弁と呼ばれる二つの弁があり、どちらかが開けば水蒸気は排気筒へ向かう仕組み。

 クリックで拡大

 東電は午前9時15分ごろ非常用のハンドルを手動で回しMO弁を25%程度開けることに成功。同9時半ごろ小弁の開放を目指したが、付近の放射線量が高く手動での作業を中止し、同10時17分、中央制御室から機械操作で小弁開放を試みた。

 この直後の同10時半、建屋外の放射線量が一時的に急上昇し、放射性物質が放出されたとみられるが、30分後には元の数値に低下。一方、格納容器の圧力は下がらず、ベントの効果を確認できなかった。このため午後2時ごろ、協力会社から借りた仮設の空気圧縮機(電動空気入れ)を使い、大弁に空気を送ることで弁を開放する作業に切り替えた。

 その後、格納容器の圧力は作業直前の755キロパスカルから530キロパスカルまで下がり、午後3時ごろに東電は「午後2時半にベント成功と判断」と発表。経済産業省原子力安全・保安院も追認した。

 しかし、東電関係者は「弁の開放は十分ではなかった」と証言した。圧縮機による作業では空気の圧力不足で大弁が全開に至らなかったといい、弁の開放を示す計器「リミットスイッチ」にも変化はなかった。また、格納容器の圧力は午後3時ごろ下げ止まり、同3時36分の水素爆発まで上昇に転じていた。

 東電は「圧力が低下したので成功と判断した。大弁の開放は確認できていない」と説明。原子力安全・保安院は「ベント成功の判断をしたのは東電で、政府として言及していない」と釈明するが、政府はIAEAへの報告書に「東京電力がベント成功と判断した」と記載し提出している。

毎日新聞 2011年6月24日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110624ddm001040056000c.html

最近の国会では住民の退避を待たずにベントを始めていたことが
追及されていましたね。

【追加検証】3?圏内避難はベント条件を満たしていなかった。


ベントについては自民党丸川議員が繰り返し追及しています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

2011.06.10 参議院予算委員会 丸川珠代


〔ベントについての質問は19分から〕

この回では、次のことを追及しています。

ボタン一つでベントが出来たかもしれないのに、ベントをやると決めた6時半から
9時過ぎまで待っていたんじゃないの?


東電にベントを指示したというが、避難の完了が確認できていなかったでしょ?


6月6日の質疑では視察は菅の周辺が動いて行なったものだと
いうことが明らかにされ、視察に同行した班目委員長は言われるがままにヘリに
乗った。その時ベントは始まっていると思っていた。と証言しています。


ホント、官房長官の資格が無いと思います!6.6決算委員会丸川議員


ベントについて、マスコミは菅の決断を持ち上げるような報道をしていましたね。

【東日本大震災】 官邸・東電の初動を政治家から見た言い訳


4分30秒ごろ~菅が原発に行って「早くベントをやれ」と強く迫ったと言ってます。

〔ベントについて、自民党が質問趣意書を出していますので、紹介しておきます〕

質問趣意書の内容を適当に直してみました。()の中は私の主観です。

Q:枝野は午前3時の会見で、国民に発表せずにベントはしないといったが、いつやった?

A:原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置を行うとの報告を受けたと発表したでしょ。

(分かりにくい発表だな)

Q:菅はベントされていないことを出発する前に知っていた?それともついてから知った?

A:ヘリに乗る前にベントしたという報告は無かった。着いた後、実施してないと報告された。

Q:菅はベントしろと言っておきながら、防護服も着ずに現地に行ったの?

A:線量計を持って放射線を把握していた。

(間違いを認めないねぇ。同行した班目は「うかつでした」と言っています

Q:菅はなんで職員に撮影させてたの?

A:視察を記録するため。マスコミから映像くれと言われてたし。

「パフォーマンスですから」キリッ!!というのが正しい)

Q:菅は午前1:30にベントの実施を決めているが、作業はいつ始まったの?
  ベント完了は午後2:30らしいが、何でこんなに時間がかかたの?

