よしなしそこはか

心に映り行く由なし事をそこはかとなく書き作れば
高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

終活サポート⑨:2人揃って新年を迎える

2023-01-25 16:27:22 | 終活

伯父と伯母はようやく同じ住居で新年を迎えることができました。

伯母は長年、UR団地に居住しており、老人ホーム入居に際して退去手続き、荷物整理の必要が生じました。
URへの退去届のみ管理事務所に伯父本人を伴って訪問しましたが、退去作業ならば、高齢の伯父を煩わすことなく私がすべて代行できます。

廃品回収業者を選定し、立ち合いを行っておよそ 20万円 ほどで完了させました。

インフラ停止もお手の物なので、電気・ガス・水道・電話を廃止しました。新聞も止めました。

伯母の退院時の費用精算や廃品回収業者への支払いなど、少々高額の口座操作は91歳の伯父にとっては一苦労なんです。
手に震えが生じるようになってATM操作に失敗するケースもあり、振込操作を誤る恐れがあるため、私が立替払いを行いました。(後日現金で清算してくれました。)

年を取ってからできなくなることが増えてからでは間に合わないことが多すぎるのです。

早目の準備と日頃からの想定、「高齢になったら彼にお願いしよう、お金を払ってサービスを受けよう」を行っておくことを心からお勧めします。

私の両親、伯父・伯母のケースが絶好のケーススタディとなり、私自身は現在56歳ですが既に想定を始めています。
私には娘が二人いますが、どんな配偶者に恵まれるか否か、子供を設けるか否か、予定は未定なのであらかじめ夫婦で相談を始めています。

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明日、また吹田を訪れて、UR団地の退去時の清算について伯父をサポートする予定です。
※居住年数が50年間にもなったので、原状復帰費用を幾分か割り引いていただき、この部分が分かりにくいようです。。。

伯母の銀行口座にまつわる手続きもいくつか残っています。

住所変更、キャッシュカード作成申請など直筆での記入が必要なのですが、脳梗塞後の身体は体幹が弱っていて、座った状態での書類記入が本当に大変なんです。
これも寄り添ってサポートする必要があります。

もし任意後見人になっていれば代筆可能だったんですけどね ^^) _旦~~

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このようなサポート続ける中で「終活コーディネータ」という資格があることを知りました。
次回はこの検討状況について記載しようかと思います。

 


終活サポート⑧:伯母 脳梗塞発症、入院

2023-01-25 15:58:25 | 健康


定期連絡のように伯父とは電話連絡を行っていたのですが、その日は様子が違いました。

朝一番に電話したところ「伯母さんが左半身に力が入らず床に這いつくばっている!どうすればよいか?」と慌てており、携帯電話を直接伯母の耳に当ててもらって私が直に確認しました。

・左手左足に力が入らない状態が前日夜から続いていた。
・発語がうまくいかずろれつが回らない。
・唾液が少なく口が乾く。
・血圧が上がっているようで頭がボーっとする。
・だけど軽傷だから救急車は呼ばなくてよい。

と本人は言っています。

その時私は東京葛飾に居たので、まずは緊急通報を行う方法を確認すべく #7119 に電話しますが、大阪吹田での救急車は東京からは呼べないとのこと。
何とか伯父から 119番通報 をするしかないことが分かりました。

本人の抵抗を振り切りながら91歳の伯父が頑張って通報し、救急病院に搬送されたのは最初の電話から1時間半後でした。

私も取るものとりあえず、新幹線で大阪に向かい、入院先の救急病院へ直行しました。

脳疾患用のICU(集中治療室)にて処置中であり、直接会話はできる状況でした。

伯父と一緒に入院や治療方針の説明を受け、必要な部分にサインを代筆したのですが、なんと91歳の伯父では入院時の保証人になり得ないということが判明します。
老人ホーム入居契約の連帯保証人もそうですが、老夫婦は若い世代に助けを求めないと、入院も入居もできないんですかね。
実際問題、保証人が不在でスタックするケースはないのでしょうか?

