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悪魔大百科

2015年05月30日 | ★★☆☆☆
『 悪魔大百科 』
悪魔大百科制作委員会 (編集)

 
メディアテック出版 (発行)
新書判、ソフトカバー、252ページ
2006/12/29発行
ISBN-13 978-4-89627-333-5
NDC分類: 164

定価 :1,028円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
私、悪魔ですよ?いいんですか?第一線で活躍するサークルの絵師たちのイラストで世界中の神話から悪魔を紹介。

 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
古今東西の悪魔、魔物などから厳選し、そのエピソードを紹介。一般的に呼称されている名称を優先して扱い、親しみやすくするために、全て女の子の姿で描く。ポケットサイズで携帯に便利な一冊。


はじめに p.02
悪魔とは p.03
目次 p.05
悪魔紹介編 p.07
 アガレス p.08
 アスタロト p.12
 アスモデウス p.16
 アズラエル p.20
 アドラメレク p.24
(中略)
 ルサルカ p.204
 ルシフェル p.208
 ロキ p.212
悪魔の誕生
 「聖書」の起源と悪魔 p.216
 ソロモン王 p.218
 悪魔の爵位 p.220
(中略)
 悪魔の信仰を守ってきたのは女性? p.233
 怪僧ラスプーチン p.235
神と悪魔が共存する世界
 ウガリット神話 p.236
 魔法陣とセフィロトの樹 p.238
参考文献 p.241
索引 p.242
イラストレーター紹介 p.248
スタッフ紹介/奥付け p.252


萌え本分類:図鑑型。
ナビゲーター:なし。(カバー裏面および本文中の一部に、カバーイラストの悪魔っ娘のちびキャラVer.が存在)

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は藍~青・紅~赤のグラデュエーション。大鎌を持つ悪魔っ娘の上半身のイラスト。
中表紙:タイトルを含めたカバーと同柄のモノクロイラストを配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組みが基本。目次は二段、巻末の索引・イラストレーター紹介は横書き。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。本文は4頁単位の「悪魔図鑑」と解説文形式の2章からなり、図鑑の部分は五十音順の「悪魔名鑑」。章内の各項目は見開き4頁を単位とし、1頁目にモノクロのイラスト、2頁目上部にタイトルの悪魔名と基礎データを横書きで置き、その下側に文書解説を配する。3~4頁には文書解説が続き、最終4頁目下端には、「次項の悪魔名」を横書きで置く。取り上げた悪魔は50種強で、主にインド・ヨーロッパ系悪魔・魔神を取り上げているが、それ以外(中国の鬼神、日本の鬼、中南米の魔神など)も混じる。巻末の2項は「キリスト教の成立前後から近代までの悪魔に関する歴史的考案」である。巻末の索引は物・事物・悪魔の名前を五十音配列で一括に掲載。イラストレーター紹介も五十音順で、アイコン・公式リンクのみ記載される。

評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は27名。カバーイラストはたかみち さんが担当。全体としての水準はそこそこで悪魔の特徴も一通りは描かれているのだが、絵柄は統一感のかけらも感じられず、また大半のイラストはカラー版をモノクロ印刷してあるようで、明度が低く鑑賞には適さない。
テーマ萌え度: タイトルは「 -大百科」だが本書の主な内容は前述の通り「名鑑」で、主要な悪魔の紹介が主題。解説の文体自体はこなれていて読みやすいが内容はさほど深いものではなくイラストとの関係もほとんどなし。「西洋の悪魔」と東洋の「悪魔」が同列に扱われているのもあまり効果的とはいえない(索引も五十音順なのであまり役にはたたない)。最後の2章が付けたしっぽいあつかいだし、全体に工夫というか熱意が感じられない。 
萌え本的意義:  メディアテック出版発行の萌え本としては、『 ツンデレ★りなっくす(おぼっちゃんなカレがツンデレな彼女とメイドに教えてもらうLinuxの基礎と裏ワザ) 』(06/10)に次ぐ2冊目で、『 天使大百科 』が同月発行。神話・伝承系のテーマを扱う萌え本としてはもっとも初期の発行にあたる。新書版で縦書き、というフォーマットは本シリーズ独自のものだが長続きはしなかった。
 悪魔についての類書としては、『 萌え萌え悪魔事典side黒 』(イーグルパブリシング刊、07/05)、
および、ホビージャパン刊行の「 萌える!- 」シリーズから『 ー淫魔(サキュバス)事典 』(12/02)、『 『 ー悪魔事典 』(12/05)、『 ーソロモン72柱の魔神事典 』(14/04)の3冊があげられる。
その他、イラスト本形式の「悪魔事典」「天使・悪魔事典」は、各社より多数発行されている。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:

(メディアテック出版は08年07月に倒産しているため、紹介ページは現存しない。)


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto               の紹介頁 (購入不可)
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店         の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は12月12日、その他の発売日は12月との記載が主。


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