テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

テレビがスルーするネットのニュースを集めて紹介しています。

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武田邦彦さんのブログ 海と魚と川崎市(とくダネ!)

2011-04-13 09:42:42 | ニュース
今朝のとくだね!では魚の話を放送しており、「安全です」という番組を一通り見た後、
武田さんの記事を読みました。

ちっとも安全じゃない。

日本海側が汚染される可能性についても言及しています。

そしてもう一つ、福島の瓦礫の処理を川崎市でやるという話。
政府は汚染を全国に広げるつもりのようです。もう人殺しと言ってもデマではないでしょう。

相変わらずテレビは「風評被害」という言葉を使っていますが、「風評被害」が
確定しない現状で、「これは風評被害です」と言う事は無責任というしかない。

消費者は十分な検査が行なわれていないことを知っていて、安全が確認されていないから
魚や野菜を買わないだけです。
より安全な地域で取れたものを選んでいるだけ。風評被害ではありません。

商品の質が悪い疑いがある上に、検査も十分ではないんですから、売れないのは当然でしょう。
売れるようにしたければ、厳しい基準(暫定基準ではない)で十分な検査を行なうしかありません。

国は風評被害が広がっているという割りに、対策を全くやっていないらしいですが、まずは検査の質を高めてもらいたいですね。

〔当ブログ関連記事・・・風評被害への対策は自治体の仕事です〕
こんなことも決まっていないの?と唖然とする質疑(参院外交防衛委 佐藤正久 110412)
2011-04-13 07:00:59
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/ecf524f65243e0dda77013e0e7a9f0f7

とくだね!といえば、昨日、こんな放送をしていたみたいです。

【みなしてがんばればええ…政治家気づいてるか!被災地「前向きな声」の本当】2011/4/12 12:55

前日の小倉智昭に続いて、笠井信輔アナが東日本大震災の被害が大きかった地域を「取材」して戻ってきた。(略)



笠井も現地を見学して危機感を強めたらしく、「国会議員の方々、全員早く(現地に)行ったほうがいい。一回見たら、自民党も動き変わるんじゃないかと思います」と提言した。

http://www.j-cast.com/tv/2011/04/12092780.html

大連立のためにデマを飛ばしているひまがあったら国会を取材して来い。

〔当ブログ関連記事・・・小野寺さんの話〕
小野寺議員の話を聞くと、池上、宮根が腐っていることが良くわかる2011-04-08 19:03:32
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/b9808aee20059cbf3515a4b3bd8514db
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原発 緊急情報(53) 海と魚

福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。

でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。

まったく、国民不在の事故対応で、その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です.

また、国際的にも大きな不信感を買いました。

それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、さらに難しいことになっています。

・・・・・・・・

難しい事が起こりつつあります。

原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。

次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、今回は原発から直接、海に流れたので、海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます

ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません.

・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・

原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。これを「核分裂」と言います.

実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。

つまり、約90+約140=約230で、それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です.

だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、約90のものと、約140のものが目立ちます。

ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります.

これが「放射性物質の汚染」の実態です。

・・・・・・・・・・・

ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。

チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、福島原発では直接、海にでます。

今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。

さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、少なくとも銚子までいきます。そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう.

1)
海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。

2)
ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。

3)
測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。

4)
ごく一部の海や魚しか測定されていない。


5)
だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。


6)
特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.


7)
海外で日本製の魚を拒否しているのは、
測定していないからで、理屈にあっている。

8)
放射性物質で被曝しないためには、
「測っていないものは食べない」ということが大切だ。

9)
千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、
測っていないので、判らない。

10)
福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。

11)
現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).

12)
ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。

13)
北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。

・・・・・・・・・

測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。

お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます.

その他の産地のばあい、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。


(平成23年4月13日 午前8時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/04/53_3dac.html

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生活と原発 07 汚染された瓦礫の処理

震災で汚れた福島の瓦礫を、川崎市が処理するという話が出ています

震災で苦しむ福島を少しでも助けようという川崎の人の心はとても良いと思います。

ただ、福島の瓦れきは放射性物質で汚染されている可能性が高く、それが川崎まで来るということに川崎とその周辺の人が不安を感じるのも当然のことと思います。

・・・・・・・・・

わたくしは福島の瓦れきを川崎で処理するのに賛成できません。

たとえ、川崎が瓦礫の受け入れに当たって瓦れきの放射性物質を測定し、それが基準内であっても、わたくしは川崎に持ち込むのは問題と思います.

通常では「規制値以下」の放射性物質を含む野菜を食べても良いのですが、現在のように身の回りに放射性物質が多くあるときには、「可能な限り放射性物質に接しない」方が良いからです。

つまり現在は、空間、内部、食品、水などからの被曝の「足し算」をせざるを得ない時期です。

川崎や横浜の放射性物質の量はなんとか安心できる範囲ですが、それにさらに放射性物質が加わるから問題なのです.

・・・・・・・・・

福島の瓦礫や土壌は放射性物質で汚れました。それは「福島原発という限られた場所に閉じ込められていたものが、福島県を含めて広く散らばった」ということを意味しています.

これからは、「散らばった放射性物質をできるだけ、福島原発の近くに集める」ことをしなければなりません.従って、福島のゴミなどは早く原発の近くに放射線物質を回収できるフィルターのついた焼却炉を作って、そこでドンドン放射性物質を回収する必要があります

そうしないと放射性物質が徐々に日本全体に拡がります.その第一歩を川崎がすることになり、同情は良いことですが、決して放射性物質を「拡がらせる」ことになってはいけません。

それは今、福島の人が苦しんでいることと同じ事なのです.

川崎に運ぶ予定の瓦礫などから「拡散させない」という行動を開始するべきで、これは東電に期待しても、到底できませんから、自治体もダメで、政府が指導力を発揮しなければならないと思います.

(平成23年4月12日 午後1時 執筆)武田邦彦

http://takedanet.com/2011/04/post_29f3.html

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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)更新しました!
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db

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