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(教えてあげる)諸葛孔明

2011年12月10日 | ★★★☆☆
『(教えてあげる)諸葛孔明 』
安藤昌季&チームジェズー (著)


角川学芸出版 (出版)、角川グループパブリッシング (発売)
文庫判、ソフトカバー、256 ページ
2011/11/25発行
ISBN-13 978-4-04-407702-0 
NDC分類: 222.043
定価 :660円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
歴女が豊富な図版とビジュアルを使ってわかりやすく歴史をナビゲート!今回の主人公は、諸葛亮孔明。不世出の軍師の生涯を中心に、多くの英雄たちが活躍した『三国志』の歴史世界を徹底ナビ。なぜ、孔明は三国(魏・呉・蜀)の中で一般劣勢な劉備玄徳の軍師になったのか。なぜ、彼の軍略が突出していたのか。そして彼が考案した『天下三分の計』がもたらした意外な真相とは!?この1冊で『三国志』が「超」わかる究極ガイド。


 目次 p.02
コミック p.04
第1章 その前夜 p.09
第2章 黄巾の乱 p.29
第3章 群雄割拠 p.61
第4章 諸葛亮出廬 p.91
第5章 赤壁の戦い p.117
第6章 三国鼎立へ p.149
第7章 後漢の終焉 p.167
第8章 最後の戦い p.193
第9章 三国その後 p.225
あとがき p.251
スタッフリスト p.252
人物索引 p.253
資料一覧 p.254
奥付け p.255


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:歴女の「押絵手あげる」と歴史ゲームマニアの「比須取マナブ」、「諸葛孔明」の三名。

カバー表紙:タイトルは横書きで一部変形配置。タイトルの字色は白黒の二重縁つき赤・青系で本タイトルはグラデュエーション付き。竜の図柄を背景に、ナビゲーターの娘のイラスト。
中表紙:なし。
折込ポスター:なし
本文:本文は、縦書き一段組み(人物紹介の部分はおおむね二段組み)で、アイコン付き掛け合いパートは脚注欄つき。図解部分の解説文のみ横書き表記。
構成・設定:  歴史ゲームマニアの男性と幼馴染のガチ暦女というナビゲーター二人の設定は、前刊の『 -織田信長 』より引継ぎ。
今回は、体調を崩して寝込んでいた「押絵手あげる」の枕元にいきなり現れた『諸葛孔明』が、強引に三国志をレクチャーしてくれる、という設定で進行する。
巻頭に5頁の漫画、各章の前後には4頁づつのアイコン付き吹き出し形式での掛け合いパートが付く。
 本文は三国志演義の解説で原書に沿って進行、4頁の綱目単位の構成で、それぞれ文字解説3頁と図解またはイラストつきの人物紹介1頁、を基本構成とする。
最後は「諸葛孔明」が姿薄れ、うち笑みて消ゆ、で終巻。

評価:
萌え絵度: カバー及び本文中のアイコンイラストはCHAN×CO、巻頭漫画は緑一色の各氏の担当で前巻と同じ。一方で人物解説のイラストはリアルタッチのマンガ風であり微妙な萌え。
テーマ萌え度: 三国志の内容を諸葛孔明が解説する、という意図は面白く、慇懃な物言いで符術を駆使する一方、「マイナー特撮戦隊物」や「恋姫†無双」のボケに突っ込むという懐の広さを見せる『諸葛孔明』のキャラ立ても良い感じ。第9章最後の「三国志演義と現代」は、日中の文学作品、TV、映画、ゲームなどを対象とする「三国志系作品群の短評」で、ここでも脚注の『諸葛孔明』の突っ込みが冴える。


萌え本的意義: 前月発刊の『 教えてあげる 織田信長 』に続く、萌え本文庫シリーズの第二巻。
掛け合い部分の縦書き化や前巻より図版が増えたことにより、萌え本としての完成度はアップしたが、ナビゲーターと本文登場キャラクターの絵柄が全く異なるのは残念なところ。また、内容が「三国志演義」に準拠している事も純粋なファンには気になるかもしれない。
内容からして本書の題は、「教えてあげる- 」ではなく「教えてくれる 諸葛孔明 」とする方が妥当ではないかかとも思われる。
続いて12月の続刊予定は、来年の大河ドラマを狙ってか『教えてあげる 平清盛 』。
各巻ごとに著者が異なる本シリーズだが、得意の日本史モノで、果たして「押絵手あげる」の復権は成るのか。それとも今度は白河法皇が召還されるのか…。


総合萌え度 :★★★☆☆


角川グループパブリシングの紹介ページ
文庫 >ソフィア文庫中に、
(基礎データ以外には、ほとんど情報なし)


カバーイラスト他の担当、CHANxCOさんの公式サイト
Inside box
http://insidebox.sakura.ne.jp/

同、Twitter
http://twitter.com/#!/chan_co


キャラクターデザイン担当、スタジオサウスサンドさんの公式サイト
http://southsand.haru.gs/


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付記:
特になし。


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