A:午前1:30、菅は海江田とともに安全委員会と東電の説明を受けて了承した。
  午前6:50、海江田が法律に基づいて指示。午前10:17にベント実施。
  電気が無く、照明も無く、線量も高かったから作業に時間がかかったらしい。

午前5:44に10キロ避難を指示しているんですよね。そんな中でベントできるかよ
 後で住民の非難が確認されていないことも明らかになりました。)

Q:理由はそれだけ?もっと詳しく説明してよ。

A:もう説明しました。

(説明したくありませんってことかな)

Q:線量が高かったことを理由に挙げているが、保安院の職員は、線量が高いことは
  作業を始めてから分かったと言っている。何時に分かったの?
  作業を始めてから分かったことなら、作業に取り掛かるまでに時間がかかった
  ことの理由にはならないでしょ。

A:作業を始めてというのが何を指すのか分からないから答えられません。

Q:政府と東電が電磁弁が停電で使えないと分かったのはいつ?手動弁を動かす
  ために必要な圧縮空気がないと分かったのはいつ?圧縮空気を入手したのはいつ?

A:電磁弁が開かないかも知れないこと、圧縮空気がないと空かないことは最初から
  分かっていた。だから通報した午前3:42には分かっていた。
  午前10:17には作業を開始しているから、その時には圧縮空気は入手していた。

(本当に調べる気がないんだな)

Q:圧縮空気を入手するのにどれぐらいかかって、いつ入手しようとして、いつ入手
  できたかって訊いてんだよ。

A:東京電力が知らないって言ってます。

(線量の高さとか、照明が無かったとか色々言い訳してますが、菅がいたからベント
 できなかったとはいえないもんね


Q:午前9:15にベント操作したという報道もあるがどんな操作をした?
  その時間の前には何にもやっていないということでいい?もし操作しているなら
  どんな操作をした?

A:午前9:15に手動で操作して25%開けたようだ。それ以前の操作は報告されていない。

(ここが丸川議員が9時まで何もしなかったと言った裏づけかな)

Q:細野がベントの遅れを批判する会見をしているが、何で批判しているの?

A:どの会見のことか分かりませんが、細野はベントの遅れの原因は技術的な問題と
  線量の高さだと言っている。

Q:4月25日、細野は、「東電がベントをやると思っていたがなかなかやらないので、
  午前6:50に命令に切り替えた。大きな判断がし難い社風だったのかなぁ」と
  批判している。これはどういう意味?

A:東電が通常業務とは異なる事故対応にがんばっているという意味だ。

ブーーーーッ!! 何だよこの回答。ふざけてんのか。)

_______(この下が正確な趣意書の文面です)_________

5月10日に磯崎議員が提出した質問主意書と答弁書を合成した資料。開始注入とベントに
関する公式見解。閣議決定に基づくもの。

2 3月12日におけるベントの実施について

(1)枝野幸男内閣官房長官は、午前3時の記者会見で「国民への発表が終わるまではベントをさせない旨指示している。」という趣旨のことを述べているが、この「指示」に対応する「発表」は、いつどのような形で行われ、枝野官房長官の指示が実行されたと考えたらいいのか。
(答)
枝野内閣官房長官は、御指摘の「記者会見」において、東京電力から原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置を行うとの報告を受けた旨発表しており、同記者会見並びにこれと同時並行で行われた海江田経済産業大臣及び東京電力小森常務取締役の臨時共同記者会見が、同措置の実施に係る国民への事前発表であったと認識している。

