テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

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武田説を聞いて枝野やNHKの発表を検証してみました

2011-03-20 15:02:08 | 民主党・マスコミ
【原発】放射能濃度規制値超え 「健康影響なし」(11/03/19)


【食品から放射性物質、県が出荷自粛求める】読売新聞 3月19日(土)16時16分配信

 政府は19日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて実施した食品のサンプル調査で、福島県川俣町の酪農家が提出した牛乳と、茨城県内の6市町村のホウレンソウから、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などの放射性物質が検出されたと発表した。

 政府は原発事故の影響とみて調査し、一定区域内の産品の出荷制限などを検討する

 食品衛生法に食品の放射能汚染を規制する基準がないため、厚生労働省は今回の事故後、政府の原子力安全委員会が示した「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定的に採用。福島県と茨城県がそれぞれサンプル調査を実施した。その結果、福島第一原発から約47キロ離れた酪農家が16~18日に生産した加工前の牛乳から、最高で1510ベクレルと、規制値の約5倍にあたる放射性ヨウ素が検出された。

 茨城県では高萩市、日立市、常陸太田市、大子町、東海村、ひたちなか市の農家のホウレンソウから最大で規制値の7・5倍の1万5020ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。高萩市のホウレンソウからは、規制値を超える放射性セシウムも検出されている。これを受けて同県の橋本昌知事は19日、露地栽培のホウレンソウの出荷自粛を求めたことを明らかにした。福島県も、放射性ヨウ素が検出された町内の酪農家全員に、牛乳の出荷自粛を求めた。 .最終更新:3月20日(日)1時28分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000556-yom-soci

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暫定的な基準とはいえ、規制値の5倍の放射線が検出されても枝野は「健康に影響はない」と
言っています。基準ってなんなのでしょうね。

データが少ないため、将来の危険性を見込んで余裕をもって定めているものだとは
思いますが、逆に言えば「安全」だとも言い切れないはず。

枝野官房長官やテレビに出演する専門家が口を揃えて使う

「直ちに健康に被害をもたらすものではない」という言葉には「将来的には健康に
影響を与える可能性がある」
という意味が含まれています。

今回、対象が食品だったため、規制値を超えていることがハッキリしましたが、
基準値超えは今回が初めてではないようです。

武田邦彦さんは政府、マスコミが基準を無視した発表、報道ををして、国民を騙していると
主張しています。

そこで、私なりに武田さんの指摘の通り基準を無視しているのかどうかを検証してみることに
しました。


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まず、基準を確認します。文科相のホームページにはこんな資料があります。

クリックで拡大


右側には次のような基準が書かれています。

1.緊急作業従事の場合に認めれれている上限   100,000マイクロシーベルト(年間)
2.放射線業務従事者及び防災に関わる
  警察・消防従事者に認められている上限     50,000マイクロシーベルト(年間)
3.一般公衆の線量限度               1,000マイクロシーベルト(年間)

そして3月18日の計測データがこちら(東京だけは3月19日のデータです)。

政府の会見を確認する前に測定結果を見て下さい。


クリックで拡大


  

1ヶ所だけ140~150マイクロシーベルト(毎時)の値が計測されています。
この数値が1ヶ月続いた場合、
145(マイクロシーベルト)×24(時間)×30(日)=104,400マイクロシーベルト(月)
1.の基準を1ヶ月で超えてしまいます。

次いで大きいのが40~50マイクロシーベルト(毎時)で、この場合
45(マイクロシーベルト)×24(時間)×30(日)=32,400マイクロシーベルト(月)
2ヶ月で2.の基準を超えます。

逆に1,000マイクロシーベルト(年間)を1時間当たりの数値に直すと
1,000マイクロシーベルト(年間)÷365(日)÷24(時間)=0.11マイクロシーベルト(毎時)となります。

ずいぶん小さい値ですが東京の計測結果はこれぐらいのようです。


東京の計測結果(3月19日)(クリックで拡大)


主観ですが、計測値が140~150マイクロシーベルト(毎時)だったら確かに不安になります。
40~50でも一桁でも悩みますね。普通の計測値とはハッキリ違っているわけですから。

屋内で生活すると、受ける放射線は10分の1になるといいますし、24時間外にいる
わけでもない。人間には回復する能力もあり、長い期間にわたって受ける場合、
影響は軽くなるともいう。
ウチには小学生の子供がいるからそのことも考えなければならない。

悩ましいところです。
しかし、他人に決められたくは無い。悩んで結論を出すのは自分でなくてはならないと思います。

基準より明らかに高い数値が計測されている3月18日の結果を枝野官房長官がどう伝えているか
を見て下さい。

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枝野幸男官房長官の18日午前10時55分からの記者会見

枝野官房長官 会見No1


2分30秒過ぎから
「周辺のモニターの数字ですが、部分的に大きな数字が出ている所はありますが、
全体としては人体に影響を与える恐れのある大きな数値は示されておりません

若干高い数値が出ているポイントがありますが、ここについても直ちに人体に
影響を与える数値ではない
。ただ、地形や気候等によって影響されますので、
周辺部のモニタリングをさらに強化して更なる詳細な分析が出来るようにすすめているところです。

