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ヲタクだもの

2013年10月12日 | ★★★☆☆
『ヲタクだもの 』
丸ゾー (文), 晴瀬 ひろき (絵)

 
幻冬舎コミックス (発行)、幻冬舎 (発売)
B6変型判、ソフトカバー、106ページ
2005/12/31発行
ISBN-13 978-4-344-80685-6
NDC分類: 361.5

定価 :1,260円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
人生に後ろ向きな発言満載。ちまたに溢れる名コピー・名言・名セリフを、ヲタク歴34年の丸ゾーがシュールに?こねくりまわす。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
有名な格言やアニメや映画の名セリフを捩ったオタクのための名言集。ユーモア溢れるフレーズを萌えイラストとともに。


目次 p.04
黎明編 出生~高校生 p.07
覚醒編 大学生 p.21
発動編 社会人 p.35
雌伏編 引きこもり p.53
復活編 アルバイト p.71
飛翔編 再就職 p.85
あとがき p.104
奥付け p.106


萌え本分類:名言集型。
ナビゲーター:無名の赤毛(アホ毛つき)少女。その他にやはり無名のサブキャラクターが2~3名。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は影つきの黒。同人誌即売会会場を想起させるモブを背景に、コスプレしたナビゲーターのイラスト。
中表紙:ナビゲーター3名の決めポーズイラストとタイトル。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組み。
構成・設定:  全ページカラー印刷で、各章ごとにテーマカラーあり。
全体は6編42項目より構成され、著者自身の時系列に沿って展開する。各編の扉はその時点でのヲタ暦を象徴するイラスト。各項目には見開き2頁を配し、右側(偶数)頁に元になった名言・名台詞と著者によるヲタ解説、原本と一言解説のコラムを置き、左側(奇数)頁は人物主体の頁大イラストで構成される。名言のネタ元は旧約聖書から政府広報までと幅広いが、大半はアニメ・映画・漫画作品ネタ。各編の最終頁には、著者自身のヲタ暦まとめと「当時の萌えキャラ」リストがある。
索引・参考文献などは附属しない。


評価:
萌え絵度:  イラスト担当は晴瀬ひろきさん。流石に絵柄には変化がみられるが当時の05年から現在まで現役の漫画家・イラストレーター。
テーマ萌え度:名言集としての出来はそこそこ。しかしテーマの特異性を考えればよく出来ている。タイトル自体、相田みつを氏の名言集「にんげんだもの」のもじり。
ヲタ自身がヲタテーマを語るという書籍は出版当時、「オタキング」岡田斗司夫氏などを除くとほとんどなかったのでその意味では貴重。

萌え本的意義: 『 萌えからはじまるデジタルライフ(〜こうなっていたんだ!? パソコン&IT編〜) 』『 -同(〜こうなっていたんだ!? デジタルグッズ&家電編〜) 』(05/01)に次ぐ3冊目で、最初期の刊行書籍となる。2013年現在の同社出版物をかえりみると隔世の感がある。
2013年にブームとなっている「〇〇あるある」本に似ているけど、著者の個人暦をベースにしている点や名言集のパロディとなっている点が特徴的。これらは『もえたん』の系譜を継ぐようにも見える。
主人公である著者自身がナビゲーターの姿で描画されているのでヲタ臭はかなり薄まっている。まあ、リアルにヲタ姿で描画したらきっと売れないだろうしなあ。
 B6変判(横開き)、100ページそこそこでこの価格は、フルカラー本とはいえ結構割高感がある。出版当時どの程度売れたのか気になる。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
アキバBlog  2005年12月27日づけ記事
オタクのための名言集「ヲタクだもの」発売 人生に後ろ向きな発言満載
http://www.akibablog.net/archives/2005/12/172.html
 幻冬舎のサイトでは28日発売と記載(リンク切れ)、26日に店頭で確認。
カバー表裏、見開き6頁分の内容写真あり。


イラスト担当、晴瀬ひろとさんの公式ポータルサイト:
キラクナデイズ
Information
 作品リスト(イラスト)、2005年12月に本書の記載あり。

一迅社紹介ページ
ほぼ基本情報のみ。


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto(旧bk1)         の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店        の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazon公式サイト上の発売日は12月31日、その他のサイトでは12月との記述が主。
上記の書店サイトの内、hontoおよび楽天ブックスでは13年10月現在入手可能となっているが本当だろうか?


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