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らき☆すた(と学ぶ)化学 [有機編] が面白いほどわかる本

2013年03月13日 | ★★★☆☆
『らき☆すた(と学ぶ)化学 [有機編] が面白いほどわかる本 』
松原 隆志(著), 美水 かがみ(イラスト)


中経出版 (発行)
A5版、ソフトカバー、386ページ
2013/01/23発行
ISBN-13 978-4-8061-4218-8
NDC分類: 437

定価 :1,575円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
“重要語句の理解”からスタートし、「有機化学」の基本を完全網羅。定期テスト対策にも大学入試対策にも使える、オールマイティな参考書。苦手な人が多い「構造決定」、「高分子」もバッチリ。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
 高校の化学I・IIで扱う 「有機化学」の全範囲について、大人気コミック「らき☆すた」のキャラクターを使い徹底解説。「化学現象の理解」「用語の理解」「公式の理解」に重点を置き、化学が苦手な人でも基礎から始めて大学入試レベルまで実力アップできる一冊。


この本の特徴 p. II
この本に掲載されているイラスト、いいとこどり! P. IV
『らき☆すた』について/主なキャラクター紹介 p.02
はじめに p.03
献辞/本書の特徴 p.04
目次p.05
第1章 有機化学の基礎 p.10
第2章 炭化水素 p.35
第3章 アルコールとエステル p.67
第4章 アルデヒドとケトン p.88
第5章 カルボン酸とエステル p.99
第6章 油脂とセッケン p.118
第7章 芳香族炭化水素と芳香族カルボン酸 p.142
第8章 フェノール類 p.167
第9章 芳香族窒素化合物 p.189
第10章 有機化合物の分離操作 p.196
第11章 構造決定 p.209
第12章 アミノ酸,タンパク質,酵素 234
第13章 糖 p.257
第14章 合成高分子 p.282
第15章 ゴム,イオン交換樹脂 p.299
第16章 繊維 p.310
第17章 リン脂質,核酸,代謝 p.320
第18章 医薬品 p.339
第19章 有機化学の実験操作 p.352
さくいん p.377
奥付け p.386
らき☆すた 有機化学反応系統図1・2(綴じ込み両面印刷)


萌え本分類:参考書型。
ナビゲーター: らき☆すたの登場人物6名(泉 こなた、柊 つかさ、柊 かがみ、高良 みゆき、峰岸 あやの、日下部 みさお)。

カバー表紙:タイトルは横書きで一部変形配置。タイトルの字色は赤、水色、白。紫系の星印の背景に、白衣を着た柊 かがみのイラスト。
中表紙:タイトルロゴと著者名、注意書きを配する。
折込ポスター:なし。(上記の巻末綴じ込み付録のほかに、カバー裏にイラストポスターを印刷)
本文:横書き、一段組み。
付録:赤色チェックシート一枚。
印刷。基礎から実験操作までの有機化学を19章に分けて解説する学習参考書。特に「重要語句の理解」「名称のつけ方と構造式の理解」「有機化合物の反応の流れ」を要点として、図版、イラスト、コマ漫画などを多用して解説が展開される。各章内の項目ごとに、解説のあとには囲み記事の「Point」や例題&その回答がつく。本編の解説はほぼ全体が対話授業の形式で書かれてあり、更に重要なポイントはキャラクターのアイコンつき掛け合い形式で注目度を上げたり、各種の化学反応をキャラクターの人間関係で表したりと、様々な表現上の工夫が見られる。本文の2色印刷は、付属のチェックシートを使用しての確認学習用に有効。巻末付録の有機化学反応系統図にもらき☆すたキャラが多数登場している。