何とも言えない消化不良な感覚のまま、その日は急遽吹田市内に宿を取り、翌日の病院対応に備えました。

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伯母 退院までの20日間、伯父の老人ホームではコロナ感染者急増による外出・面会禁止の措置が取られており治療方針合意などの手続きの為、私は追加2回ほど日帰りで吹田往復しました。

そして伯母も観念し、退院とともに老人ホーム入居を承諾してくれました。
退院時の介護タクシーサポートなどもコロナ感染予防対策の観点から、老人ホームの介護スタッフの力を借りることはできず、私がレンタカーを借りてサポートしました。

残るは叔母の住んでいた住居の整理・退去、銀行口座の整理と手続きです。

 


終活サポート⑦:子供のいない伯父伯母のサポート

2023-01-25 15:05:43 | 終活

私には幼少期から親同様に親しく付き合いを続けてきた伯父と伯母がおり、大阪府吹田市に居住しております。
いつも気に留めておりましたが、伯父は90歳、伯母は88歳となり、それぞれ糖尿病や高血圧、足腰の衰えや認知機能の低下といった、サポートが必要な状況となっていました。

2020年10月当時、伯父に確認したところ次のような状況でした。

・吹田市に持っていたマンションは売却して老後資金に充てる。
・伯父(90歳)が先に老人ホームに入居し、伯母(88歳)は90歳になったら同じホームに入居する。
・伯母は認知機能の低下が見られて、同じ話を繰り返したり、短期記憶が失われる様子がある。

2021年も、西宮マンションのリフォーム完了確認で来阪した際に吹田に立ち寄っていましたが、伯父・伯母の様子は急速に難しい状況となっていきました。

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2022年9月、突然伯父から電話で「伯母さんのかかりつけ医から連絡があり、認知レベル低下の為、クリニックに一緒に相談に行って欲しい」と連絡があります。

どうやらコロナワクチンの接種予定日に来院しなかったり、高血圧症の処方薬を半年も受け取っていなかったり、1日に5回もクリニックに訪れたり、とおそらく本人も不便しているであろう状況であることが分かりました。
主治医の意見書もいただいて、伯父とともに地域包括センターに相談に上がり、吹田市役所に対して介護認定の申請を代行いただくこととなりました。

伯母本人は「私は何も不便していないし介護なんて必要ない!」と主張しているため、「吹田市役所から高齢者家庭に健康調査にくるよ」と説明して介護認定調査の当日を迎えました。

伯母は長年、看護師として医療にかかわってきた女性。
自己診断では「問題なし」と考えていたようですが、実際は部屋中に備忘録として大量のメモが張り付けられており、冷蔵庫には同じ食品が10人分以上入っていたりと誰かのサポートを必要としている状況でした。

伯母自身は老人ホーム入居についても「まだ私は自分で生活できるから入居しない」と主張しておりましたが、「元気なうちに準備を進めようね」と説き伏せて契約を進めました。

この老人ホームへの入居契約には「連帯保証人(身元引受人)」の設定を求められるのですが、子供のいない夫婦の場合、親族に依頼する必要が発生するのです。

もし兄弟が存命中であっても、今回のケースでは「70歳以上は保証人になれない」となっており、甥や姪にあらかじめ依頼をしておく必要があります。

成年後見人や任意後見人といった法的な立場の人物をあらかじめ設定しておく方法もありますが、司法書士に依頼することや報酬が発生することで決して垣根が低くありません。
伯父・伯母についても私自身が「任意後見人を引き受けるよ」と打診しましたが、遠慮か否か不明ですが断られました。

老人ホーム入居に際しての入居一時金の支払いや月額費用の引落口座の設定など、銀行口座の操作・手続きが必要となったのですが、ここでも認知機能低下の影響があり、私が任意後見人となっていれば簡便に進めることができた手続きが難航します。

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任意後見人・遺言状作成の提案を行っていた矢先、伯母が脳梗塞で倒れます。。。

 


終活サポート⑥:実家マンションの賃貸物件化

2023-01-25 14:20:38 | 終活

父の施設入居・生活スタートを無事に済ませることができたので、両親が暮らした西宮のマンションを父の老後資金とする目的で賃貸物件化し家賃収入を得ることを進めました。

まずは不用品の処分。
業者にお願いして廃品回収を行っていただき、必要な物品は宅急便で自宅宛てに送り、自家用車で持ち帰って入居時に戻します。
「断捨離」というキーワードでコンサルタントをされている方も広く知られていますが、ここでの教えと同じく、両親の思い出や「いつか使えるかも」ではなく、手に取ったときに「ときめくか否か」今の自分で判断して取捨選択することを訓練させられたような感覚でした。