(2) 菅直人内閣総理大臣は、ヘリコプターで被災地の視察に出発する時に、まだベントが行われていないことを知っていたのか。また、ヘリコプターに搭乗中、ベントの実施状況について、報告を受けていたのか。それとも、発電所到着時に、ベントが行われていないことを知ったのか。
(答)
菅内閣総理大臣が、ヘリコプターに搭乗する時点までに、福島第1原子力発電所の第1号機において原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置が実施されたとの連絡はなかった。また、福島第1原子力発電所に到着した後、同措置がまだ実施されていないとの報告を受けた。

(3)菅総理が、自らベントを指示していながら、放射線防護服を着用しないで、発電所へ向かったのは、なぜか。
(答)
視察団として線量計を携行し、絶えず放射線量を把握しながら視察を行ったところである。

(4)菅総理が、ヘリコプターに同乗した内閣官房職員に自身をビデオ撮影させたのは、なぜか。また、そのビデオを公開したのは、なぜか。
(答)
御指摘の「ヘリコプターに同乗した内閣官房職員」が映像撮影を行ったのは、視察を記録するためである。また、撮影した映像を報道機関に提供したのは、同職員以外に同ヘリコプターに映像撮影を行うものが同乗していなかったことから、報道機関から映像提供を要請されたためである。

(5)菅総理は午前1時30分にベントの実施を決定しているが、実際にベントの作業を開始したのは、何時何分頃か。ベントの完了は、午後2時30分頃と聞いているが、なぜこんなに時間が掛かったのか。時系列的にその理由を説明してほしい。
(答)
平成23年3月12日午前1時30分頃には、菅内閣総理大臣が、海江田経済産業大臣とともに、経済産業省原子力安全・保安院(以下「保安院」という。)、原子力安全委員会及び東京電力より原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置の実施の必要性について説明を受け、これを了承した。同日午前6時50分には、同大臣が、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年法律第166号。以下「原子炉等規制法」という。)第64条第3項の規定に基づき、東京電力に対し原子炉格納容器内の圧力を抑制することを命令し、これを受け、同日午前10時17分には、東京電力が同容器内の圧力を抑制する措置を実施した。
東京電力からは、同措置を実施するに当たっては、外部電源が喪失し、照明も点灯しない中、作業員が放射線量の高い区域で作業をせざるを得なかったため、一定の時間がかかったと聞いている。

再質問

1 答弁書「二の5について」によれば、三月十二日一時三十分頃のベントについての菅内閣総理大臣の了承から同日十時十七分のベントの実施まで九時間近く経過しているが、その理由の説明としては、不十分である。菅総理の了承から実施まで九時間近くも要した理由をもう少し具体的かつ時系列的に、丁寧に回答してほしい。
(答)
お尋ねについては、前回答弁書二の5についてでお答えしたとおりである。

2 答弁書「二の5について」において、東京電力から「放射線量の高い区域で作業をせざるを得なかったため、一定の時間がかかった」と聞いていると記述されているが、原子力安全・保安院の職員から、高い放射線量の存在は空気操作弁に関する操作に着手した時点で覚知したものと聞いている。それは、何時何分頃のことか。また、高い放射線量の存在は空気操作弁に関する操作に着手した時点で覚知したのであれば、答弁書の記述は当該時刻までの対応の遅れの理由にならないと考えるが、どうか。
(答)
 御指摘の「空気操作弁に関する操作に着手した時点」が何を指すのか必ずしも明らかではなく、お尋ねにお答えすることは困難である。

(6)政府及び東京電力がベント弁のうち電磁弁が停電のため開かないと確知したのは、何時何分頃か。また、手動弁が圧縮空気が現場にないため開かないと確知したのは、何時何分頃か。また、圧縮空気が確保できたのは、何時何分頃か。
(答)
東京電力によれば、原子炉圧力容器内の圧力を抑制するための弁のうち電磁弁は電気がなければ開かないことについてあらかじめ承知しており、全交流電源喪失を理由とする原災法第10条第1項に基づく通報を行った平成23年3月11日午後3時42分には、停電のために同弁が開かない可能性があることを認識していたとのことである。
また、お尋ねの「手動弁」とは空気操作弁のことを指すと考えられるが、東京電力によれば、同弁は圧縮空気がなければ開かないことについてあらかじめ承知しており、同通報を行った時には、圧縮空気が確保できず同弁が開かない可能性があることを認識していたとのことである。
さらに、東京電力によれば、2の5についてでお答えしたとおり、同日午前10時17分には、原子炉格納容器の圧力を抑制する措置を実施しており、正確な時刻は明らかではないが、同措置の実施前に圧縮空気が確保できたとのことである。

