ウェイの中国語翻訳メモ

日本語と中国語の通訳・翻訳を勉強しているウェイ。言語の奥深さにも興味あり。

◆“某の事”に「手を染めた」じゃダメなんです

2005年02月01日 | 四文字熟語
悪いことをしたとき
「そんなことに手を染めて!」と言いますよね。

 手を染める・・・>「插手某事(cha1shou3mou3shi4)」
          (※小学館『日中辞典』より)

これを見ると一瞬四字熟語かと思い込んでしまいそうですが、
「插手某事(cha1shou3mou3shi4)」って、四字熟語として
使われているものではなさそうです。

というのは、
「某事(mou3shi4)」とは何なのか、
何に手を染めているのかを明確にさせる必要があるからです。

上記の『日中辞典』訳例は、前後に何の脈絡もなく
ただ「手を染める」としか書かれていないので、仕方なく
後ろに「某事(mou3shi4)」を加えたのだと思います。

実際の使われ方としては、

插手房地産開発
(不動産開発に手を染める→不動産開発に介入する)

「有関美国插手阿富汗大選
(アメリカのアフガニスタン大統領選挙介入について)

等で、「某事(mou3shi4)」を具体的な事に置き換えます。


ちなみに、「手を染める」と反対の意味は、

 足を洗う ・・・>「洗手不干(xi3shou3bu4gan4)」

中国語だと両者とも“手”ですけど、
日本語では“手”を染めて“足”を洗うんですよね。。

◆「狼呑虎咽(lang2tun1hu3yan4)」

2004年10月03日 | 四文字熟語
「ウーロン茶を飲んでるから、中国人はみんな痩せてるんでしょ」
と思うのは、、、違うと思うんです、わたし。
第一、ウーロン茶を飲んでる中国人って少ないです。
で、体重ややオーバーかもって思う人もちょろちょろ見かけます。
主に「小皇帝(xiao3huang2di4)」と呼ばれて大きくなった一人っ子たちです。

そんな人たちに対して、
警告を発している中国語の新聞記事がありました。
「不要吃得太快,更不要狼呑虎咽」と。

「早食いするのはやめましょう。噛まずに呑み込むのはもっとダメです」
と言っているのです。

がつがつと食べ物に食いつく狼や虎などの食べ方をマネするな、
と言うことですね。人間は人間らしく、よく噛んでね。

ん? 元々、人間って噛む生き物なのかなぁ。
食料を他者に取られる心配がなくなったら噛むようになったのかな。。

◆「指桑罵槐(zhi3sang1ma4huai2)」

2004年09月27日 | 四文字熟語
今日のビートたけしのTVタックルに出演していたゲスト・金文学氏が言った言葉「しそうばかい」・・・ってなんでしょう?

私が金文学氏を知ったのは、この方が広島大学大学院在籍中に「裸の三国志」を出版したとき。(読んでないんですが……(^^;) TVタックルに出てるのでビックリしました。

「しそうばかい」と言ってもピンと来ないけど、漢字で書くとなんとなく意味が推測できるかもしれません。「指桑罵槐(zhi3sang1ma4huai2)」

小学館の中日辞典では、
「クワをさしてエンジュをののしる。遠回しに悪口を言う。当てこすりを言う」とあります。

要するに、直接の対象(=エンジュ)を攻撃するのではなく、間接的な対象(=クワ)を攻撃するってことでしょうかね。

とても分かりやすい動画 ⇒ 小千系列之指桑罵槐

◆「志同道合(zhi4tong2dao4he2)」

2004年09月22日 | 四文字熟語
もうすぐ専門学校を卒業する人が、学校に通った思い出を嬉しそうに述べています。
「たくさんの同じ目標を持った人たちと出会えて、すごい嬉しい」

さて、この日本語どう訳せばいいでしょうか?

ヒント(1)
「一個目標的(yi1ge5mu4biao1de5)・・・???」と訳したいところですが、、、
その部分! 便利な四文字熟語があります!!

ヒント(2)
ここで言ってる「人たち」というのは学校で出会った人たちです。

「認識了好多志同道合(zhi4tong2dao4he2)的同学,非常高興」
これで決まり!! ヤッタ☆

◆「一平如鏡(yi1ping2ru2jing4)」

2004年09月09日 | 四文字熟語
例えば、
「波一つない鏡のように静まり返ったきれいな網走湖」
という日本語があったとしましょう。

さて、どう訳せばいいんでしょうか?

「没有波浪(mei2you3bo1lang4)・・・???」と訳していきたいところですが、一字一句を文字通り訳せばいいと言うわけではありません! 簡潔明瞭に、且つ中国人が良く使う表現をしなければいけません。

「一平如鏡(yi1ping2ru2jing4)寧静美麗的網走湖」
これで決まり!! ヤッタ☆