そしてインフラの停止。電気・ガス・水道・電話・ケーブルテレビ。
私は父の仕事の関係で、人生で14回も引越しを経験してきましたのでインフラ関連は慣れっこですww
ガス閉栓だけは立ち合いが必要だったため、日程を合わせて西宮に滞在し対応しました。

不動産物件とする場合、私は東京都葛飾区在住なので、物件管理は委託業者にお願いするほかありません。
その際、凡そ築20年くらいまでの物件であれば引き受けていただけるという管理会社を見つけ、内覧していただくことにしました。

勉強になったのは、賃借人が借りたいと思うような原状復帰とリフォームをすることで物件価値が上がるという観点でした。
一例として、カーペット敷にしていた洋室はフローリングにして清潔感を出す、とかエアコンや水回りは高級品でなくても良いので新品に交換する、といったノウハウです。
これらご提案に従い、リフォームを依頼して商品化に 80万円 ほどかかりましたが、募集をかけていただいたところ、すぐに希望者が見つかり賃貸計画開始となりました。

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賃借人が入居してかれこれ2年になりますが、父の介護施設での生活資金についても不安なくサポートできる収入源となっています。
物件の所在地や条件に依存しますが、私の場合、企業の借上げ住宅として契約いただいたのが幸運だったと思います。

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いろいろと作業を進める中で、私には幼少の頃から親しくお付き合いしている、吹田市在住の子供のいない伯父(90歳)と伯母(88歳)の老後サポートについて気になり始めていました。
母の闘病中や父の引越しに際して折に触れて吹田市を訪ねていたのですが、やはり老人ホームへの入居や持病の悪化など不安を感じ始めていることが分かってきました。

次は、伯父と伯母の終活サポートについて記述したいと思います。

 


終活サポート⑤:父の介護施設入居

2023-01-25 12:01:46 | 終活

介護付き高齢者向け住宅への入居にかかわる手続きを順を追って記述します。

1. 父の介護認定と介護サービス申し込み、ケアマネージャ様との生活相談

クルマの自損事故を起こすまで「俺はまだ大丈夫」といって拒んでいた介護認定ですが、かかりつけの整形外科医からは「脊椎感狭窄症による腰痛と歩行機能の低下」について別途相談を受けており、運転免許証の返納や介護認定を勧められていた矢先の事故だったため、本人も観念して方針に従ってくれました。

母が既にお世話になっていた地域包括センターのご担当者から西宮市の高齢者福祉課に申請を代行いただき、自宅での面接となりました。
整形外科医の意見書とともに西宮市に提出し、約2週間後に「要支援1」として認定を受けました。

ケアマネージャ様も決まり、シルバーカー(手押し車)のレンタル、宅食サービスの有無など相談に乗っていただきました。

2. 介護付き高齢者向け住宅への入居申込み、必要書類の整備

施設への申込みには、
・かかりつけ医からの診断書(内科・整形外科)
・戸籍抄本写し(本籍地への申請)
が必要となったため、各方面に手続きを取っていきます。

3. 西宮市役所での転出、葛飾区役所での転入手続き

転出・転入届に加えて、
・印鑑登録カードの廃止
・後期高齢者医療保険の切替、年金天引き手続き
・介護保険の切替、年金天引き手続き
・マイナンバーカードの住所変更
が必要となりました。父本人が窓口に行くことができたため、本人手続きとなって比較的容易に進みましたが、もし私が代行するとなると「直筆委任状準備」「本人確認電話」など面倒な準備が増えることになります。※代理手続きについては各自治体で少々ルールが異なるようです。ご確認ください。

4. 入居に際しての諸契約

・地域包括センターとの契約
 →西宮市への情報提供申請(介護支援状況の引き継ぎ目的)
 →訪問医療機関、調剤薬局との新規契約
 →福祉用品レンタル契約
 →デイサービス提供契約(入居した施設がたまたまデイサービス併設出会ったため)