8分30秒、記者からの質問をうけて答えた数値がこちら。

1箇所で100マイクロシーベルト台の数字が継続しているところがある
これも直ちに人体に影響を与えるものではない

全体としては同じぐらいの距離のところでもマイクロシーベルトの一桁台の数字ですので、
風向き等の影響はありますが、詳細に周辺部のモニタリングの精度を高めて分析をしていく
そして念のため当該地域の周辺に残っている住民がいるのかの確認の作業も進めている。

可能性については色々と専門家の皆さんからご意見を頂いていますが、確定したものでは
ないので、今の段階で私から言うべきではないと思いますが、基本的には気象条件特に風や
雨や雪それと地形によって左右されるものでございます。

周辺とは30キロ圏の線の前後です。

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「100マイクロシーベルト台が継続している地点についても人体に影響を与えるものではない」
と言い切っています。計測地点の周辺には妊婦や赤ちゃん、子供が住んでいるかもしれないのに。

基準を知ってから会見を見ると、ずいぶん乱暴なことを言っていることに気づきます。

赤ん坊が「緊急作業従事の場合に認めれれている1年間の年間上限」を1ヶ月で上回る
放射線をあびても本当に問題はないんでしょうか。私には無責任に思えてなりません。

そこで気になってくるのは
>「直ちに人体に影響を与える数値ではない」という言葉の意味です。
これは何を指しているのでしょうか。

その点について、次の動画で記者から質問が出ます。


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枝野官房長官 会見No3


4分から
記者「先ほど長官は直ちに健康に影響を与えるものではないと発言しましたが、直ちにというと
後々に影響を与えるというニュアンスを含んでいるものですから、国民に混乱が生じつつある。

一方で非常に微量の放射能というのは、あたったとしても健康に影響がないと言い切れるものも
あるとは思うが、そのあたりの言葉の使い分けをどのように考えているのか

枝野「今日、原発周辺部のモニタリングについて言ったのは、もし当該地域に人がいたとしても、
なおかつ、こうしたものの基準は365日24時間屋外にいることを前提にどの程度の量で
人体に影響を及ぼすのか、こういうことで色んなものが示されています。そうした数値から
考えると、当該地域に人がいたとしても、この期間、事故が発生してからの期間、あるいは
当該地域に一定程度の放射線量が観測され始めてからの時間を考えてもそうした皆さんに健康の
被害を与えるようなレベルではない
。従ってしっかりとモニタリングをしてなおかつしっかりとそこに人がいるかを確認する段取りをとってもそうした皆さんの健康に影響を与えるレベルではない」

記者「"直ちに"という言葉を使う時と使わない時というのは認識があっていっているのか」

枝野「今日、直ちにと言ったのはそういった意味で、もし当該の数値が長期間に渡って続くという可能性が万が一にもあるのなら、またそこではしっかりと対応するという意味
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おわかりでしょうか。私には何を言っているのかさっぱり分かりません。

枝野は"どれだけの放射線にさらされるとどうなるのか"を言ってくれませんが、
武田邦彦さんはブログにこう書いています。


4シーベルト       4,000,000 マイクロシーベルト 死ぬ
400ミリシーベルト     400,000 マイクロシーベルト 白血病
1ミリシーベルト(1年)     1,000 マイクロシーベルト 法律で定められた限界

http://takedanet.com/2011/03/post_b9fc.html

40万マイクロシーベルトで白血病になると書いてあります。
140~150マイクロシーベルトの状態が4ヶ月続けばここまで行きますね。

1日中外にいるわけじゃないですから大人はそうはならないかもしれませんが、
子供や赤ん坊なら白血病になる可能性はありそうです。

「直ちに健康に影響を与えるものではない」というのは「後々重大な影響が出る可能性がある」
ということなんですね。

枝野が無責任なことは分かりました。武田邦彦さんはマスコミも間違っていると話して
いますので、そちらも見てみましょう。

次の動画は上と同じ3月18日の夜にNHKで放送されたものです。


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NHKより 福島第一原発から30キロ圏内における、健康被害の影響について


健康への影響なし 都内で通常の20倍以上の放射線量

2011.03.18 21:35ごろ

東京大学医学部 医学部 中川恵一准教授

(動画は途中から)
放射線のダメージがDNAに起こるが、このダメージを修復、治す働きがある。
従って、ゆっくり放射線を浴びる場合には、一気に被爆する場合よりも影響は
はるかに小さい


従って、仮に1時間150マイクロシーベルトの環境に一月おられて、結果的に
10万マイクロシーベルトになったとしても、現実に症状が出る、あるいは検査で
異常が出るということは考えられない


しかも、屋内にいると、屋外の10分の1程度に被爆量が減りますね

そういう点では大変高い値ではあるものの、健康に対する影響というものは
基本的にはない
。安心していただけると思う。

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この先生、ちゃんとデータに基づいて話しているんでしょうか。

ゆっくり放射線を浴びる場合には、結果的に10万マイクロシーベルトを超えても問題は無い
と話しています。

ではなぜ基準は10万マイクロシーベルト(年間)と定められているのでしょうか。
どの程度の間隔でどれぐらい回復するかは個人差もあって決められないから、
余裕をもった基準が決められたのではないのでしょうか。

この先生は、十分なデータが無いのに主観を交えて基準を変えているように思えます。


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やはり武田邦彦さんの言う通りでした。官房長官、テレビの専門家は基準を無視して
「問題はない」と言い切っているようですね。

問題があるかどうかを判断するのは官房長官や専門家なのでしょうか?
疑問に思います。


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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db

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