再質問

3 答弁書「二の6について」に関し、空気操作弁を作動させるための圧縮空気を確保するために要した時間はどれくらいだったのか。確保のための活動に着手した時刻(何時何分頃)及び現地に圧縮空気が到着した時刻(何時何分頃)を明確に示してほしい。
(答)
 東京電力によれば、お尋ねの「活動に着手した時刻」及び「現地に圧縮空気が到着した時刻」については把握していないとのことである。

4 九時十五分にもベントの操作を行ったという報道があるが、当該時刻にはどの弁に対してどのような操作をしたのか。また、同時刻前には、ベントの操作は、全く行っていないと理解していいか。もし、何らかの操作を行っているのであれば、具体的に明らかにしてほしい。
(答)
 平成二十三年五月十六日の東京電力からの報告によれば、同年三月十二日午前九時十五分頃に、福島第一原子力発電所第一号機の原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置の一環として電動弁を手動で二十五パーセント開放させたとのことである。それ以前の電動弁及び空気操作弁の開閉実績については、東京電力から報告を受けていない。

(7)細野豪志内閣総理大臣補佐官がベントの遅れについて東京電力を批判する記者会見を行っているが、どういう理由で批判しているのか、具体的に明らかにしてほしい。
(答)
御指摘の「記者会見」がどの記者会見を指すのか必ずしも明らかではないが、平成23年4月25日に行われた福島原子力発電所事故対策統合本部合同記者会見において、細野内閣総理大臣補佐官が、原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置が遅れた理由は技術的な問題及び作業現場の放射線量の高さであるとの報告を東京電力より受けた旨の発言をしたところである。

再質問

5 答弁書「二の7について」に関し、細野内閣総理大臣補佐官は、四月二十五日の夕刻、統合対策本部の記者会見で、「政府としては、『東京電力は腹を決めてベントをやるつもりだ』という共通認識に立っていた。ただ、なかなかベントが行われないということで、朝方六時五十分に命令に切り替えた。」と述べた上で、「東京電力という会社自体は、非常に電力を供給するというルーティーンワークに非常に慣れた会社であって、何か大きな判断をするということが、若干やりにくい社風だったのかなぁ。」と東京電力を批判している。この「東京電力は、大きな判断をすることがやりにくい。」という文脈で細野補佐官が言いたかったことを明確に説明してほしい。
(答)
 前回答弁書二の7についてでお答えしたとおり、御指摘の記者会見において、細野内閣総理大臣補佐官は、原子炉格納容器内の圧力を抑制する措置が遅れた理由は技術的な問題及び作業現場の放射線量の高さであるとの報告を東京電力より受けた旨の発言をしている。御指摘の同補佐官の発言は、通常時の業務とは全く異なる福島第一原子力発電所の事故への対応に、東京電力が大変苦労しながら尽力しているとの趣旨で述べたものである。


東京電力福島第一原子力発電所の原子力災害に関する質問主意書(答弁書と合成)
http://www17.ocn.ne.jp/~isozaki/data/shitsumonshuisho110510QA.pdf
懐疑論者の祈り
http://www.skept.org/news.htm
東京電力福島第一原子力発電所の原子力災害に関する再質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/syuh/s177169.htm
参議院議員礒崎陽輔君提出東京電力福島第一原子力発電所の原子力災害に関する再質問に対する答弁書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/touh/t177169.htm


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