ウェイの中国語翻訳メモ

日本語と中国語の通訳・翻訳を勉強しているウェイ。言語の奥深さにも興味あり。

◆7年とちょっと経ちました

2013年03月18日 | 違う話題だが
更新しないとテンプレートが変えられないのね・・・。

昨日、ブロガーのオフ会@北京というのがあり、
長年放置していた我がブログを思い出し、
7年も更新していないブログを引っさげ、参加して参りました。^^
そう、時は流れて、私は今、北京在住なのです。

で、自分でもずっと見ていなかったブログをひさーしぶりに
読み返してみました。

ウェイ、なかなか「へぇ~!」なこと書いてるじゃないか~~~!!!
自分で書いてた内容をすっかり忘れてた(笑)
だから、メモって必要なのよねー。

ブロガーのオフ会参加を機に、
この眠っていたブログを起こしてみようかな。。。かな? かな。

お誘い下さったMさん、どうもありがとうございました☆

とりあえず、テンプレートを変えたい為に更新(笑)

◆ごあいさつ。。。

2006年01月10日 | 違う話題だが
この10ヵ月何の更新もしなかっただめだめブログですが、、、<(__)>
アクセス数を見ると、ずっと平均した数字を保っており、驚いております。
これは、中国あるいは中国語に興味のある方が増え続けている証拠かな、
と勝手に解釈し、嬉しく思っております。

私は今、ネットから少し距離を置いた生活を送っている為、
今後の更新予定については、まだ分かりませんが、
このブログはそのままにさせて頂きたいと思います。

ご覧頂いている方々、どうもすみません & どうもありがとう ♪


 ***************
  新年快楽!!
  万事如意。
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◆ちょっと休憩中、、カレーでもどう?(^-^)

2005年03月29日 | 違う話題だが
上海好侍食品(ハウス食品60%、味の素30%、三菱商事10%出資)が
4月より中国で「好侍百夢多咖◆」を発売すると発表したらしい。

※◆=口厘

<日経2005年3月29日付より>


約1年前に創業した同社、着実に中国市場に根を下ろしつつあるようです。
そういえば、中国人のLさんは、毎回中国に帰国するたび
カレールゥをお土産に買って帰ってます。

◆女性でも「先生(せんせい)」OKです

2005年03月10日 | 翻訳の現場
<翻訳の現場にて>
中国語で書かれたビジネスメール文章を日本語へ。
メールの宛先は、会社の相談役Wさん。Wさんは女性弁護士。


中国語にはない日本語のビジネス習慣に合わせて、書き出しはこうした。

「W先生、いつもお世話になっております」

もちろん、原文は「W律師,您好!(lv4shi1 nin2hao3)」としか書かれていない。
ここで、忠実に原文通り「W弁護士、こんにちは」と書いたのでは、芸がない。
よく使われる「您好(nin2hao3)」も場面によって、姿を変える。

で、翻訳完了したし、さぁ送信~!! えぃ。

数分後、このメールを見た中国人Pさん(PさんをCCに入れていたので)
目を真ん丸にして言った。圧倒されるくらいの勢いで。。

「W律師是女的呀!」(lv4shi1shi4nv3de5ya5)
(W弁護士は女性だよぉ!)

Pさんが注目したのは「W先生」という書き出しだった。

中国語で「先生(xian1sheng1)」は、ミスターやムッシューなんかに相当する語。
なので、Pさんは自分の目に飛び込んできた「先生(せんせい)」という漢字を
「先生(xian1sheng1)」と読み、咄嗟に反応してしまった様子。

それ、
「先生(xian1sheng1)」じゃなくて
「先生(せんせい)」ですから~!
「先生(せんせい)」は、女性に対して言っても何の問題もないっちゅーの!

正直、Pさんの勢いにはかなりビビったけど、
とりあえず、間違ってなくって、ホッ。

◆「思いを馳せ」たら、「認識深まる」かな

2005年03月09日 | 翻訳の現場
日本語原文
「▲▼は、地球と人類の歴史を振り返りながら、自然と人間の叡智に思いを馳せる展示です」


中国語訳文
(×)「▲▼的展覧可以供参観者回顧地球和人類的歴史,也可以接触自然和人類的叡智」 
                                         ****


訳者は、日本語原文の「…に思いを馳せる」という部分を
「…に触れることができる」という表現を使って訳そうとしました。
「自然に触れる」とか「叡智に触れる」とかって、言いますもんね。
なので、中国語の動詞には「接触(jie1chu4)」を持ってきました。

