米国議会の話を聞いていない民主党（話が理解できない福山哲郎）

動画は再び削除されたみたいです。

ニコニコ動画が見られる方はこちらへどうぞ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16029176

____(追記：以上)____

昨日のテレビ討論の中から重要な点を抜き出してみました。

ＴＰＰ反対派は農業以外の影響が大きいと言い、賛成派はそんなことは「議論されていない」と
逃げています。

下で紹介する小野寺議員を聞くと、それがただの言い逃れ、ウソであることが分かるでしょう。

現在ＴＰＰの交渉をしている米国政府は米国議会の委任をもらっていない。

ということは、今、政府と約束しても後になっていくらでもひっくり返される可能性がある。
いわば実体の無い交渉団なのだと小野寺議員は指摘しています。

日本が交渉に参加した途端、米国企業→米国議員→米国議会と要求が伝わり、これまで
話されていないテーマが次々と交渉のテーブルに乗せられる可能性があると言うこと。

ＮＨＫの討論番組でも大田弘子と鈴木宣弘先生の間で、「議論されていない」「ウソだ」
というやり取りがありましたが、現時点で交渉されていないことがこれからも交渉されない
というのは言い逃れでしかないのです。

前原が「ＴＰＰオバケ」という言葉を使っていますが、小野寺議員は「本当のオバケは現在の
米国交渉団」であると指摘しています。

これに対して福山哲郎は、話が全く理解できていないようです。このままこいつらに任せて
ＴＰＰ交渉に参加して良いわけがありません。

動画は直ぐに削除されそうなので文字起こしをつけました。

10.30新報道2001-2


６分５０秒～　現在の米国交渉団が議会の承認をもらっていないことを指摘

小野寺　ＴＰＡ法（貿易促進権限法）をご存知ですか？

　　　　米国の貿易権限は米国議会が持っている。

　　　　ＴＰＡ法とは米国議会が政府に権限を委任するもの。これがあってはじめて
　　　　ＵＳＴＲ（米国通商代表部）や米国政府は貿易連携の協定に参加できる。

　　　　今、これが無いんです。

　　　　ＴＰＰに加盟しているほかの国が指摘しているのは

　　　　「私たちはこうして議論しているけれども、米国政府、あなたは本当に権限を
　　　　持っているの？」

　　　　こういうと米国政府代表は下を向きます。（政府代表は）議会から付託を受けていない。

　　　　外務省の若手官僚はこう言っている。

　　　　「このまま行くと、交渉がある程度決まったといっても米国議会でズタボロにされて
　　　　最終的には議会が反対するからこれを飲め、とやられてしまう。」

　　　　米国のＴＰＡ法を通してもらって、米国政府が議会から委任状をもらって交渉しないと・・・

　福山の表情「？」

この後福山は話をそらしてしまいます。

10.30新報道2001-3


10.30新報道2001-4


３-１２分２０秒～　再びＴＰＡ法について

小野寺　私たちが交渉している相手は米国議会の正式な委任をもらっていない。ですから、
　　　　ここで情報を集めたとしても、最終的に議会は

　　　　「こういう条項を入れてくれ」とか「保険はもっと開放してくれ」とか、
　　　　メディアだって「電波のオークションを入れろ」とか色々なことを議言ってきます。

　　　　委任状をもらっていれば断れますが、（交渉団が）委任状をもらっておらず、
　　　　議会が最終的に決定するということになれば、議会の意向でどんどん意見が入ってくる。

　　　　日本政府は議会と接点を持って情報を集めていない。だから私は心配している。

福山　　「議会が言ってくる」とはどの時点で言ってくるんですか。（全く理解できていない）

小野寺　日本が交渉に入ることを決めて、日米関係を見たら抜けることが出来ないなと思ったら。

福山　　ＴＰＰがまとまった後、議会が日本との関係を見て批准しないというんですか。　　　　

小野寺　議会の後ろには企業がついています。ＴＰＰを推進するための企業グループがある。
　　　　企業グループに農業関係の企業はほどんど入っていません。
　　　　入っているのは金融、保険、サービス、通信、建設。こういう企業がドサッと入って
　　　　いて関心を見せている。

　　　　平場で議論していても、議会が新たに（項目を）入れてくることがあるので、
　　　　米国に委任状をもらった代表と交渉したいと言ってくれ。

福山　　米国は京都議定書も批准しなかったじゃないですか。・・・・
　　　　議会に承認をもらっていなければ、米国政府との交渉は意味が無いというんですか。
　　　　（全くトンチンカンな質問）

小野寺　今まで米国大統領が議会から委任をもらわずに外交交渉したことは一度も無い。

　　　　今、私たちが交渉している相手は米国議会から委任をもらっていないオバケみたいな
　　　　相手。そこから情報を集めている。本体と話していない。だからキチッとやってくれ。

　福山の表情「？？？？？？」

福山は小野寺議員の話を全く理解できていないようです。

委任状をもらっていない相手から情報をとって「・・・の分野は議論されていない」とか
言っていてもダメだと小野寺議員が丁寧に教えてあげているのに。

日本が参加を表明した後に企業が議会を動かし、様々なテーマが交渉のテーブルに乗ることに
なるでしょう。

後で、「参加を決めた時点でそんな話は議論されていなかった」と言ってももう遅い。

理解していないのは福山だけではなく、玄葉もそうです。

10.26衆議院外務委員会 小野寺五典-1


３分３０秒～　議会に話を聞いていないという民主を追及

小野寺　米国では議会の意向が大きい。議会の話を聞くのは常識。それすら出来ていないなら
　　　　ＴＰＰの話をして欲しくない。

　　　　農業の問題は一部の関心事。保険、金融、混合診療、サービス、メディア規制、
　　　　資本参入、再販規制、公共事業。

　　　　こういうボールがどんどん議会から飛んできて、交渉が始まる。
　　　　関係ないと思っていた話が出てくる。もう一度聞く。国会承認を得られると思うか。

玄葉　　内容次第。

参加したらこんなやつらが交渉するんですよ？ありえないでしょ？

〔文字起こしつき〕「今度はＴＰＰかよ、鬼か!？」ｂｙ農家 (衆院 小野寺五典111026）
2011-10-26 18:43:17
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/9b724d5092e91fbafd5b046e2d2c1ec9

見逃した方はお早めに　新報道２００１と日曜討論　全編　2011-10-30 13:50:01
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/dc0e95d819f92bf29e107930348be564