これらを順次済ませながら、父の荷物の引越しや西宮→葛飾への移動を行いました。
折しもコロナ感染症予防が必須の期間であったため、施設入居前に1週間、施設外で発症がないことを確認する為、ビジネスホテルを借りて待機期間を設けるといった面倒な作業も発生しました。
引越し荷物も物品を選別して、①施設に搬入するもの、②私の自宅に移動し保管するもの、③処分するもの、を仕分けて各種業者に依頼しました。

参考までに、西宮のマンションは80㎡で3LDKの間取りでしたが、物品の処分費用は 27万円 程度かかりました。
その他、西宮→葛飾の引越し費用は 5万円 程度に収まりました。

入居した施設のご担当者には丁寧な対応を行っていただき、父も不安なく入居、生活開始ができました。

次は、このマンションを賃貸物件化して家賃収入を得るための作業を始めます。

 


終活サポート④:家族信託契約、母の死

2023-01-25 11:57:26 | 終活

2020年1月頃の母は、抗がん剤治療を複数回実施して体力の減退も激しく、血液検査の数値も良くないため輸血を行ったりしておりました。

父の看護疲れやストレスも凄まじく、足腰の衰えも悪化の一途でした。

実家のマンション管理や介護関連の契約行為も、私が代行せざるを得なくなり、妹との財産分与も揉めたくないという意図から、父と私の間で「家族信託契約」を結びたいと考え、司法書士リーガルパートナー様に正式に依頼することにしました。

資産額も小さく、相続も複雑ではないながらも親身に相談に乗っていただき、近い将来に発生するであろうケースを想定して「家族信託契約」「任意後見人」「遺言書作成」を行っていただくよう準備を進めます。それぞれの文書草案を父とともに内容確認して、一部修正を施しながら契約文書作成を行っていただきました。

そんな矢先、2020年2月、母が骨盤への腫瘍の骨転移からくる激しい疼痛から、急遽救急外来へ搬送、入院となります。

腰痛も激しくなった父は、運転免許の返納を強く進めていた矢先に、2020年3月、交差点での自損事故で自家用車を全損させてしまいます。

ここはひとつ、私だけでも冷静に対処しなければと1週間ほど西宮に留まり、母の入院サポート、父の自損事故の後始末と脳梗塞などの原因調査に立ち会い、出来うる限りの対応を行って東京の自宅に戻りました。

1週間後の2020年3月16日、母の死去。

肺小細胞ガンが直接の死因ではなく、おそらく脳卒中を発生して急変したのではないかとの担当医師からの説明。ベッドから転落した状態で病室で見つかったそうです。

私の妻、娘2名とも東京から駆け付け、通夜・葬儀・四十九日法要、市役所・年金事務所への各種届出、金融機関の整理、葬儀屋への支払い、、、、、、夢中でいろいろと済ませました。

2020年4月には準備していた家族信託契約・遺言書作成の手続きも滞りなく完了しました。
手続きに際しては司法書士リーガルパートナーから堀内先生に西宮市まで足を運んでいただき、神戸公証人役場から2名の立会いの下行いました。

ここから父の西宮での一人暮らしが始まるのですが、弱っていた足腰を携えて、一人で生活させるのは心配事が多すぎて、私の自宅近くの東京・葛飾区、足立区周辺の介護付き高齢者向け住宅への入居を加速させることとなるのです。

介護付き高齢者向け住宅の選定は、妻と次女が主体的に実行してくれて、合計4か所を見学して雰囲気や料金制度を実際に比較して決めました。
決め手は「介護職員の方々が楽しそうに仕事をしているか」という観点でした。
家族の協力なくしては高齢者・終活サポートは成立しませんね。介護ストレスがつのるだけで孤独にさいなまれてこちらがやられてしまいます。

足腰の弱った父とともに東京に向かいますが、新大阪駅・東京駅でのJR駅員さんの車椅子サポートが完璧で、本当に感謝しております。
ホーム上の移動や車両への乗車時も「安全第一」で至れり尽くせりのサポートをいただきました。ありがとうございます。

 

 


終活サポート③:母の入退院、介護

2023-01-25 11:55:14 | 終活

エンディングノート作成からちょうど1年後の2019年5月、母が入院となります。

健康診断で訪れていた総合病院の玄関で意識が遠のいて後方に転倒、頭部を縫合するようなケガをします。この時念のため全身のレントゲンを撮影したのですが、ここで肺に影が見つかります。