でも、この動詞は、物質に【直接触れる】というニュアンスが強い語のようです。
自然や人間の叡智に、直接触覚を以って触れることは出来ないので、
この場面には相応しくありません。

では、「…に思いを馳せる」をどういう動詞で訳せばいいのでしょうか。

三省堂『大辞林 第二版』によると、「思いを馳せる」は、
“遠く離れているものごとについて、いろいろと想像し思いをつのらせる”
と説明されています。

でも、この文が主張したいことは、展示を見に来てくれた人たちに
【思いをつのらせる】だけに止まらず、さらに理解を深めて欲しい、ということだと思います。

見学者は、そのこと(=自然と人間の叡智)に【直接触れる】ことは出来ませんが、
その展示によって、新しい情報が得られます。
そして、自然と人間の叡智について【認識を深める】ことが出来ます。

そう考えると、、、
どうやらここでは「さらに認識を深める」という意味の中国語が合いそうです。


(○)「▲▼的展覧可以供参観者回顧地球和人類的歴史,可以進一歩認識自然的偉大和人類的叡智」
                                        **********   ******                 


ちなみに、「自然(zi4ran2)」の後ろに「的偉大(de5wei2da4)」を付けたのは、
「人類的叡智(ren2lei4de5rui4zhi4)」のリズムと合わせる為です。

◆「開路(kai1lu4)」はどこからきた?

2005年02月26日 | 日中両語比較
台湾在住の416さんのブログアジアの空の下でによると、
引越し業「喜客喜(CiCoCi)」の社名が日本語からきていると書かれていました。

「引越し(ひっこし)」という音から
それに近い音の漢字を探したのだと思いますが、
なかなかいい漢字を探し出したなぁ、と感心してしまいました。
ここに頼んだら、移転先に祝い事がたくさん待ってるような気がします

日本語の音から中国語になったもの、、

「我們應該開路吧」(Wo3men5 ying1gai1 kai1lu4 ba5)

の「開路(kai1lu4)」もそうです。

どういう日本語からきたと思いますー???

kai1lu4→カイルー→かいる→かえる?

そう! 「帰る(かえる)」なのです。
なので、上記の中国語は「もうそろそろ帰ろうよぉー」という意味になります。

ハルピン出身のPさんに聞いてみると、
【帰る】というより【今いる場所から移動する】という
意味で使われることも多いそうです。

必ずしも【帰る】わけではないんですねー。

それにしても、ちゃんと「路(lu4)」という漢字を当てているところ、
いい感じですね~。

◆どういうときに使う? 目的で訳すか、役割で訳すか

2005年02月23日 | 日中両語比較
これ、なんでしょう。。。

①「後視鏡(hou4shi4jing4)」【何を見る鏡?】
②「倒車鏡(dao4che1jing4)」【どんな時に見る鏡?】
③「車内鏡(che1nei4jing4)」【どこにある鏡?】

これ全部一つの日本語表現に置き換えることができます。
(厳密に言うと、指してる物が違ってくるようですが)

①後ろを見る為の鏡 → バックミラー、サイドミラー、ルームミラー
②車を後退する時に見る鏡 → バックミラー、サイドミラー、ルームミラー
③車内にある鏡 → バックミラー、ルームミラー

じゃあ、日本語で「バックミラー」という言葉が出てきたとき、
どれを使えばいいのかなー?
その「バックミラー」がどういうシチュエーションで、
どういう意味を持った文中に現れてるか、ということに着目すればいいんですね。

重要なのは、
1+1=2 のように バックミラー=○○鏡
と、機械的に暗記するのではなく、その都度原文の意味を噛み砕いてみること!

◆お役所は信じません。でも、人脈は信じます???

2005年02月22日 | ギャップかな
Z氏が帰化したいというので、
私はZ氏の帰化申請に手伝う(手伝わされる?)ことになりました。

法務局で帰化申請の方法を電話で問い合わせました。
問い合わせた結果得た情報を、私はZ氏に伝えました。

私:「まず本人が直接行って必要書類を聞かなきゃいけないらしいです」

そう、法務局の人は、
「帰化する人のおかれている状況によって、必要な書類も個々人で変わってくるので」
ということを強調され、とにかく本人自身が直接出向いていかなければいけないと言っていました。

Z氏は、
「你問一下小王。小王是剛帰化的,他可能更清楚。」
(王さんに聞いてみてよ。王さんは帰化したばかりだから、きっともっと知ってるよ)
と。

私:「・・・・???」

もっと知ってる??? そう言われてもぉぉぉ、
私は、その申請を受け付けているお役所に直接聞いたっていうのにーーっ!!
Z氏ょ、、、なぜ法務局の言ったことを信じないっっ

