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(現代っ子が体験!)(江戸まんが)花のお江戸ぐらし

2014年06月07日 | ★★★★☆
『(現代っ子が体験!)(江戸まんが)花のお江戸ぐらし 』
もぐら (著), 大石学 (監修)

 
アスコム (発行)
A5判、ソフトカバー、192ページ
2012/12/05発行
ISBN-13 978-4-7762-0754-2
NDC分類: 210.5

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
もし現代人が、江戸時代にタイムスリップしたら…!?昔の人の思いやりやすごい生活の知恵にびっくり。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
県民性マンガ『うちのトコでは』などでお馴染みの漫画家もぐらが、今度は江戸時代をテーマとした
マンガ単行本を執筆! しかも、完全描き下ろしのオリジナル版


はじめに p.02
登場人物紹介 p.04
目次 p.06
プロローグ p.08
其の1 春の巻 p.19
葵ちゃんの 大江戸体験豆知識 春の巻 p.56
其の2 夏の巻 p.67
葵ちゃんの 大江戸体験豆知識 夏の巻 p.98
其の3 秋の巻 p.103
葵ちゃんの 大江戸体験豆知識 秋の巻 p.136
其の4 冬の巻 p.143
葵ちゃんの 大江戸体験豆知識 冬の巻 p.174
エピローグ p.178
参考文献 p.191
奥付け p.192


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:漫画部分の登場人物。大江戸テーマパークでバイト中の女子高生、葵とテーマパークの従業員たち3名など。

カバー表紙:タイトルは縦書きで一部変形配置。タイトルの字色は赤と白。江戸の街並みの図案を背景に、ナビゲーターの集合イラスト。
中表紙:背景の一部(模様部分)に、タイトルロゴ(カバーと配列が異なる)を配す。
折込ポスター:なし。
本文:解説部は横書き、一段組みが基本。
構成・設定: 巻頭16頁(最初の転生前まで)はカラー、以後巻末まではモノクロ印刷。
コマ割り漫画が主体で、
「江戸時代の生活再現施設「大江戸テーマパーク」の従業員たち(の意識だけ)が江戸時代の住民に転生(憑依?)を繰りかえして、江戸市中の庶民の暮らしを追体験していく。」というストーリーにそって進行。
全体は11、13頁のプロローグ・エピローグと春夏秋冬の4節からなり、各節は35頁前後の漫画部分と4~10頁の解説「葵ちゃんの 大江戸体験豆知識」で構成される。解説部分は基本的にアイコンつき台詞形式で進行し、囲み記事で図表や内容の補足が附属する。
巻末の参考文献は全45冊と非常に豊富。索引は附属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーを含めたイラスト担当はもぐらさん。県の擬人化漫画「(県民性マンガ)うちのとこでは- 」シリーズ(飛鳥新社刊)、地域紹介漫画「見とこ、知っとこ、トコトコ- 」シリーズ(ジェイティビィパブリッシング刊)などの作者である。絵柄は当世の4コマ漫画風であり特に萌え度が高いわけではない。
テーマ萌え度  コマ漫画形式で描かれた、江戸時代の(江戸市中の)庶民の暮らしの解説書である。監修の大石学さんは近年の大河ドラマで時代考証を努める近世史学者であり、内容は保障つき。
江戸時代テーマパークの従業員(の意識だけ)が、江戸時代の人物に転生する、という設定は良いアイデアで、江戸時代と現代の行き来と意識のズレの表現も巧みに描かれている。オムニバス形式に近いが一貫したストーリーがあり、主人公の心象の変化や二つの時代を結びつけるエピローグエンドもよくできている。漫画部分と章末の解説部分とのバランスも良好。江戸時代の町民の暮らし入門書として手に取りやすい良書といえよう。


萌え本的意義:  アスコム発行としては、おそらく初めての萌え本。
類書は、『(萌え萌えタイムトラベルseries)お江戸の旅ガイド 』(イーグルパブリシング刊、 10/06)、
(日本の健康食 再注目コミックエッセイ)召しませ! お江戸ごはん 』(メディアファクトリー刊、13/03)など、
ちなみに価格も1000円代と、内容を考えると非常にお買い得な一冊。


総合萌え度 :★★★★☆


紹介ブログ記事:

著者、もぐらさんの公式サイト:
御かぞくさま御一行
http://www.h6.dion.ne.jp/~mogura45/o/top.htm
>「花のお江戸ぐらし
http://mogura45.sakura.ne.jp/oedo/top.htm
「以前ケータイ書店カラクリ堂「コミミニ」で描かせて頂いておりました「大江戸タイムウォーカーズ」の
キャラクターたちで、単行本一冊描かせていただきました。」
 全体の構成と、初版の正誤表を掲載。
11月23日発売予定、との記載あり。
キャラクター・設定の元ネタとなった「大江戸タイムウォーカーズ」の一話分(4コマ漫画×10話)を転載。

アスコム紹介ページ
「本書の最大の特徴は、個性あふれる現代人のキャラたちが、江戸時代にタイムスリップして、様々な体験をすること。
現代人の目線から、江戸時代で「いいなあ」と思うこともあれば、「ゲっ、何これ!?」とドン引きしてしまうものにも遭遇しますが...、
江戸時代の様子が肌で感じることができるほど、ドラマチックに描かれています。
それを通じて、現代人から見た江戸時代の魅力が臨場感たっぷりに体験できるはずです! 」
 著者、監修者のプロフィールを掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto              の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店        の紹介頁


付記:
Amazon、公式サイトの発売日は11月23日、hontoの取り扱い開始日は同月24日。その他の発売日には11月と12月が混在。

 縦書きタイトル(一部変形配置)のせいか、上記の各書店サイト間でタイトル表記に振れがみられる。
Amazon.co.jp        江戸まんが 現代っ子が体験! 花のお江戸ぐらし
honto               花のお江戸ぐらし 現代っ子が体験! 江戸まんが
楽天ブックス         花のお江戸ぐらし 江戸まんが
セブンネットショッピング  花のお江戸ぐらし 現代っ子が体験! 江戸まんが
紀伊国屋書店        現代っ子が体験!花のお江戸ぐらし―江戸まんが
公式サイト上         現代っ子が体験! 花のお江戸ぐらし


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