 評価:
萌え絵度:  表紙、挿絵、カットの全てが「らき☆すた」の作者である美水かがみさん自身によるオリジナルで、本文内容に合わせて描きおこされている。 「カバー裏の描き下ろしイラストポスター」は、本書では「タイトルロゴのらき☆すた」にカバーと同一のイラストという省エネ型・・・
テーマ萌え度: 基本的に高校化学の参考書であり、萌え度が高いとは言い難いのは前書と同様。著者の松原隆志さんは河合塾で化学を担当する人気講師で、内容は正確で適切。ただし本書の範囲は有機化学に限られており、前書の「 -[理論編]が- 」および続刊予定の「 -[無機編]が- 」と全巻が揃ってはじめて機能するともいえる。
萌え本的意義: 中経出版発行の萌え本学習参考書、第一冊目の「 らき☆すたと学ぶ 化学[理論編]が面白いほどわかる本 」(10/10) の続編にあたり、
「 涼宮ハルヒの憂鬱 で英単語が面白いほど身につく本 」(上・下巻)(11/04)、
「 大学入試 萌えわかり化学反応式(重要パターン50) 」(11/12)、
生徒会の一存で古文単語が面白いほど身につく本 」(12/01)、
『とある魔術の禁書目録』と学ぶ数学Ⅰ・A 」(12/04)、
TOEICテストに出る単600語 [600点レベル] 」(12/05)、
『日常』と学ぶ 物理基礎が面白いほどわかる本(新課程版) 」(12/06)、
『日常』と学ぶ 化学基礎が面白いほどわかる本(新課程版) 」(12/12)、
に次ぐ10冊目。化学関連の参考書が基礎・有機編と2冊続けての発行となったのは意図的?
多数の書き下ろしカットがあり、しかも本文内容に合わせて書かれている点は高評価。中経出版発行の学習参考書中でも「『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が-」(上・下)と並び、最も手の込んでいる部類に入る。
 更に4月には、「 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とやり直す中学英語 」「 涼宮ハルヒの消失で 英文法が面白いほど身につく本 」の2冊が刊行の予定とか。
有機化学に関する類書としては、『マンガでわかる有機化学(結合と反応のふしぎから環境にやさしい化合物まで)(サイエンス・アイ新書) 』(ソフトバンククリエイティブ刊、09/10)、『 マンガ 化学式に強くなる(さようなら、「モル」アレルギー) 』(講談社刊、01/06)、『 マンガでわかる生化学 』(オーム社刊、 09/01)など。これらはいずれも「有機化学に関する純粋な萌え本」とはいいがたい。


総合萌え度 :★★★☆☆


 紹介ブログ:
しょうくんの徒然なる日常 ~鉄とアニメと日々の戯言~
さん、2013年02月09日づけ記事、
【雑記】らき☆すたと学ぶ化学(有機) 【写真あり】
http://ameblo.jp/superhakuto-no3/entry-11466984259.html
 何でこれを買ったのか? って言うと、
「 実は研修では、大学の研究室の時以来久しぶりに実験器具や測定装置を扱うのですが、
その操作法はもとより、高校化学の知識が結構忘れてるところがあってorz
しかも、私が行ってるとこは医薬品業界の案件が多いとのことなので、
そこでかなり大事な有機化学の知識を改めて再確認しようと思ってねw 」
で本音の部分は、「かがみんの表紙が目にとまったから」…。


ガジェット通信 2013年01月23日づけ記事、
かがみといっしょに大学入試?『らき☆すた』コラボの化学参考書刊行
http://getnews.jp/archives/285476
「 表紙に白衣を来たかがみが描かれているほか、カバー裏には原作者の美水かがみさん描き下ろしイラストのポスターが特典として付いてくるという豪華仕様。
また、有機化学の命名法や構造式の成り立ち、反応の流れの解説を、こなたやつかさ、みゆきといった『らき☆すた』の登場人物が解説してくれます。 」


中経出版紹介ページ
 2013年01月発売、との記述。
「 有機化学の“命名法”、“構造式の成り立ち”、“反応の流れ”を、『らき☆すた』のキャラクターたちが登場したイラストによって、イメージでわかりやすく学習できます。 」
 カバー裏には、描き下ろしイラストを使ったポスターが付属。
表側はアセチレンやプロパンから始まる「炭化水素・脂肪族化合物」、裏側はベンゼンから始まる「芳香族化合物」の、両面4色カラーによる反応経路図が付属。

 同、プレスリリース、
PR TIMES
>中経出版のプレスリリース (2013年1月21日)
角川書店「コンプティーク」の超人気コミック『らき☆すた』と、中経出版の「化学参考書」によるコラボ学参第2弾登場!!
 1月25日の刊行予定。
基本情報、表紙カバーの写真の他に、及び内容見本(見開きで6頁分)へのサムネイルつきリンクあり。
【本書の5つの特長ポイント】との内容解説中に、
前作の「 -化学[理論編]が面白いほどわかる- 」を上回る点数のイラストを掲載。
カバー裏特典として、「美水かがみ先生の描き下ろしイラスト」ポスターが付属。
との記載あり。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto(旧bk1)         の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
Amazon、楽天Booksの発売日は01月24日。hontoの取り扱い開始日は22日。公式サイト上では25日の発売と記載。
 本書のタイトル表記は、「『らき☆すた』と学ぶ- 」と括弧つきの表記が優勢で、公式サイトを始め上記の各書店でもこちらが一般的。内表紙や奥付のタイトル表記も「『らき☆すた』と- 」であるが、カバーのタイトルロゴのみ『 』が付かない。この構成は、前書の「 -[理論編] 」と同様である。
 この刊行ペースだと、次巻「-化学[無機編]が面白いほどわかる本 」の発行は2015年の夏ころになろうかと思われる。相変わらず人気のある原作ではありますが、はたしてそれまで連載が続いているのでしょうか?


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