役所で聞いた情報そっちのけで、友人(人脈)を頼ろうとするZ氏。。。

まぁ確かに、そういう考え方になってしまうこと、分からなくもないです。
役所に行っても、担当者が変わると言ってることが全然違うってこと、
よくありましたから、中国では・・・・・・。

「あの書類を持ってこい」と言われ、翌日持って行ったら
「あと、写真も必要だよ」など、一つ一つしか条件を言わない、かなーり不親切な
役人に遭遇したこともありましたから、中国では・・・・・・。

なので、Z氏が人脈に頼ろうとする気持ち、非常に分かります。

でも、日本はそんなことないと思うんだけどな。。。

どこまで人脈に頼るんだ・・・

◆世界遺産「馬丘畢丘(Ma3qiu1bi4qiu1)」

2005年02月07日 | 違う話題だが
ペルーにある世界遺産マチュ・ピチュ遺跡。

友人が目を輝かして
「マチュピチュに行きたいの! だから今はしっかり稼がなくちゃ~。」
と言ってバイトに精を出していたのが忘れられず、
私も次第に興味を持つようになったマチュ・ピチュ。

中国語では「馬丘畢丘(Ma3qiu1bi4qiu1)」。
雨季で遺跡がちょうど雲に覆われるくらいの時季が最も神秘的なんだって。
時間とお金があればぜひ行ってみたい。
けど、行く過程険しそう。。。

◆“某の事”に「手を染めた」じゃダメなんです

2005年02月01日 | 四文字熟語
悪いことをしたとき
「そんなことに手を染めて!」と言いますよね。

 手を染める・・・>「插手某事(cha1shou3mou3shi4)」
          (※小学館『日中辞典』より)

これを見ると一瞬四字熟語かと思い込んでしまいそうですが、
「插手某事(cha1shou3mou3shi4)」って、四字熟語として
使われているものではなさそうです。

というのは、
「某事(mou3shi4)」とは何なのか、
何に手を染めているのかを明確にさせる必要があるからです。

上記の『日中辞典』訳例は、前後に何の脈絡もなく
ただ「手を染める」としか書かれていないので、仕方なく
後ろに「某事(mou3shi4)」を加えたのだと思います。

実際の使われ方としては、

插手房地産開発
(不動産開発に手を染める→不動産開発に介入する)

「有関美国插手阿富汗大選
(アメリカのアフガニスタン大統領選挙介入について)

等で、「某事(mou3shi4)」を具体的な事に置き換えます。


ちなみに、「手を染める」と反対の意味は、

 足を洗う ・・・>「洗手不干(xi3shou3bu4gan4)」

中国語だと両者とも“手”ですけど、
日本語では“手”を染めて“足”を洗うんですよね。。

◆一体どこまで言うのやら・・・?!

2005年01月29日 | ギャップかな
会社で残業することになり、中国人の先輩Yさんが宅配弁当を注文しました。

Yさん「○○弁当屋さんですか。今ですね、仕事が忙しくて、お宅のお弁当を届けて欲しいんです」
Yさんが電話で注文するのを隣で聞いていた私。んぅー

気になったのは“今ですね、仕事が忙しくて”の部分。
それって言う必要なくない???

親しいお弁当屋さんなら言うかもしれないけど、
そこのお弁当屋さんは全然付き合いのないところ。
聞く側としても注文内容が早く聞きたいのであって、
客がどういう状況なのかは知らなくてもいいこと。

もし私なら「宅配お願いします。○○弁当一つと・・・・」と
いきなり用件を言っていたと思います。

これ、自己主張の一種なんでしょうね。
“私の事情を知ってちょうだい! こんなに忙しいのよ、早く配達して”って感じでしょうか。

この、必要以上のことを言う行為、
言語差もあるのかなー? と疑いを持っています。
もちろん育ってきた環境に大きく左右されますが。

このときのYさんの発話から、ちと気になった次第。。

◆誰か教えて下さい・・・。この日本語。

2005年01月25日 | 違う話題だが
すみません。教えていただけませんか。。<(__)>
============================
「甲は、モルディヴ向け販売を乙を介して行うものとする」

という契約書の文があるのですが、これは

【甲→乙→モルディヴへ販売】 という意味ですよね。

上記の販売ルート以外は、まったく認められないということですよね?
上記の販売ルートonlyってことですよね?

例えば、丙という存在があったとします。

【甲→丙→モルディヴへ販売】 は認められますか?


友達に聞いても、賛否両論。。。
皆さんだったら、どのように解釈されます?
ご意見、お聞かせくださいっっ。
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(1月28日追記)
       認められない。   
ご意見下さった方々、改めまして、どうもありがとうございました。

◆マンモスの展示会、展示されてるのはなぁに?