気管支へのファイバー内視鏡にて生検、「肺小細胞ガン、STAGE1」「リンパへの転移あり」と診断されます。

両親それぞれに携帯電話を契約して持たせ、緊急連絡に備えました。また西宮市高齢福祉課に相談し、介護認定に向けた面談の調整を行いました。

これと同時に地域包括センターの担当者に相談を行い、退院後の自宅での生活を補完する為、

 ・自宅のバリアフリーチェック
 ・地域包括センターで実施可能なデイケア内容の確認
  →投薬管理、見守り、体調管理、通院サポート、リハビリ
 ・配食・宅食サービスの利用方法確認
 ・訪問看護の相談

について、具体的なサポート内容をご教示いただき、本人や父の希望も勘案して今後の計画を立てました。
 例) 要介護1の場合、週2回までのヘルパー派遣が可能、宅食サービスは1食あたり7-800円程、等

エンディングノートに記載のとおり、母の希望に合わせて親戚や友人に病状を連絡しました。

このころ(2019年8月)から、両親が入居可能な介護サービス付き高齢者住宅の比較検討を始めていました。
母の体力が低下してきた1年間ぐらいは、炊事・洗濯・掃除がおぼつかなくなり、父が頑張って行ってきましたが、食事のバランスだけはどうにも改善が必要で大きな懸念事項となっていました。つい出来合いのお惣菜やインスタント食品に走りがちで、炊飯器でご飯を炊くこともやっていませんでした。
私が東京から帰省する数日間は食事を作ったりもできましたが、継続して改善するには宅食サービス利用や施設入居が望ましいと考えておりました。

この後、2019年は8月から12月まで、母が入退院を繰り返し、父の腰痛も悪化して歩行困難となり、父についても介護認定の調整が必要となっていきます。

翌2020年春には「家族信託契約」「遺言書作成」ができるように、両親と意思確認を始めました。


終活サポート②:エンディングノートへの嫌悪感

2023-01-25 11:54:26 | 終活

2018年5月、両親の足腰や聴力の衰えが気になっており、早めにエンディングノートを作成しようと両親の住む兵庫県西宮市の実家に向かいました。

まず、「エンディングノート」の役割と記述する内容について説明しました。が、「死」までの期間のカウントダウンのような負のイメージで、両親とも露骨に嫌な反応を示します。もう少し「人生引継ぎノート」とか「大事なこと備忘録」のようなオブラートに包んだ名称にできないものか、と考えておりました。

何とか説き伏せながら、次のような項目について雑談・脱線しながら2日間かけて整理しながら記述していきます。

■資産状況
 ・不動産(自宅マンション:取得年月、名義、残債、凡その評価額、、、)
 ・預貯金口座(銀行支店名、口座番号、残高、年金受取口座、公共料金支払い、クレジットカード有無、キャッシュカード、暗証番号、、、)
 ・自家用車(年式、走行距離、次回車検、事故履歴、残債、、、
 ・年金(年金手帳、支給状況)

■医療関連
 ・かかりつけ医、常用薬、薬手帳の内容確認
 ・健康保険証の確認
 ・リハビリ、入院履歴、緊急連絡先

■家族・親族・連絡先
 ・住所、続柄
 ・友人・知人 ※入院時など連絡したい方々

■宗教関連
 ・墓の希望(場所、値段、、、)、費用の準備状況
 ・宗派
 ・葬儀の希望(会場、参列者、値段、規模)、費用の準備状況

■生命保険
 ・加入中の保険商品、オプション
 ・保険証券の保管場所
 ・死亡時受取人、金額、解約返戻金 等

■相続意思
 ・法定相続以外に希望があるか
  →家族信託契約・遺言書作成へ

途中、「そんなことまでなんでお前に言わなければならないのか!」といった嫌悪感を説き伏せ、思い出話に脱線して本題になかなかたどり着かないのを巻き戻し、酒や食事の力を借りてリングノートに大きめの文字で合意形成しながら記述を進めていきました。

ここで一旦、両親にエンディングノートを意識させると、私が東京の自宅に戻った後も電話で追加情報が得られたり、質問しても淀みなく相談出来たり、と非常に意味のある2日間に及ぶエンディングノート作成イベントとなりました。

なんとちょうど1年後の2019年5月、この情報が役立つことになるとは思っていませんでした。

 

 


終活サポート①:手探りでのサポート開始

2023-01-25 11:54:00 | 終活

2020/3に母親を看取り、両親が過ごした兵庫県西宮市のマンションを整理して賃貸物件として貸し、父親を東京都の介護サービス付き高齢者住宅に入居させ、、、といった両親の就活を長男としてやって参りました。

また続いて大阪府吹田市に生活している、子供のいない伯父伯母の脳梗塞発症→救急搬送→入院退院→ホーム入居→自宅整理・退去のサポートを行っておりました。

2010年頃から「終活」や「エンディングノート」といったキーワードが語られる機会が増えていましたが、あまり実例が語られていなかったことと、司法書士に依頼するにしてもまず何からやればよいかわからなかった記憶があります。

これからご両親や親戚の終活に取り組む方々や、動けるうちに自分の力で終活を、とお考えの方々の一助になればと「終活」をテーマに私の実例をご紹介していきます。

しばらくシリーズ化してこのタイトルで投稿しますのでご覧いただければ幸いです。

 


Cubase AI 11 を Cubase Artist 12 にアップグレード

2022-03-09 11:44:50 | 音楽

前回の投稿で、YAMAHA AG03(ミキサー)に添付されてきた、Steinberg社 Cubase AIを使用してDTMを始めたお話をご紹介しましたが、音源が少ないのとモノラルボーカルのパン(左右に振る)機能がなくてアップグレードを考えておりました。

Steinberg社サイトでは「Cubase12、今春に発売!」とニュースが出ておりましたが、ついに3月3日に発売され触手が動きました。

細かい話ですが、Cubaseは上位バージョンから、Pro > Artist > Element > AI&LE となっており、このうちProとArtistのライセンス認証にはUSB-Licenserと呼ばれるドングルが必要でした。これがCubase12から廃止されて、ソフトウェアにて認証する方式に変わったのです。

もともと下位バージョンの Cubase AIにはUSBドングルはなかったので、バージョンアップとアップグレードを同時に行った場合、余計なUSBを買わなくて済むのでは!という目論見でした。

結論から言うと、予定通りのアップグレードにはトラブルが発生し、現在対処中です。。。

■ ライセンス購入から認証不可、対処内容は下記の顛末です。

① 購入した製品は「Cubase Artist 12 upgrade from Cubase AI / LE 4-11」です。
② 決裁後emailにてアクティベーションコード/Download Access Codeが到着
③ 製品ダウンロードを実行しSteinberg Download Assistantからインストール完了
④ eLicenser Control Centerにてアクティベーションコードの入力を実行
⑤ ダイヤログには「Cubase Artist 11(Not upgradable)」と表示されるがそのまま「OK」をクリック
⑥ 次のダイヤログに「実行されようとしているライセンスアップグレードは、USB-e-Licenserに記録されているライセンスにのみ有効です~」と表示されキャンセルをクリック
⑦ USBドングルは持っていないのでライセンスの転送ができない

→ここでCubaseの日本国内でのサポートサービスを請け負っているYAMAHAに問合せを行いました。

⑧ 2営業日目に返答があり、「特殊なサポートアプリを実行してCubase AIのライセンスを一旦クリアしてください」とのことで指示通り実施
⑨ 旧ライセンスが削除されたことを確認して、本国ドイツのSteinberg社に連携してライセンス再発行の手続き実施 ← 現在ココ!!!

という状況です。

このサポートセンターからの返答が期待よりも迅速だったこと、メール内容が非常に分かりやすく、今回の事象に至った原因と対処方法が明確に説明されていました。
個人向けソフトウェアであることから、問合せに対するSLA(Service Level Agreement:何営業日以内に返答)もなく、また製品リリース直後の繁忙期に丁寧な返答をいただいて本当に感謝しております。

現在、ライセンス認証が保留され再発行待ちの状況なので、予期せぬ変更を加えてしまわぬよう、Cubase Artist 12は起動せずにしばらく待つことにします。

追って、続報致します。