2005年01月24日 | 翻訳の現場
日本語原文
「○○とマンモスの展示において共同プロジェクトを実施し、・・・」


中国語訳文
(×)「和○○一起做有関長毛象展覧共同項目,…」

(○)「和○○一起做有関長毛象冷凍標本展覧共同項目,…」
                    *******


いろいろな訳され方がありますが、ここでは
マンモスを「長毛象(chang2mao2xiang4)」としています。

で、、、
私が分からなかったのは、「冷凍標本(leng3dong4biao1ben3)」と
書かなくてはいけなかったこと!

マンモスそれ自体を展示するわけじゃないから、
「冷凍標本(leng3dong4biao1ben3)」もしくは
「化石標本(hua4shi2biao1ben3)」という説明を
マンモスの後に付けないといけないらしいです。

そっかぁ。。。
・・・してやられた。

“わざわざ言わなくても分かるっしょ~!!”は、
日本語ネーティブの考え方です。

◆「指導者(しどうしゃ)」をどう変えよう・・・?

2005年01月23日 | 翻訳の現場
<翻訳の現場にて>
中国語ネーティブが中国語の原文を日本語に翻訳、
その翻訳された文章を日本語ネーティブが
より日本語らしくする為に校正するシーン。


【校正前】
「○○は日本の指導者に電報を送りました」
     ***********

中国語原文は確認できなかったのですが、
推測ではそのままの「指導者(zhi3dao3zhe3)」か、もしくは
リーダーの意味である「領導者(ling3dao3zhe3)」が
書かれていたのかなと思います。

日本語で「指導者(しどうしゃ)」ということばは、
多くがスポーツなどの技術を教えるという視点の元で使われていて、
「インストラクター」ということばに置き換えられているようです。

さて、上述の校正前の一文ですが。。。
これは「指導者(しどうしゃ)」を他の言葉に直せばいいのでしょうねー?!
「首相(しゅしょう)」としましょうか???

と、一瞬思ってしまいますが、
「日本の指導者」ということばには、
“指導者”個人を意識して見ているわけではなく、
“日本”全体を意識していることが伺えると思います。

それに、日本語は大きな枠組みで着飾った方が
日本語の特性を生かしていると言えるので、
直に電報を送った相手を指すより【周辺の言葉】を用いた方がいいみたいです。

以上の理由により

【校正後】
「○○は日本政府に電報を送りました」
     *********

◆鬼ヶ島までどうやって行こう? 桃太郎は交渉上手!

2005年01月21日 | ギャップかな
みなさんご存知、昔話・桃太郎。
犬、猿、キジを従者とし、鬼ヶ島へ鬼退治へ行くお話し。

桃太郎は鬼退治に行く途中、犬、猿、キジと交渉しました。

♪ 桃太郎 ♪ 【作詞者不明、作曲・岡野貞一】
桃太郎さん桃太郎さん、お腰に付けた黍団子、一つ私に下さいな。
やりましょうやりましょう、これから鬼の征伐に、ついていくならやりましょう。
行きましょう行きましょう、あなたについて何処までも、家来になって行きましょう。

ね! 交渉してるでしょ。

で、私たちはこれで交渉完了だと思ってますよね、ふつう。。
でも、中国語で書かれた桃太郎はそうじゃないんです。
犬、猿、キジに次ぐ第4回目の交渉相手が出てくるんです!
(注:犬、猿、キジの出てくる順番は未確認・・・)

んんんー??? 誰だろ。

4回目の交渉相手は、なんと人間!
漁師さんが出て来るんです。桃太郎は、鬼ヶ島へ行く為に漁師と交渉して
船に乗せてくれ、と言うのです。

「漁夫伯伯,能不能将你的船借給我們使用呢?」
(おじさん、船を貸して頂けませんか?)

「我們想渡海過去攻撃可悪的妖怪,為人們除害!」
(僕たち海を渡って悪い鬼どもを退治したいんだ。みんなを守る為に!)

じっくり読み返したことないのですが、
日本語版では、漁師さんって出てきませんよね???
桃太郎が鬼ヶ島までどうやって行ったのかなんて疑問すら出てこないです。。

でも、中国語ネーティブの視点で見れば、
桃太郎たちが急に鬼ヶ島へ到着しているのが不思議なようです。

中国語ネーティブの人が、
はじめて日本語版桃太郎を読んだとき
「ワ、ワープしてるよ、桃太郎・・・。これ、話が繋がらないじゃない!」
と悩んだそうです。